大人が知らない子どもの体の不思議―子どもは大人のミニチュアではない! (ブルーバックス)
- 講談社 (2008年10月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062576161
作品紹介・あらすじ
子どもは異常に汗っかきだったり、寝相が悪かったり、夜泣きをしたり、落ち着きがなかったりと、大人とは違った体の働きをしている。子どもは大人のミニチュアと考えがちだが、子どもには大人にはない不思議な特性がある。知っているつもりでも、意外と知らない子どもの体の不思議を解き明かしながら子どもの成長と発達を科学する。
感想・レビュー・書評
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小児科の医師である著者が、子育てに悩む親たちから寄せられた疑問・質問に答えていく本。「なぜ子供は下ネタが好きか」「落ち着きがないのはなぜか」「寝相が悪いのはなぜか」など。
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NHKの育児番組でよく見る先生の本。大人と子どもの体の違いについて専門的に書かれた前半がけっこう面白い。
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小児科医が,子供の身体の仕組みを紹介。第一部は総論,第二部以降で素朴な疑問に答えるQ&A。内容は,いたってオーソドックスで平凡な印象。
素朴な疑問にたいして,医学的実証に基づいた回答のほか,「幼児はなぜ下ネタが好きなのか?」など確証があるわけでない回答も。でもこれはこれでそう考えるのが合理的というお医者さんの意見ということで,結構説得力がある。
「よくわからない」という回答も意外に多い。「早期教育は効果があるのですか?」とか。
面白かったのが,「産湯に浸かったときの記憶」は「偽記憶」だと三島由紀夫を一刀両断していたとこ(p.148)。三歳より前のエピソード記憶は考えにくいそうだ。大きくなってから写真を見たり親から聞いたりした内容を,自分の体験と混同してしまう。記憶が捏造されているわけだ。
胎内記憶もありえないね。親の期待に迎合してるにすぎない。子の曖昧な応答を周囲が早合点してることもありそう。それに,自分のした「ママのお腹の中のときの話」が大人たちに受けたら,次第に自分でもそれが実体験の記憶だと信じ込んでしまいそう。 -
子どもと大人の体の違いを大きさ以外の点からの説明と、
よく言われる子どもの話を解説している。
気になるページだけ読んでもいいので読みやすい。
そしてEBMを唱えているだけあって偏った意見ではなく、
参考にできる意見だと思います。
・赤ちゃんに牛乳を飲ませない。おなかの問題かと思ってたけど・・・
⇒たんぱく質が多く糖分が少ない。
人間の赤ちゃんは牛に比べ脳の発達が優先されるから。
頭の比率が大きいのもそのため。
・2人目以降はアトピーになりにくい
⇒上の子の影響で感染症にさらされ、極度な清潔状態を回避できるから。
アトピーが清潔状態で過度の反応をしめしているためか。
・夜泣きをする理由はわかっていない。
・親の虫歯は感染する
・うそをつくのは賢くなった証拠。
・男の子は母親に、女の子は父親に似る
男の子は外見の影響の大きいX染色体を母親、
Y染色体を父親からもらうため、
半々の女の子より母親に似る。
その他よくある話
3歳児神話⇒愛情を注ぐ人がいれば母親以外の保育者でもOK。
早期教育⇒一時的なもので維持できる証明はない。または困難。 -
20110810
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子どもは異常に汗っかきだったり、寝相が悪かったり、夜泣きをしたり、落ち着きがなかったりと、大人とは違った体の働きをしている。子どもは大人のミニチュアと考えがちだが、子どもには大人にはない不思議な特性がある。知っているつもりでも、意外と知らない子どもの体の不思議を解き明かしながら子どもの成長と発達を科学する。