- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062203708
感想・レビュー・書評
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淑妃の独白から始まった、蒼穹の昴シリーズ第五弾は、2巻目にして満州国建国へと動き出します。
様々な別れや出会い、再会がドラマチックに描かれて、第三巻への期待を膨らませて終わりました。
早く第三巻が読みたいものです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
うーーん、戦前の日本軍は資金があったんだなぁ・・それにしても開拓で居留地を作り、日本人を守るという建前で軍事行為を広げるってのは、現代でも見かけるパターン。有明も似たようなケースかな?それにしても、これだけのシリーズになると思い出せない登場人物も(^^;)
満州事変の日本側、関東軍と分れるけど・・中国側、満州側の見方が入り乱れる。今まで知らなかった状況が描かれる。立場によって、分析も違うし。それにしても、実在の人物と創作の区別がつかないなぁ・・(^^;) -
蒼穹の昴は長い読書生活の中でも一番素晴らしいと思ったものの一つだ。そしてここから様々な作品を継続的に執筆している浅田次郎氏。それらは必ず読むことにしている。
溥儀の目で、その妻の目で中国と日本を見る場面が多いが、清皇帝の成れの果ては自分が強い意思を持つことができなくなってしまう構造的な腐敗だろうか。
これまでの作品に出てきたヒーローたちも少し絡みながら、思い出しながら読み進めた。
浅田次郎氏の中国語を少し交えた(正しく理解はできないけど)文体が私は好きです。 -
蒼穹の昴シリーズ。前作までの登場人物が、違う語り口で表現されている。この本を読めばシリーズ全体の流れがわかるので、まだシリーズを読んでない人、歴史にあまり興味のない人は、先に読むのもありかも知れない。
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いやー、相変わらず面白かった!それぞれが希求するものが、いかに交わって時代というものが作られてきたのか。想像を巡らせずにはいられない。もちろんフィクションであることは重々承知の上、こんなやりとりもあっただろうかと考えることが楽しい。三巻も期待しています。
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第1巻とは違い、歴史の流れに沿うように、様々な登場人物の視点から描かれている。
その性もあるのか、内容がてんこ盛りで、歴史の流れを追うので精一杯。
梁文秀が故郷に戻るラストにここで終わりかと思ったら、まだ続くらしい。
梁文秀と春児の再会はあるのだろうか? -
いつまでも続いて欲しい、チュンルの物語。
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とある幸運により『天子蒙塵』の第一巻を著者の直筆サイン入りにて入手した。そしてこの第二巻。あいかわらづ浅田次郎の口舌には独特の気品のようなものを感じる。読んでいてその文章の洗練具合に感嘆する。
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一巻に引き続きこちらも一気読み。
中国の歴史に登場する面々、当たり前だけどひとりひとりに人生があってドラマがあって血も涙もあるということ。教科書では教えてくれなかった歴史をみごとに側面から教えてくださってこのシリーズに出会え他のは一生の宝ですね。
『蒼穹の昴』からまた読み返したくなります。
第三巻が待ち遠しい。今度は誰をメインに?今からヤキモキそわそわしています。