風の万里 黎明の空〈上〉十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062551755

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  • 「月の影」の直線的な意味での続編。

    「気持よく不幸に浸ってるやつに
     同情する奴なんかいないよ」

    楽俊の言葉がぐさりと刺さる。
    身に覚えがありすぎて吐き気がするくらい。
    説教色を強く持った話だと思いました。

    「官」とは何か。考えさせられます。

  • 下巻に記載

  • (1999.02.07読了)(1998.12.21購入)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    慶国に、玉座に就きながらも、王たる己に逡巡し、忸怩たる思いに苦悩する陽子がいた。芳国に、王と王后である父母を目前で殺され、公主の位を剥奪されて哭く祥瓊がいた。そして、才国に、蓬莱で親に捨てられ、虚海に落ちたところを拾われて後、仙のもとで苦業を強いられ、蔑まれて涙する鈴がいた。負うにはあまりある苦難の末に、安らぎと幸せを求めて、それぞれに旅立つ少女たち。その果てしない人生の門が、いま開かれる。

    ☆関連図書(既読)
    「魔性の子」小野不由美著、新潮文庫、1991.09.25
    「月の影 影の海(上)」小野不由美著、講談社X文庫、1992.06.20
    「月の影 影の海(下)」小野不由美著、講談社X文庫、1992.07.20
    「風の海 迷宮の岸(上)」小野不由美著、講談社X文庫、1993.03.20
    「風の海 迷宮の岸(下)」小野不由美著、講談社X文庫、1993.04.20
    「東の海神 西の滄海」小野不由美著、講談社X文庫、1994.06.05

  • 鈴、祥瓊の成長が見事。眼を塞ぎ、耳を塞ぎ、思考を硬直させるのは自分自身に他ならないけど、それに気付くことは1人では難しい。いろんな人と交流を重ねるうちに、何かの弾みで幸いにもそのことに気付くことができるんでしょう。良かったね、2人とも。いい人たちと会えて。
    特に祥瓊、彼女が好きだ。なんとなく。

    陽子があまりに立派で「もうあの幼かった陽子じゃないのね…」みたいな、うん、何言ってるのかよくわかんなくなってきたからいいや。

  • 読了。

  • 鈴と祥瓊に苛立ちながらも我が身を鑑みて何も言えない上巻。自分は可哀想なんだという状態には誰しもが陥りやすいんじゃないかと思う。

  • 慶の続編。
    陽子が王になってから奔走する話。
    同年代の少女も2人登場。

  •  慶国に、玉座に就きながらも、王たる己に逡巡し、忸怩たる思いに苦悩する陽子がいた。
     芳国に、王と王后である父母を目前で殺され、公主の位を剥奪され哭く祥瓊がいた。
     そして、才国に、蓬莱で親に捨てられ、虚海に落ちたところを拾われて後、仙のもとで苦業を強いられ、蔑まれて涙する鈴がいた。
     負うにはあまりある苦難の末に、安らぎと幸せを求めて、それぞれに旅立つ少女たち。
     その果てしない人生の門がいま開かれる!!

    (カバー折り返しより引用)

  • 「月の影 影の海」の続きにあたる話、なのでしょうか。前作の主人公陽子に加え、同じ海客の大木鈴、芳国の公主だった祥瓊が準主役として登場。

    見知らぬ世界でいきなり王として祭り上げられ、悩み苦しむ陽子と、環境はいくらか違えど、不幸な境遇を他人や周囲のせいにして自己防衛にいそしむ鈴と祥瓊。陽子はともかく、鈴と祥瓊は、確かに不幸な境遇なのは分かるのですが、あまりに子供っぽくて、感情移入できないどころか読んでいてイライラしてくる始末。

    しかしながら、ある程度は予測はついていましたが、前作に引き続き登場する楽俊と、幼いながらに鈴などよりよっぽどしっかりした少年、清秀の登場で、彼女らが精神的に成長して行くのだろうな、という兆しが。陽子の方も目立った活躍は見られないものの、ここは先の展開に向けての“タメ”なのかなと。

    実際、本作で3人娘が陥る境遇があるからこそ、下巻での展開が活きてきたんだなぁと、下巻を読み終えた今だから、そう思っています。

  • 再読

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著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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