アガサ・クリスティー (講談社選書メチエ 97)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062580977

作品紹介・あらすじ

「泣かせろ、笑わせろ、待たせろ」-ミステリーの黄金律を操った「女王」。ポアロをひっさげてのデビュー以来、70冊に7000人を登場させた。離婚。失踪。記憶喪失。復活。そして、巨匠への道を歩む。本音を漏らした唯一の場所=作品から、隠された素顔を追跡する。

感想・レビュー・書評

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  • クリスティの自伝を引用しながら、順を追って事跡を説明。また作品中にクリスティ自身の心情が反映されているとみられる所も作品中の文を引用して説明。また当時の社会状況なども補足説明されていて、自伝だけで事跡を追うより短くすっきりと分かりやすくクリスティの一生が分かるようになっている。同時に作品も時系列に沿って紹介されていて、作品の性格とか反響、被害者のパターンなども書かれているので、こちらも分かりやすい。

    クリスティは物語を空想して楽しむような子供だったのに対し、娘のロザリンドはそういうことはせず実際的な性格で父のアーチボルトに似ていたようだ。著者は娘との関係は自身の母クララとのような親密なものではなく、どこか醒めた距離感があった、とある。

    「スタイルズ荘の怪事件」を書いた後、実家が売りに出されるはめになりそうになると、「たとえば、もうひとつ小説を書くことだってできるじゃないか」とアーチボルトがすすめてくれたためとりかかったのが「秘密機関」だとあった。このころはまだうまくいっていたのか。

    1994原著発行
    1997.2.10講談社発行 図書館

  • アガサクリスティの愛好者によい本。
    自伝とは異なり、第三者の視点で書いているので、
    あいまいなこともあるかもしれない。

    1つ一つの作品の背景を知るのによい。

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