- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062206372
作品紹介・あらすじ
ぼくと箱森さんは小4の時に一緒に拾った木製のオルゴールをずっと共有していた。クラス中の女子に勝手に恋してはすぐに醒める、惚れっぽい性格の中学生のぼくと恋に全く興味のない幼馴染みの箱森さんとの少し変わった優しい友情物語、「オルゴール・ガール」、
失恋のショックでコンクールに予選落ちし、恋にもバイオリン人生にも挫折した中二の美樹は絶望のあまり橋の上に立つ。「飛び降りたら痛いから、わたしの代わりに」と愛用のバイオリンを川に投げ捨てると川からヘンな神が現れて……。バイオリンのかわりに怪しい神から与えられた意味不明のミッションを果たそうと、持ち前の真面目さで頑張ってしまう少女の危うさをコミカルに描く「放課後ビブラート」、
同じ塾の女子に告白され彼女ができてしまったけれど、世に溢れる性的なものや大人になった自分の身体を否定的にみてしまう、中三の大也の苦悩が吐露される「二兆千九百億」、ほか、全5編を収録。
YA短編の名手が思春期の恋心や性の悩みと戸惑いをユーモラスに誠実に描いた、5つの恋する短篇集です。
感想・レビュー・書評
-
なかなか不思議な中学生向きの本だった。
最初の「オルゴール・ガール」は親の離婚の話もあって、普通ではあったけど、
その後は、魔法少女になっちゃう女の子とか、恋して自分が熱気球になって浮かんじゃったり。
登場人物の名前も今風。でも、まあまあ面白かったけどね~詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2018/11/18
シュールでコミカルな短編集。
放課後ビブラートって。。オチまでついちゃって、作者さんかなり遊んだかな? -
くっきりぱっきりした瑞々しさ。現実と地続きに通過していくファンタジーさがかわいい。
-
中学3年生を主人公とした連作。
いろいろ抱えるもののある男女5人が主人公。リアルなのか、なんだか…。表題作「恋する熱気球」に出てくる産休代替え教員が、めちゃくちゃ嫌な奴だった。 -
中学生の男女、青春小説短編集。
中学生にありがちな、恋するというよりも恋したいという気持ちだったりがあふれている作品。青春。
最後の先生のお話は好きじゃなかったが、オルゴールだったりバイオリンのお話は好きでした。 -
もやもやする中学生達を描いた短編集。魔法少女に返信したり、体が浮いたりとちょっと不思議な現象も…。
-
古びたオルゴールを幼馴染みと共有しているぼくは、同級生の女の子に恋をしてはすぐ醒めてしまう──「オルゴール・ガール」
失恋し、コンクールで負けて、バイオリンを投げ捨てたわたしは、川からあらわれたヘンな神さまにネットアイドルにスカウトされる──「放課後ビブラート」
恋や性に揺れる中学生の心を誠実にユーモラスに描いた不思議系短編集
5編とも書き下ろし -
どこへ向かっているのだろう
-
思春期な子どもたちの恋とか家族とか友だちとか、不可思議テイストな短編集
いやぁ大爆笑させていただきました(笑)
特に2つめの話!
作家さんノリノリで書いたのかなぁと思ったり、読んでいてメディアリテラシー大丈夫かなぁ…と思ったりしたんだけど、オチ?がもう…秀逸過ぎて(笑)
小学生には読ませたくない!中学生で独占したい!本でした