メビウスの守護者 法医昆虫学捜査官

著者 :
  • 講談社
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感想 : 76
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  • / ISBN・EAN: 9784062197748

作品紹介・あらすじ

東京都西多摩で、男性のバラバラ死体が発見される。岩楯警部補は、山岳救助隊員の牛久とペアを組み捜査に加わった。捜査会議で、司法解剖医が出した死亡推定月日に、法医昆虫学者の赤堀が異を唱えるが否定される。他方、岩楯と牛久は仙谷村での聞き込みを始め、村で孤立する二つの世帯があることがわかる。息子に犯罪歴があるという中丸家と、父子家庭の一之瀬家だ。──死後経過の謎と、村の怪しい住人たち。残りの遺体はどこに!

感想・レビュー・書評

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  • 「カープ女子」「山ガール」「キャンプ女子」など、さまざまなジャンルで女性ファンを指す愛称がありますよね〜

    で、今一番熱い女子って知ってますか?

    それは「ムシジョ!」
    えっ!?知らないって…

    それじゃあ、赤堀ちゃん推しの呼び方で
    「ウジジョ!」だったら知ってますよね〜
    ええっ!?これも知らない…

    それはあなた、遅れてますよ!
    時代から遅れてますよ!

    そもそも赤堀ちゃんが誰かって!?
    法医昆虫学者の赤堀涼子ですよ
    (知らない人はシリーズ1巻からすぐ読み始めて)

    本作も赤堀ちゃんとその相棒と呼んでもいいでしょうシリーズの常連ウジとハエ、さらには土の中に棲む目に見えもしない虫などがバラバラ死体の殺人事件を解決していく〜(∩´∀`)∩ワーイ

    そして、今回もウジはすごい!
    ウジって、乾燥した場所を探して木に登っては落ちるを繰り返しながら大移動するんです
    で、木の上から大量に降ってくるです
    あなたの頭の上に何千匹ものウジが!
    ゾワッとしますね!発狂しますね!興奮しますね!w

    このシリーズ読めば読むほど病みつきになっていく〜♪
    ウジの虜になっていく〜♪( ̄ー ̄)ニヤリ

    虫が怖いーーーって言ってる女子!
    このシリーズを読みなさい!
    虫の素晴らしさがわかりますよ!
    あなたも今日から「ムシジョ」の仲間入りです(≧∇≦)b

    • 1Q84O1さん
      ブレイクしない…
      ハマっている私たちがおかしいのかな(ーー;)
      ブレイクしない…
      ハマっている私たちがおかしいのかな(ーー;)
      2023/08/22
    • みんみんさん
      うちら色ものレビュアーだから⁇
      カリスマに広めてもらわなきゃねε- (´ー`*) フッ
      うちら色ものレビュアーだから⁇
      カリスマに広めてもらわなきゃねε- (´ー`*) フッ
      2023/08/22
    • 1Q84O1さん
      カリスマの家に大量のウジ送っておきますか( ̄ー ̄)ニヤリ
      カリスマの家に大量のウジ送っておきますか( ̄ー ̄)ニヤリ
      2023/08/22
  • 第四弾です!猟奇殺人…バラバラです!
    発見場所は山
    発見者は山岳救助隊・牛久巡査長

    今回のパートナーはバリトンボイスのウシちゃん♪
    そして岩楯・赤堀も絶好調です!

