水晶球を抱く女 英国妖異譚12 (講談社X文庫―ホワイトハート)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062558396

作品紹介・あらすじ

父、ベルジュ伯爵が倒れ、急遽フランスに戻ってしまったシモンにユウリは不安と寂しさを募らせる。一方、予知能力のあるシモンの異母弟アンリは、ベルジュ家が崩壊するのを見てしまい、父の部屋に残された金貨を手がかりに原因をさぐろうとする。突然アシュレイと一緒に現れるアンリ…。金貨の意味は!?イギリス、フランス、イタリアを舞台に、アンリの出生の秘密が明らかに。

感想・レビュー・書評

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  • 読了。

  • マリア・カルデラス。ギョーム・ド・ベルジュ。アンリの予言。ベルジュ伯爵倒れる。アンリとアシュレイ。マクケヒト。

  • 2010年2月16日読了

    ちらほら出ていたシモンのお家事情が前面に出て、アンリの存在が今後関わってくる感じが示唆されましたねー。アンリも巻き込まれてっちゃうのかなー?

    今回の見どころは、なによりもお久しぶりの3人行動+αでしょうか。
    シモンがアシュレイの知識を認めて、彼と経済やら何やらの討論するのは楽しいと言っているし。まーあの2人は、あの微妙な大人な関係がベターなんだろうな。いがみ合うときはいがみ合って、協力する時は協力する。なんか素敵な関係ですねーo(*^ω^*)o そんなこと言ったら、2人に超拒否られそうだけど(笑)
    +αなアンリは兄の意図を上手く汲み取って、アシュレイを牽制しているのがいい。兄ほどは完璧じゃないので、たまにミスもあるけど、やはりベルジュ家の子供なんですね!
    更に+αなマクケヒト先生!学校での描写が少なかったので心配していたんですが、ちゃぁんと出てきてくれました!彼自身…というか、彼が学校にいること自体が何か理由がありそうな気配が出てきましたね。彼自身は学校を楽しいと思っているけど、先生より上の立場がそれに甘んじているだけを許さない…みたいな?ブレナンとの関わりも気になるところですが、先生自身は彼をあまりよく思っていないような描写があったので、どうなるのかな…。個人的にはここでの、微妙にシンクロしたアシュレイとシモンの行動が好きです(笑)
    しかし、確かに緊急事態とは言え、シモンがいなくなったことでのユウリの変化の仕方は極端ですねー。恋する乙女みたいじゃぁないかwww オスカーも色々2人の関係を推測しているけど"色っぽいものじゃない"と結論付けて納得しているし、周りからはどう見えているんだろう?"相変わらず仲がいいね"とは言うけど、本音のとこ、聞いてみたい気がするなぁ。それとも、あちらではあれくらいの友情は当たり前なんですかね?そういう流れで、心情を吐露してユウリを抱きしめるシモンに、思わず「グッジョブ!(>_<)b」となってしまいました(笑)本当はユウリがシモンの状態を見かねて、「抱きしめてもいい?」って普段は自分からしないようなことを言いだしたわけですが。答えもせずぎゅうっと抱きしめてくるシモンがなんとも言えず、可愛かった。スーツで超びしっと決めたシモンはどこへやら\(^o^)/ もしかしたら前回から溜まっていた不安も後押ししていたのかもしれないねー。

    次回は今回と続いているような感じ、なのかな?ハロウィーンも近いし、事件が連続するんでしょうか??
    但し、今回の事件は理由ある霊的現象というよりは、純粋な悪意のみのものだったので、また理由ありきのものに回帰するんでしょう。ユウリにとっても今回のような、悪意だけが取り残されたような初めてだったんだろうなー。
    除霊に際し、初めて3人の力が一つになるという快挙まであったから、今後もそれを期待したいと思う(^o^)丿

  • この巻の口絵、大好きvv

    ベルジュ家がメイン。
    マリアの予言等、増えた謎。

  • アンリの出生が明らかになった話。フランス、イギリス、イタリアなどが舞台

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著者プロフィール

横浜市在住。「英国妖異譚」でホワイトハート大賞〈優秀賞〉を受賞しデビュー。シリーズ化され大人気に。主人公たちの成長に伴い、パブリックスクールを卒業した後は「欧州妖異譚」シリーズとして書き続けられている。その他ホワイトハートでは、「セント・ラファエロ妖異譚」「あおやぎ亭」がある。「ヴァチカン図書館の裏蔵書」シリーズ(新潮文庫nex)、「琥珀のRiddle]「倫敦花幻譚」シリーズ(ともに新書館)ほか著作多数。

「2023年 『シモン・ド・ベルジュはかく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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