山猫の夏 【新装版】 (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (726ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062631556

感想・レビュー・書評

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  • 2009/02/11完讀

  • 【ネタばれあり】
    いや~おもしろかったですね。船戸与一初読でしたが、先入観としては重たい話を書く人かなと勝手に思ってたのですが、なんのなんの、リズミカルな冒険小説であり、主人公「オレ」の成長記でありと、700ページの分量をサラっと読ませてくれて、とても楽しませてもらいました。

    特に良かったのが、ダーティヒーロー?である山猫の存在。「オレ」が山猫に惹かれ、成長していく様がとても爽快であり、みずみずしさを与えてくれました。

    残念ながら、無敵のヒーロー山猫が死んでしまうところはびっくりしましたが、あれは、彼の育ての親である駒場忠介がそうであったように、良い死に場所、相手を得たからだと思いました。

    読書中に船戸作品を10作品ほど入手しました。
    これから、船戸ワールドに浸りたいと思います。

    船戸与一:初読
    読書期間:2009.3.11~.3.31

  • 正直、女として読むのが辛い場面もあった。
    最後も救いはない。
    それでこそ『生』かなと。
    山猫の生き様に惚れました。

  • いいですよ。必読。

  • ブラジル東北部の町エクルウは、アンドラーデ家とビーステルフェルト家に支配されている。両家はことごとに対立反目し、殺し合いが絶えない。そんな怨念の町に「山猫」こと弓削一徳がふらりと現れた。山猫の動く所、たちまち血しぶきがあがる。謎の山猫の恐るべき正体はいつ明かされる。南米三部作第一弾。

    「男なら読め!」私はこの本で船戸氏のファンになりました。
     クライマックスにある山猫の宿敵との追跡劇には手に汗を握りました。女性向けではない小説だと思います・・・

  • 辺境冒険エンターテイメント。
    ブラジルの照りつける乾いた太陽の下、百年の抗争を続けてきた町は「山猫」の出現をきっかけに不気味にうねり始める…
    読んでて夢中になるあまり、電車を降り過ごしました。

  • ブラジルを舞台にした活劇、人殺しの殺伐さがすごい、冒険小説としてはおもしろいが

  • 日本随一の冒険小説家、船戸与一の名を知らしめた代表作の一つ。初期の作品の中ではベストであろう。
    彼の作品の中には敵に魅力のあるキャラが数多く出てくること。一方、主人公はぱっとしないことが多いのだが、この作品の主人公、山猫の存在感は圧倒的。
    強くクールな男が知りたきゃこの本を紐解け!

  • 俺の船戸遍歴スタート地点。
    「辞書並みに分厚い」と揶揄されるページ数は読者からすれば大歓迎。
    何回も読み返した。

  • 1982年ブラジルの片田舎を舞台に通称山猫といわれている、弓削一徳とともに、ロミオとジュリエットのような、反目する2家の恋人同士を救うため敵と戦う日本人男性の話。
    ブラジルの歴史を研究し、しっかりした裏付けがあり、ほとんどドキュメンタリーのように感じられる壮大な物語で読み応えがあり、引き込まれました。

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