天子蒙塵 第一巻

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062201940

感想・レビュー・書評

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  • 中国最後の王朝清の末代の物語。「蒼穹の昴」に始まって、大きなダイナミズムを感じる一冊です。20世紀の中国の歴史に疎いため、友人の世界史の先生にレクチャーを受けながら読みました。時代の舵を取っているのか、波にもまれているだけなのか、登場人物たちの運命が気になります。

  • ようやく映画ラストエンペラーの時代に。

    第二后へのインタビューから始まるのだが、映画だと衝動的に飛び出した、みたいな描かれ方だったので
    離婚手続きをとっていたと知って驚き。

    日本軍の目線だと、これらの事件はどう描かれるのだろう。

    ググったら、餓死に近い最期だったそうで、彼女の後世が気になる。

    張作霖の口癖
    「勝てなくても負けない」
    そういう戦い方、心意気もあるのだなぁ。。

  • 「蒼穹の昴」シリーズの第5巻にあたるという。春児、文秀、玲玲そして西太后が出てくると懐かしい気がする。著者の西太后への評価は今更ながらやはり高い。いよいよ最後の皇帝・溥儀が満州国執政に就任するが、皇帝時代の第2夫人文繍が語る民国一市民としての溥儀との離婚劇には知的好奇心を感じさせられ興味深い。溥儀の辛亥革命から満州国までの位置づけが何となく見えてくる。しかし、日本の存在感はまだ少なく、小柄、丸顔、メガネの点綴的日本人・吉田茂が目立つくらい。これからは明らかに圧倒的な暴虐の当事者として出てくるのだろうか…。

  • 2018/12/18読了。

  • あまりにも面白い。浅田次郎の中国史シリーズは期待を裏切らない。息もつかせぬ展開。

  • 文繍の語りで進められるのは最初読みづらかったけれど、白虎張や春雲に再び会えたのがうれしい。
    時間があいて、第4部までの登場人物を失念していることもあり、もう一度読み返したらより面白くなるのかもしれない。でも二巻が楽しみ。

  • 少し退屈な展開となっている

  • うわーーーーん!!!と思いながら読んでいた。ちょくちょく泣きたくなりながら。

    語彙力ないのが口惜しいけどこのシリーズがほんとに大好き。読みながら、やるせないような身の引き締まるような思いになっている。

    『中原の虹』『蒼穹の昴』を読み返したいし、早く続きも読みたい。

  • 表紙のデザインが最高。読む気がそそられる。

  • 「史上最も高貴な離婚劇」の帯通り。
    これまでの清朝時代とは違う時代がこれから来るのだという先ぶれ。
    シリーズ第5部序章。
    国を守るために生きた西太后と対局と言っていいのか、
    国ではなく個人、自分、自立を選んだ女性・文繍の主観で語られる時代。
    そしていまひとつ。
    清朝始まって以来の最初で最後の皇帝と側室の離婚劇の裏側に迫る歴史ミステリーとしての側面も。
    果たして中国皇帝の離婚の黒幕の正体は?

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著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

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