絵本 母と暮せば

  • 講談社
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本棚登録 : 23
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (44ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062198486

作品紹介・あらすじ

2015年12月12日公開予定の松竹120周年記念映画「母と暮せば」(監督・山田洋次、主演・吉永小百合、共演・二宮和也、黒木華)を大人向けに絵本化! 文は、山田洋次監督自身によるもの。絵は、アートディレクターの森本千絵が描きおろし、実写映画とはひと味もふた味も違う、独自の作品世界が広がります。
1945年8月9日、長崎の原爆で一瞬にして世を去った医学生の浩二。その死を信じたくない母・伸子は、息子の「死んだ証拠」が見つかるまで陰膳を絶やさずにいた。そんな陰膳も、いよいよ今日で終わりにしようかと思った3年目の命日に、伸子の前に、幽霊になった浩二が突然姿を現す。愛する息子を抱きしめようとする母の腕が浩二の身体をすり抜けていく。それでも再会を心から喜び合う二人。それから浩二は、毎晩のように伸子の前に現れ、昔話をしたり、かつての夢を話して聞かせ母親を慰める。しかし、そんなある日、生前浩二の恋人だった町子のことに話が及ぶと……。戦争、原爆、その末の死という悲劇を味わいながらも、愛と慈しみ、ユーモアをに絶やさない2つの魂の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 〝長崎 1945年8月9日11時2分 太陽より熱い7000度の熱と、音速に近い猛烈な爆風。 ぼくは一瞬にしてこの世から消えてしまった。 長崎原爆の死者は7万人。ぼくはその一人。 母さんに会いたい会いたいと思い続けて、とうとう亡霊になってしまったぼくの物語・・・〟<山田洋次さん>作、<森本千絵さん>書下ろしの絵による、広島が舞台の井上ひさしの戯曲『父と暮せば』と対になった映画『母と暮せば』の大人の絵本版。 ・・・〝地獄のような惨禍を 愛と慈しみ、 ユ-モアで超えていく 二つの魂の物語 ― 〟

  • 予告編が素敵で、ずっと気になっていながらまだ観られていない映画ですが、この大人向けの絵本は、本当に少しの文章と、とにかく美しい絵で、このお話を伝えてくれていて、すごく心に響きました。

  • マジで泣く。

    映画も観たい。

  • 読書記録です。まだの人は読まないでね。

    思い立ったらおひとりさまで映画に行くんですが、なかなか時間が取れないのと、あっと言う間に上映期間が終わっちゃうので、気になっていても観損ねてしまうことが多い…
    図書館で絵本になっているのを見つけて、思わず手に取りました。
    映画予告での、亡くなったはずの息子と仲睦まじく暮らす吉永小百合の美しい姿が印象的でしたが、こういう内容だったのね…と納得。
    星5つの理由は、内容も良かったけど、観損ねた映画を絵本にしてくれてうれしいな~という気持ちが入ってます。

  • 図書館でみかけて読みはじめたらどんどん引き込まれました。

    せつなくて、でもポッとあたたかくなる。
    親になったことは無いけれど、浩二があらわれるまでは心がギュッとなってつらかった

    絵が可愛らしくて、読後感はよかったです

  • 吉永小百合ほか出演の映画作品の絵本でした。長崎原爆あとの亡くなった息子と生き残った母親どの話。

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著者プロフィール

1931年大阪府生まれ。54年、東京大学法学部卒。同年、助監督として松竹入社。61年『二階の他人』で監督デビュー。69年『男はつらいよ』シリーズ開始。他に代表作として『家族』(70)、『幸福の黄色いハンカチ』(77)、『たそがれ清兵衛』(02)、『家族はつらいよ』(16)など。2012年に文化勲章を受章。

「2019年 『男はつらいよ お帰り 寅さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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