    バラバラ腐乱死体なので今作はちょっとグロい!
    毎回のウジですが今度はウジシャワー‼︎
    ハエ、土中のダニ、タヌキ、南京虫まで登場です♪

    とにかく今回は匂いがポイントで、赤堀がまたまたピンチです。゚(゚´Д`゚)゚。

    女性管理官とのバチバチ火花の対決を期待してたけど尻すぼみに終わり物足りなかったので☆4

    もうこのシリーズやみつきです。

    • みんみんさん
      第三弾返しに行ったら1と2が貸し出し中で
      これ借りる人いたんだ‼︎ってびっくり笑
      つい4と5借りてしまった…そしたら我慢出来ずに読んじゃうよ...
      第三弾返しに行ったら1と2が貸し出し中で
      これ借りる人いたんだ‼︎ってびっくり笑
      つい4と5借りてしまった…そしたら我慢出来ずに読んじゃうよね〜( ̄▽ ̄)
      2023/05/12
    • ゆーき本さん
      5?5!?
      そんなに続いてるとは思わなかったー笑
      いっきに借りてこようかな( ・-・ )ンー…
      図書館にあるといいなぁ
      5?5!?
      そんなに続いてるとは思わなかったー笑
      いっきに借りてこようかな( ・-・ )ンー…
      図書館にあるといいなぁ
      2023/05/12
    • みんみんさん
      全7巻でした(*_*)
      人気あったのね…ちょっと嬉しい笑
      全7巻でした(*_*)
      人気あったのね…ちょっと嬉しい笑
      2023/05/12
  •  死体の損壊や損傷が激しく、通常の検死では正確な情報収集ができないケースにおいて、死体についた虫を解析することで情報を割り出していく法医昆虫学。
     昔気質の警察官からはまだ胡乱な目で見られながら捜査に奔走する法医昆虫学者・赤堀涼子の活躍を描くサスペンスミステリー。シリーズ4作目。
             ◇
     東京都西多摩の山中で見つかった、切断された両腕。検屍の結果、腕は男のものであり死後に切断されたことが判明。警視庁は死体損壊遺棄事件として四日市署に本部を置き捜査を開始した。 
     
     だが、両腕の発見現場付近からは遺体の他の部位は見つからず、岩楯警部補と山岳救助隊員で遺体の発見者でもある牛久巡査長は途方に暮れる。
     さらに指紋や掌紋がすべて削り取られているわりに、見つかった両腕はむき出しのままで遺体を隠そうとしたフシがないことや、死後経過時間について司法解剖医と涼子の見立てが大きく違っていることなど、この事件には頭を悩ます点が多い。

     そんな岩楯たちを尻目に、涼子は喜々として独自の捜査を展開するのだった。全5章。

         * * * * * 

     本作もおもしろかった。前作と比べるとコミカルな部分は少なく少々暗めな描写が目立ったけれど、涼子のブレないスタンスが引き立つ展開が作品の魅力になっています。

     また、犯罪被害者の遺族と加害者の家族それぞれの苦しみにスポットを当てたり、重度のアレルギー体質を持つ少年を登場させるなど、現代よく取り沙汰される問題を無理なく盛り込んでいるところも好もしく感じました。

     そして何より「法医昆虫学」の強みを前面に押し立てたストーリーがいい。
     前作と同じくホオグロオビキンバエが涼子の捜査の突破口になっていて、涼子によるその説明も興味深くおもしろい。
     「昆虫時計」というものは、かなり正確だと聞きます。それを熟知した涼子の推論は、まさに目からウロコの斬れ味です。

     アメリカではすでに一般的になっている法医昆虫学を用いた捜査手法に着目して、重厚で読み応えがある作品に仕立てた川瀬七緒さんには謹んで敬意を表したいと思いました。

  • シリーズ第4弾

    山の中で見つかったバラバラの遺体。
    手首からは動脈が抜き取られた形跡があり
    胴体は有り得ないところで真っ二つにされていた。不可解な点の多いバラバラ死体。しかし、これらの行動には身の毛もよだつ理由があった…。


    今回も身体中が痒くなるような場面が盛りだくさんでしたー。 今回の相棒 牛久っちが山岳救助でトラウマとなったハエ。蛆のシャワー。

    虫を使って ひとつの家族を一家心中にまで追い込むとか…。蚊、蚊、G、そして蚊。たしかに精神やられそう。

    今回は『香り』がキーポイント
    「街ですれ違った人の香水の香り。昔付き合ってたあの人を思いだす(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)」 なんてね、そんな歌詞の歌もありそうですが、そんな事 思いながら読んでたら「ぐふぅぅ」なりますよ。

    赤堀ちゃん 命を落とすようなハラハラシーン、はい、ちゃんとあります。命いくつあっても足りないね!

    今回の犯人の常軌を逸した犯行と精神。
    翡翠色の瞳を持つ 闇深そうな美少年の一ノ瀬。
    好きだったので‪☆4
    マイナス1は牛久っちのインパクトが薄かった笑



