ステップファザー・ステップ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062632850

感想・レビュー・書評

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  • ドラマ化にもなってた一冊。
    ホームコメディ系な感じでしょうか、ほっこりと。

  • 主人公は35歳の職業泥棒。ある家の盗みに入ろうと隣の家の屋根に上ったところで哀れ落雷に合ってしまう。目覚めると目の前にはそっくりな双子の少年が。『お父さんとお母さんはいないんです』『あなたはプロの泥棒でしょう?』『僕ら二人くらい、面倒みられない?』『ぼくたちあなたの指紋をとっちゃった』 かくして誕生した、泥棒と双子少年の擬似親子がさまざまな日常の謎に遭遇する物語。

    こんなに読み終わるのがもったいないと思える物語は久しぶりでした。ちょっとずつ双子に情が移っていく主人公がほほえましかったです。お別れの描写は無かったけどいつか読んでみたいようなみたくないような。多分号泣。

  • 連作の短編は最近気に入ってます。
    この作品もお気に入りのひとつになりそうです。

    最初は、星新一や筒井康隆の短編を読んでるような軽快なかんじでしたが、最後まで読むとやはり宮部作品でした。軽快感はそのままで。

    父母失踪した双子の子と、裏稼業で生きている男がある日を境に、少しずつ「疑似」家族になっていく物語ですが、重松清氏とはまた違った、子どもに対するほのぼの感がとってもよい感じです。

    双子の父母の失踪の謎や双子が成長したときの続編が読みたいです。

    重たい作品ではないので、気軽に読めます。

  • さくさく読める短編の連作。
    双子ちゃんの台詞割り、交互に話す感じや、
    主人公の語り手としての立ち位置などなど、
    ちょっこし、最後まで腑に落ちなかったというか、
    個人的にしっくり来なかった部分があるので、
    ★一つだけ、ごめんなさい。
    でも、解説も含めると、大満足です。
    エンターテインメント性があって、娯楽として読むのには最高。
    ところどころ、埋め込まれている、
    啓発的なメッセージも身に染みるものがあって、読み応えも抜群。
    ええ本や。

    そういえば、宮部みゆきさんの小説を読むのは初めてでした。
    最初に読んだのが、この作品でよかった。
    他の作品も読みたい!ってすごく思った。

  • ドラマ化で本を知って、荒川さんの表紙に魅かれて購入。
    ドラマは見ていないけど、表紙どおりの利発で大人びてる小生意気な双子と
    その子供に振り回されるちょっと情けない感じの大人のホーム?コメディ。
    基本的には双子に振り回されてるけど、いざというときには
    大人の貫禄をみせてます。

    物語的には完結していないようなので、続刊に期待。

  • ドラマ化ということで読んだけど、ドラマと原作では双子の年齢も違うし細かな設定も違うしちょっと残念だった(ドラマの方が)。

    でも宮部みゆき作品の中では他の「火車」とかの方が面白かったかなぁ…

  • 主人公の俺がツボ過ぎる。

  • 宮部みゆきのステップファザー・ステップを読みました。
    泥棒はひょんなことから、両親に置いていかれてしまった双子の父親代わりをすることに。泥棒は泥棒の稼ぎで双子を養うのであった。

    というお話でした。
    すごく軽いタッチのミステリーで、短篇連作のような形をとっているので、読みやすいし、会話や事件に入る前をメインに描いているため、話全体が明るくて読んでいて楽しいです。泥棒の男がだんだん親らしくなっていく様もグッドです。

  • 随分前に私の双子の片割れが買ってきたこの本…。
    双子が出てくるお話は「あー、あるある」と言うシーンが有るのですがこれも然り。


    テレビドラマが始まったとのことで、先日読み直しました。



    やっぱり面白い!!
    すっかり忘れていたので、結構ドキドキして読めました。

    父親と中学生の双子の兄弟。擬似親子なんですが、なんだかあの距離感が羨ましいんですよね。

    どうしても双子って、二人の世界になりがちなんですが、泥棒さんがちゃんと二人の間に入ってるんですよ。
    三人の家庭を築いています。仮初めだけど。

    この後この偽家族が一生続く訳がないと思いながらも、作中の双子同様に読者もこの関係がずっと続く事を祈ってしまう。
    そんな素敵な家族のお話しです。
    さて、ドラマの方はどうかな??

  • わたしの愛読書。
    作者は何度か「欠損家庭」を主人公にとりあげてるけど、この作品はとくに温かくてユーモアがあって、ミステリー以外の要素で十分たのしめると思う。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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