イカはしゃべるし、空も飛ぶ―面白いイカ学入門 〈新装版〉 (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062576505

作品紹介・あらすじ

古くから日本の食卓で愛されてきたイカの消費量は、サケやマグロに匹敵する。そもそも「イカ」の語源をたどれば、「食べ物そのもの」を意味しているという。トビウオのように海面上を飛ぶイカもいれば、体色の七変化が熱烈に求愛するイカもいる。さまざまなイカの魅力的な生態を余すところなく伝える"イカ学入門書"。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルだけで手にしたけれど、イカすごい!イカおもしろい!ただただ好奇心が満たされた。なぜイカはこんな不思議な身体のつくりなのか、と進化の妙に思いをはせることまちがいなし。

    「この季節に食べるなら、ケンサキイカじゃなくてミズイカ」「イカは手が2本で足が8本」「スルメイカで作ってなくてもスルメ」本当かなあ?と思うこれらにも全部回答できるようになる。そしてイカ食べたい。

  • ポピュラーサイエンスとして書かれたイカの書籍。まずその存在が貴重。

    本書はイカの生態に重心が置かれていてイカの生き様が十分に学べたのだけど、その知性についてはあまり触れられていなくて少し残念だったもののイカ全般についてはとても詳しくてたのしく読めた。

  • 読んでると海における人類はイカなのではないかと思えてくる。(意味わかる?)
    知性も俊敏性も備え、体の造形も機能的だし、個体数も多い。
    もし地球に陸地がなければ、我々(?)はイカに支配されていただろう。

  • 自由研究の参考にしようと思って図書館から借りた本だが、この本で初めてイカの奥ぶかさがわかった。この人本当にいかが好きだな!

  • 著者の先生、ほんとにイカが好きなんだなあと思いながら読めました。内容も興味深くて面白い。先生のイラストも味わいがあって上手いので、楽しく読めます。

  • イカという身近な生き物に焦点。その生態を解説。非常に不思議で突飛な、興味深い内容である。
    ただ、読みづらかった。また、図もわかりづらい。

  • ブルーバックス新装版・面白いイカ学入門~古くから日本の食卓で愛されてきたイカの消費量は,サケやマグロに匹敵する。そもそも「イカ」の語源をたどれば,「食べ物そのもの」を意味しているという。トビウオのように海面上を飛ぶイカもいれば,体色の七変化で熱烈に求愛するイカもいる。さまざまなイカの魅力的な生態を余すことなく伝える“イカ学入門書”~1989年に最初の本を出して20年後,新装した。嬉しいだろうなぁ。イカにはコウイカ類,ケンサキイカ・ヤリイカ類(ツツイカとも,その中に閉眼類と開眼類あり,英名squid),スルメイカ類がある。コウイカ類は沿岸部のみ,ツツイカは広くなって,トビイカやアカイカ・ニセアカイカは広く分布しており,タンパク源としてでなく医学・工業用資源となる可能性がある…なるほどね。生態はよく分かっていない…何しろ海は二次元にも三次元にも広がっているから

  •  以前、書評で取り上げた「タコ学入門」の著者のイカバージョン。読んでいて「イカは実はカメレオンだった」なんて言う東スポの見出しのようなタイトルが浮かんできた。

     その理由としてイカは、敵から身を守ったり雌に対する求愛活動に利用する「色素胞」という色を放つ細胞を持っている。色を使って文字通り色仕掛けをする。

     イカは光に対して目を保護する機能を持っていると書かれている。タモリや井上陽水がたくさんいると思ってしまった。とは言ってもまさかハナモゲラ語を話したり、歌を歌うわけではないだろう。イカが会話能力を持っていたらそれはそれで面白いが。

     イカには3つの心臓があると書かれている。本来ある心臓以外にも左右のえらに心臓がそれぞれ1つずつ付いている。相当神経が図太いのかと思ったら美人薄命ではないが長生きしないとある。

     あのダイオウイカについても言及されている。カラーでないのが残念だが、日本海に漂着したダイオウイカの写真が載っている。ダイオウというだけあってビックだ。

     イカは、光のオンとオフを行っている。著者は「忍法 昼行灯(ひるあんどん)」と述べている。生活の知恵を身に付けたやり手と言える。

     イカの世界も奥が深く、知られていないことがあるのだなあと思った。コンパクトにまとまっているので読みやすかった。

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著者プロフィール

1931年福岡県生まれ。東京水産大学増殖学科卒業。理学博士。東京水産大学(現・東京海洋大学)名誉教授。水産庁東海区水産研究所を経て、国立科学博物館動物研究部

「2017年 『EX MOVE 深海の生きもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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