    • ゆーき本さん
      ねー。1作目の少年の悲しい結末があるだけに…。
      赤堀は死ぬことは無いと思ってはいてもいつも「なんでそこ1人で行くの!!」ってなります笑
      ねー。1作目の少年の悲しい結末があるだけに…。
      赤堀は死ぬことは無いと思ってはいてもいつも「なんでそこ1人で行くの!!」ってなります笑
      2023/07/08
    • みんみんさん
      更に面白くなってくからね!!
      赤堀ファッションも乞うご期待‹‹\(´ω` )/››
      更に面白くなってくからね!!
      赤堀ファッションも乞うご期待‹‹\(´ω` )/››
      2023/07/08
    • ゆーき本さん
      モンペ!足袋!麦わら帽子!
      モンペ!足袋!麦わら帽子!
      2023/07/08
  • 西多摩の山中で腐乱し損壊された右手が発見された。岩楯刑事は地元の村出身の山岳救助隊員牛久とコンビを組み、被害者の身元も体の他の部位の行方も不明な状況で捜査に望むが難航。村には明らかに怪しい住人もいるが…。今回も死亡推定日が虫の声と異なる事に疑問を持ってからの赤堀先生の怒涛の捜査が痛快。地道な事実の積み重ねとそこからの閃き両方がきちんと噛み合っているのが相変わらずいい。岩楯刑事、虫に翻弄される牛久に上から目線だったのに「雨」が来る展開にはお気の毒だけどにやり。いや想像するとえげつないわー。えげつなさで言えば方向違うけど犯人の動機も負けず劣らず。いいのかその閉じ方は。

  • 今回はかなり猟奇的で、ちょっと不快に感じるシーンはあまりイメージを膨らませないよう自分で調整しつつ読み進めた。
    新しい相棒はこれまでのキャラクターと比べると少し普通過ぎて物足りず。もっともっと!と求め過ぎかな?

  • 「メビウスの守護者 法医昆虫学捜査官」(川瀬七緒)を読んだ。
これは見事!
いろいろな『なぜ?』が明かされる時、思わず声が出てしまうくらいの衝撃に襲われる傑作だな。
だからこのシリーズは読まずにはいられないのである。
法医昆虫学捜査官 赤堀涼子、恐るべし。
彼女を生み出した川瀬七緒、恐るべし。

  • 今回も川瀬先生の本、存分に楽しませて貰いました。

    前回同様、虫の表現もかなりえげつなかったけど、
    結末が猟奇的すぎて、人におすすめするのは躊躇われる。
    50過ぎの女性が17歳の美少年男子高校生に恋をするってところも正気に沙汰じゃないし。

    元調香師のちずるは、取り調べの時点では完全に精神分裂してるサイコパスだと思ったけど、これ程までに用意周到な計画を立てていたとは驚き。
    しかも精神病を演じていたわけでもなく。だからこそサイコパスなのか。

  • もっと伏見さんとやりあうのかと思ったけど、そうでもなかったかな。今まではあまり女性が出てこない話だったので、もうちょっと女同士のドロドロ的なところも出てくるかと思ってた…。でもそういうのない方がこのストーリーには合ってる。

    田舎での惨劇、「シンクロニシティ」もそうだったけど、村社会の閉塞的な環境から起こる事件って、人間関係がとにかく大変そう。

  • シリーズ第4弾。法医昆虫学独特のグロい表現にもだいぶ慣れ、岩楯の相棒がどんな刑事なのか、気になるくらい楽しみになってきた。今回は東京の西のはずれでバラバラ遺体の一部を岩楯の相棒となる山岳救助隊の牛久が発見することから始まる。相変わらず、遺体の身元も最後の方まで分からず、もちろん犯人の動機もなかなか読めない。しかも、今作は怪しい人物が多過ぎて、これまで以上にスリリングな展開。ただ、前作が強烈だったせいか、今回の赤堀の活躍があんまり目立たず、ちょっと残念…でも、虫だけで、これだけいろいろなトリックを考えられるのだから、本当に凄い!

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著者プロフィール

1970年、福島県生まれ。文化服装学院服装科・デザイン専攻科卒。服飾デザイン会社に就職し、子供服のデザイナーに。デザインのかたわら2007年から小説の創作活動に入り、’11年、『よろずのことに気をつけよ』で第57回江戸川乱歩賞を受賞して作家デビュー。’21年に『ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介』(本書)で第4回細谷正充賞を受賞し、’22年に同作が第75回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門の候補となった。また’23年に同シリーズの『クローゼットファイル』所収の「美しさの定義」が第76回日本推理作家協会賞短編部門の候補に。ロングセラーで大人気の「法医昆虫学捜査官」シリーズには、『147ヘルツの警鐘』(文庫化にあたり『法医昆虫学捜査官』に改題)から最新の『スワロウテイルの消失点』までの7作がある。ほかに『女學生奇譚』『賞金稼ぎスリーサム! 二重拘束のアリア』『うらんぼんの夜』『四日間家族』など。

「2023年 『ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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