マンガ 老荘の思想 (講談社+α文庫)

  • 講談社
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感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062560580

作品紹介・あらすじ

オリラジ中田さんがYouTubeで紹介し話題!

争奪と興亡に明け暮れ、誰もが生き残りに汲々としていた春秋戦国時代。そんな時代に、時流に流されず、超然として心隠やかに自由に生きることを説いた老子と荘子の思想は、現代人にとっても示唆に富んだ魅力的なものである。老荘の思想をマンガ化によってわかりやすく再現、世界各国で翻訳され、好評を博したベストセラー。

感想・レビュー・書評

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  • 心が軽くなる生き方
    ヒントになるかも

  • 荘子

    ものごとを知ると、それにとらわれる。

    自由の代償として物質上の欲望を求める。

    人間は自分の立場で知を作り出す。
    そして知識の輪にとらわれる。

    知識は人を偉大にするけれど、自分の小ささを忘れさせる
    だから知識を超えること。

    何事にもとらわれず、自然に生きること。

    無私無我

    自我の形体を認める人は三流の君子
    自我の形体にとらわれぬ人こそ自然の友

    ものごとには色々な基準、視点がある。
    ひとつの基準にとらわれないこと。

    有用と無用は相対的、絶対的ではない。

    他人から自分を描いてはいけない。
    過去と未来から現在を描いてはいけない。
    無限から有限を描いてはいけない。

    荘子の言葉は、今の自分には孔子の言葉よりも響く気がする。

    Determine never to be idle. No person will have occasion to complain of the want of time who never loses any. It is wonderful how much may be done if we are always doing.


    老師

    万物を生み出しながら支配することなく
    万物を生育させながら所有することなく
    万物を成長させながら能力を誇示することなく
    功成っても居座ることがない。
    功績を誇らないからこそ、その功績も不滅なのである。

    世間一般の概念や価値は、皆人間が決めたもの、
    それは比較から生まれ、その関係は常に変動するから、
    そんなものにわずらわされることはない。

    曲がるからまっすぐになる。
    少なければ得るものが多く、
    多ければ惑わされる。
    多くを持つから、多くを失う。

    人と争わないから、天下もかれとは争わない。

    他人の優劣が分かるものは知恵がある、
    自己を分かるものこそ聡明である

    足るを知る

    上善は水のごとし
    水は万物を育て養う
    水は柔らかく弱い、しかし自然に従い、争うことはない
    水は人々がいやがる低い所へ流れる
    水は底深く清らかであり、心静かに何も語らない
    水は万物に施し、報酬を望まない
    水は万物をありのままに映し出し、偽りが無い。
    水はどこにでも流れて行き、自由である。

    水の心をもち、水のように生きる、

    仕事をしていると、毎日が淡々と過ぎる。
    日々成長しているのか、それとも駄目になっていっているのか。
    大丈夫だと信じるしかない、
    そして一生懸命やるだけだ。
    ただ、最近は自分の姿、自分の心、周りの景色が見えにくくなっていると感じる。

    Be nice to nerds. Chances are you'll end up working for one.

  • 老子・荘子の教え(老荘思想)をマンガで分かりやすく説明している。その教えは「無為自然」という言葉に集約される。人為を廃して、自然に従った生き方というのが本当に賢い生き方なんですよと言っている。何も望まず、ただ足ることを知ればよく、何ものにも束縛されない自由で自然な生き方、そのようなものが実は素晴らしい生き方なんですよと言っている。結局は強くあろうとすればするほど、災いを招いて亡びてしまうのが自然の法則で、弱く、ゆるくあることが本当の強さだとする。知識や善を持って君子とする儒家の徳治主義に対するアンチテーゼの思想。仏教、禅や侍につながる思想で、日本人のベースにある考え方でもある。柔よく剛を制す、井の中の蛙、和光同塵、大器晩成などなじみのある寓話が多い。老荘思想こそ今の時代にジャストフィットする教えなのかなと感じる。

  • 私の運命を変えた本。初めて読んだときは衝撃的でした。劇毒にも良薬にもなる本なので読むときは要注意!この本のせいで私は東洋史(それも思想関係)に進むことになりました。

  • 3.8

    かなり究極だなとは感じるけど、現代の自分にも落とし込める要素は多い。

    「道」に関しては数十年後にまたインプットしたい。

  • マンガと謳っているが、結局は長い文章に絵がついているというスタイルで、どこまで理解の助けになっているかは測り難い。
    老荘思想そのものについては指針にしていきたいと思うが。

  • 生きづらさを感じた時に読むのも良いし、
    自分の背景に無為自然という考え方がエッセンスでもあれば心穏やかに過ごしやすくなるのではないかと思う。

  • 難しかった。

  • 老子と荘子についての本だが、これは現代の特に若い人たちが読んだら染み渡る思想なのではないかなぁと思った。儒教の孔子は有名だが、それを批判している道教の老子と荘子が面白い。

    詳細は下記。
    https://note.com/t06901ky/n/nd2e5bfd0b4fb

  • まんがのテイストはいわゆる昭和というか、前時代風味。努力家の人、向上心の高い人は一読の価値ありだと思った。擦り切れないために。

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