- Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062200028
作品紹介・あらすじ
心が不思議に癒やされる。生活とは? 自分の時間とは? 生と死とは? ふっといろいろなことを考えさせる、静かで豊かな時間の物語です。
フジモトマサルの長編漫画『二週間の休暇』(2007年)を、愛蔵版のハードカバーとして新装復刊。巻末には、穂村弘氏による解説と刊行時話題になった著者作の「給水塔占い」を増補収録。
感想・レビュー・書評
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穂村弘さん言うところの「フジモトマサルワールド」にやられた。絵はもちろんストーリーもじわじわと心にしみる。名久井直子さんの装幀も素敵。みんなが大事に大事につくった本。
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会社で嫌な事あったら読む本。
不思議な世界。
のほほんとできる訳でもなく、どこかピリッとするアクセントがあって、大好きな作品。 -
ほんわかしているような不穏なような独特の雰囲気にすっかり飲み込まれました。 人に勧められて読んだのですが、そうでなければ知らずにいた本でした。これは読めてよかった!
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とても大切な本で、久しぶりに読みました。穂村さんの解説に納得、なんとも羨ましい異常事態の二週間。日菜子が記憶を失っているのに、ゆるりとそのままそこにある日常を受け入れて過ごしていくところがすき。
なんてことのない日常(空気、緑、匂い、お料理、鳥たちとの会話)が丁寧に描かれていて、ゆるい時間の流れがとても心地よくて癒される一冊。
ナスぷすってしてじりじり焼く描写がすてき。
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お茄子が食べたくなりました。
給水塔占い当たってる。 -
すごくすてきだった。ママににている
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ホテルのライブラリーで出会った本。
不思議な世界の話だけど、じわじわ現実の世界と結びついていく感じがリアルだし、仕事に疲れて「どこか遠くに行きたい」とぼんやり妄想してる今の自分にめちゃくちゃ重なったのがびっくり。
また読みたい。 -
2022.6.13市立図書館 →6.16入手
ひさびさに図書館に出向いて、コミックの棚をざっとながめてみつけた掘り出し物(マンガに予算はつかず棚にあるのは関係者の寄贈によるものだと思われるが、行きつけの館は新しめの作品もひょいと入っているし趣味が合うのがありがたい。よしながふみ揃ってるし「スピン」とかもあったし)。
初出はWebサイト「MouRa」(2005-2007)、2007年単行本化。
2015年秋著者逝去ののち、2016年春、巻末に穂村弘の解説と「給水塔占い」を加えた新装版で復刊。
とある女性の往きて帰りし物語。いそがしくままならぬことの多い日常の中、鳥と老猫に導かれるように迷い込み、蓋をしてた記憶の蓋が少しずつ開き、人生をリフレッシュするようなふしぎな体験。フジモトマサルさんの動物たちが穏やかに等身大に暮らしている異世界に自分も迷い込んだような気分だった。読み終えて、そうだったのかと思いながらもう一度読み返す。給水塔占いをやってみたら、実際に言い当てられているような感覚があって、余韻に浸りたい作品。
フィルムがかかってしまっているが造本も凝っている愛蔵版なのでそのうち手に入れたい。
追記)さっそく手に入れた。思ったとおり、カバー(トレーシングペーパー)の両面への印刷+本体表紙をあわせて、物語の世界が立ち上がってくるようで、いくらでもながめていられる。 -
大人のためのファンタジー、もとい忙殺される日々で忘れていた自分の大切な部分を思い出す話なのかな、と思った。日常の動作が柔らかいタッチで丁寧に描かれているところが好き。
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何度も読み返してしまう本。不思議で、ちょっと不安になるような静けさで、でも目が離せなくて、シュールで少し悲しい。フジモトさんの本を開くといつも没頭してしまう。主人公が懐かしい友達に会えたときには涙が出そうだった。