- Amazon.co.jp ・本 (418ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062170260
作品紹介・あらすじ
トップランナー、真姫の警護を担当することとなったボディガードの八木は、自らの髪を金色に染め、ハイ・プロファイル・プロテクションを実施する。企業のイメージキャラクターとして、アスリートとして、涙を見せず気丈にふるまう真姫に、悲劇は襲いかかる。コーチが殺害され、あらぬ疑いをかけられた真姫を救うため、八木の率いる女性警護チームがあらゆる危険を排除すべく動いたが-『左手に告げるなかれ』の江戸川乱歩賞作家、渡辺容子が圧倒的なスピードとスケールで描く渾身のボディガードエンターテインメント。
感想・レビュー・書評
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あの八木薔子が帰ってきた、ということで本を手に取った。
・・・とにかくカッコいい!
ボディガードという耳にしたことはあるものの、実体は詳しく知らない職業。
今度の八木はそのボディガードになっていた。
そして、プロのボディガードが守るのは体だけじゃなかった。
心も守り、支えてくれる八木がとにかくカッコいいんです。
複雑に緻密に絡み合う人間関係の中に埋もれる敵を探しながら読むのも面白いし、
八木やヒメの再生を応援しながら読むのも楽しい。
ミステリーとしても、ヒューマンドラマとしてもお勧めの一冊です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
題名や出かしから想像したのとは、いい意味で違っていました。結構ハードな内容だし、「え?あのひとが?」って結末だし。
とは言え、女性の警備員?だから、きめ細やかな対応があり、感心してしまいます。 -
実際に身辺警護業務に従事している者です。小説ですので、実際の警護業務とは異なる部分ももちろんありますが、私たちが日々実際に行っている警護業務が、とても忠実に描かれていると思います。作者の方が、しっかりとした取材をされて作られた作品だと思います。
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表紙の絵にひかれて思わず、手にとりました。
映画のSPなどでボディガードの認識はありましたが、同じ「警護」業界でもいろいろなのだと本を通じて知りました。
(わかりやすく書かれてたので・・・)
八木さんチームの女性ならではの「優しい心遣」が読んでて癒されます。
帯に「ボディガードは究極のサービス業」とありましたがまさに納得です。シリーズ科したらオモシロイのでは?? -
フィクションの小説ですが、警護の考え方や活動内容を
繊細に表現できているので、参考になります。
読み物としてもとても面白いので、映画化にしてもいいのでは?
著者は本物の警護員などにインタビューして小説を書いたとか。 -
エグゼクティブ・プロテクションとは
「身辺警護」つまりボディーガードの事だそうです
八木薔子って、もしかして前違う小説に出てきた八木かなぁ?
かなり綿密な取材をして書いたんだろうなぁと思える作品
なるほど、ボディガードってこんなに大変なんだ!って
純粋に楽しめます
格好いい!!! -
渡辺容子は10年ぶりくらいに読むが、なかなか面白かった。
こういうエンターテイメント系の小説をあまり楽しめなくなって久しいが、今回素直に楽しめたのは、?マラソン競技を中心とした話であること、?前半の舞台が高橋尚子選手がその競技生活の終盤、居を構え練習拠点とした、我が町がモデルとなっていたこと....のせいかもしれないヽ(・∀・)ノ -
トップ・アスリートとそのボディガードが巻き込まれる事件のお話。一般人には全く縁のない「ボディガード」の描写がリアルに感じられます。ストーリーもテンポもよくて楽しめました。
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ボディガードの八木は、人気マラソン選手の真姫を警護する事になり・・・
テンポよく、どんどん読ませるんだけれど、犯人はやっぱりだし、キャラクターが少女マンガ風で、ちょっとリアルさに欠ける気がした。 -
私はどうにも、乗り切れない1冊でございました(苦笑)
ある一人のアイドル的ランナーに数人が大掛かりに警護に付く、という設定からして乗り切れなかった、主人公であるボディガードの八木に、魅力を感じなかったから…などなど。
何も起こらなかったことが、警護としては最高の誉め言葉であるというのは納得ではありますが。