- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062634816
感想・レビュー・書評
-
文字を追う作業って感じで読み進めた。
官能的、直接的、なんだか村上龍は激しい文章を書くなと思った。
タイトルとストーリーがうまく結び付かなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
女に対してのリスペクトがしっかりありつつ手のひらで転がしてる感じがいい。女が泣いた時には頭を撫でながら綺麗な作り話をしてやれるような賢い男でないとこういうことはできないとおもう。優秀なヒモ。でも最後はちゃんと原因不明のガタがきて人間だよなと思わされるところがまたこういうとこに母性本能がやられる…と思う、ラストがしっかりしててちゃんと優しくてよかった。
-
辛辣すぎる
-
女性を手の中で転がし続けるヒモ。でもその女性たちへのリスペクトを忘れずに、そして言葉を巧みに扱うところが純粋にすごいと思いました。
心で思っていなかったとしても、相手の状況を踏まえて言葉選びができるのは才能だと感じました。
ところどころ表現が難しく、そして生々しいので苦手な方は覚悟して読むことをおすすめします…笑 -
SUMIってzinで紹介されてて古本屋三軒目でゲットん!すんげー面白い!新鮮!いい本はスペースがあれば捨てない方向に面舵いっぱいだね。
最後はゲンナリしちゃったかな…
そぅなっちゃうか…はぁふーん
俺やっぱ村上龍が合ってるってことで。 -
久しぶりの村上龍。
似たトーンのお話を読んだ記憶があるので、大枠の物語としては既視感があり、言葉のセンスで読ませる量産品。 -
音楽、映像、トラウマ、決して肉体的ではないサディストやマゾヒストの精神性の巧みな表現や会話。
強さと脆さ、恐らくどの人間にもあるであろう表裏一体の各側面。
それらの全てが無意識的にリンクしていることに気づかない。
そのリンクする瞬間が見えた時、初めて断片的なものが統一化されて音楽が繋がってくように、人はまた一歩生きる道を進んできたようだ。
だから今もなお、音楽が生まれ続けている。
「生きていく希望っていうのは、他の誰かへの働きかけと、その誰かからの反応。他の誰かからの自分への働きかけと、自分の反応じゃ希望にならないから、妄想が起きるわけでしょう?」
「音楽の全ての要素は他の誰かへの働きかけと、その誰かの反応だから。」
凝縮。されていて、久々に残ったセリフだった。
抽象的な映像や音が浮かぶ世界観の中に、やはり村上龍らしい淡々としたブレない流れがあり、面白いでは無く「好き」な作品。 -
とても限られた条件下で生きる妹によって救われるケンジ。妹は自身が置かれた状況から、生物学的に人間の構造はそもそもおのずから主体的、または突発的に死をすすんで受け入れてはいない。つまり、心臓は動き続けている。
そうした状況下で、生きる根拠、心臓が動き続ける理由付けを試みるのだが、「妄想」という言葉で終着する。その妄想こそが生きる希望。
その生きる希望は患者においてもそうだが、自らの働きかけと他人からの反応の獲得と定義される。そして、それは音楽の本質と同じである。
心底から他人への働きかけを見失っている人々しかいない状況において、生きる希望がないのだから何をしてもよいという言葉に主人公は救われる。
とても面白かった。また読みたい。 -
2013.06.02読了。
今年23冊目。
村上龍何気に読むの初。
難しかったー。
ストーリーも面白かったし、いろいろ考えながら読んで私は好き。
だけどしっかり噛み砕いて読めた感はない´д` ;
し、レビューとして言葉にしてまとめる自信がないw
いろんなことを的確に言葉で表現できるようになりたいと思った笑