- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062166379
作品紹介・あらすじ
群像新人賞作家が描く「27歳」の今と明日。彼氏ナシのOL・実里と子持ちの専業主婦・木綿子、対照的な人生を歩む同級生の一瞬のすれ違いを描く「クロスロード」併録。
感想・レビュー・書評
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2つのお話。ひとつ目は主人公が区切り区切りで変わるから、読みにくいと思った。最後に繋がるのは良かったけど。
ふたつ目は、こういう人おるなーと思いながら読んだ。大学生の彼氏とか、新卒のきゃぴきゃぴしてる子。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2021/05/05
なんだか思ったよりも表面的な感じだった。 -
水泳に青春を掛けたOLと、子供の遅れ気味の成長に不安を感じている主婦、元同級生の2人のある一日を書いたクロスロードと、母親が余命を宣告されたことを受け入れながら苦しむOLの話、表題作の2つの中編小説。
どちらも妙齢の微妙な感じの女性の心情が良く表れているなと思いますが、クロスロードの方が好きでした。
実里と木綿子の対比、それぞれの過去の話など、少しずつわかるにつれて惹き込まれて読みました。
木綿子と夫の馴れ初めも知りたかったなと、ちょっと欲張りな気持ちです。 -
2016.5.20
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表紙の女性がとても美しかった。
クロスロード…働く女と育児をする女を対比させながら、女の幸せとはなんなのかという問いを投げかけている。
月曜日の朝へ…評価はこの作品。主人公の考え方や感じ方に共感できた。しっかり自律した女性と半分学生の市川とのやり取りが面白かった。お母さんを心配する気持ちや彼氏と上手くいかない様子などよく描けている。 -
表題作と「クロスロード」の中篇がふたつ。30手前の女の心情がよく書かれている。気がついたら日常が過ぎ去っていく。どこにもいけないまま。
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水泳が得意でインハイに出場するも、オリンピックを目指すほどでもなく今はしがないOLをやっている美里と、幼い頃から美貌を持っていたが自分は空っぽであると考えている一児の母の木綿子。
まるで接点のないふたりの1日が、交互に描かれ、交錯し、また離れていく「クロスロード」と、癌になった母親を毎週末見舞うひとにも自分にも厳しく張り詰めている瑞貴の日々を描く表題作が収録されている。
口には出せないけれど認められたいと願って足掻いている、もう若くはない女の姿がリアルだ。 -
結構暗い展開だったが、最後明るく終わったのが良かった。爪を噛むところの記述が読むのが辛かった。