どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062645751

感想・レビュー・書評

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  • 犯人が最後まで分からないことは読む前から知っていたが最後まで楽しんで読めた。読み終わって調べてどうして犯人があの人なのか根拠が分かったが、利き手どうのこうので推理しなくても、最後の「犯人が絶叫した。犯人でないほうも悲鳴をあげた。」でなんとなく分かってしまう、、。しかしここの部分は勢いがあって読んでいてドキドキして楽しかった。

  • 初めての加賀京一郎シリーズで、最期の犯人が分からずビックリした。

  • いつもことながら2日で読み切ってしまった。東野圭吾のミステリは本当にテンポがいい。そしてこの作品は読者に犯人を推理させると言う一風変わった作品だ。あの手この手で読者を楽しませてくれる。さて、二人の容疑者。このどちらかが犯人らしい。だが自殺と言う線も捨てがたい。復讐のためにあえて他殺に見せた自殺もある。あるいは全く別の人間が殺してしまった可能性も捨てがたい。色々なことを推理しながら行きつ戻りベージを繰り、果ては自分も同じようなことを検証したりして、最後に真相にたどり着いた時は爽快だった。

  • ラストでも犯人を語らない手法は賛否両論かと思いますが、加賀と康正の推理合戦は読みごたえあり。

  • どちらが、ではなく、どちらかが、なわけね。なるほど。
    殺すという結果にならぬよう、とっととその場を立ち去ればいいのに。こんなことで人生を終わりにしてしまうってアホらしい。

  • ある一言をけずっただけで難易度が跳ね上がる。ネタバレみないとわからなかったわたしはぽんこつ。

  • このタイトルからして
    どちらも犯人ではない説で
    読み進めていたけど、
    まさかのラストでした。
    名前言ってよ!
    って思ったけど、
    作者の読者への挑戦って
    嫌いじゃない。(大好物)

    相変わらず加賀さんはキレッキレですね。
    素敵です。

    この作品は
    心に残って、影響を及ぼして
    何度でも読みたいと思う訳ではないけれど
    2回目も確実に楽しめるものだと思う。


    2016.12.24 読了

  • いろいろ読み返したけど、クライマックスが重要だった!!悔しい!!!

  • 睡眠薬の袋はどちらも右利きで破られていないと自殺の可能性が消えない
    2人がどちらも右利きだと、犯人の特定ができない
    どちらかが左利きである
    おお、わかった

    でもなぜ絆創膏を使った?
    しかもそれが剥がれたのはなぜ?

    わからんこともありつつ

  • 久しぶりに最後までしっかり
    読む事ができましたね。
    まぁ、犯人はどちらか
    と前提になってるので
    どう展開していくのか
    興味本意で読み進められました。

    加賀さんが出てきたのも
    読み進められた要因かもしれませんね。
    次回作に期待です。

  • 袋とじで、やっと気づき、ネットで答え合わせ。情け無い---

  •  加賀恭一郎シリーズ第3弾。今回はフーダニットが主体となっているが、探偵役が容疑者の側面もある倒叙要素があり、また別の探偵も出てきて、最後の真相は明確に描写されず、袋とじで解決編のヒントが書かれる(メタ要素あり)という構成が斬新だった。今でこそ作者はヒューマンミステリー寄りの作品を多く書くようになったものの、初期の頃はこういった仕掛けを仕込んだミステリーを書いていたと思うと趣深い。

  • 伏線たっぷりでおもしろかった!
    自分でも考察しながら読んだけど、どちらが犯人か全然わからなかった。
    ネタバレ検索してなるほどと思った。
    東野圭吾さんすごい。

  • 30年近く前の作品なのに全く古さを感じないのがすごい。
    作中では明確に犯人が明かされることがなく、袋とじで解決の手引きがあるのもオシャレだなあと。(新装版を読みました)
    終盤のスピード感に振り落とされないよう、夢中になって読んだ。
    おもしろかった!さすが!

  • 結局どっち!?

  • 最初からミステリーモードで、登場人物ほぼ全員が何かしらの工作をしている。登場人物が少ないのは忘れっぽい自分にとってはとても読みやすかった。結局最後も犯人は明かされず。

  • 最後まで、結局自殺?と思わせられ、利き手から犯人に辿り着く。袋とじの会話から、伏線回収のためにもう一度読み返す面白さのある作品。自殺か他殺か、他殺なら犯人とその動機が気になり、一気読み+もう一回読む、文章が読みやすいためさらっと読めるけど、登場人物の言動や行動を注意深く読み取らなければいけない、なんとも読み応えのある作品。

  • 結末はハッキリ書かれていないけれど、犯人を突き止める手がかりが散りばめられていて面白かった。東野さんの作品にはやはり毎度惹き込まれます。

  • 【再読】何一つ記憶になかったので積読かと思ったのですが袋とじが開いてました(笑)

    いやー、やっぱり東野圭吾作品は面白いです。普段ミステリ読みすぎて変な知識が入ってるから違う道筋やら違う証拠が気になって仕方ない。

    この作品の答えはシンプルで王道でした!

  • 僕の当時の考え貼り付け。(ネタバレあり)

    この本を読み、各サイトのレヴューもたくさんよみました。
    ある特定の答えで決定しているようですが・・・・。

     以下、ネタバレを含みます。
     まず、妹は兄の性格をよく知っているということを覚えていてください。
     兄がさみしがらないようにあえて電話を掛けるような妹です。
     
     次に、この物語のキーポイントとなる、食事や鉛筆は右、利き手は左の話ですが。
     そもそも、鉛筆、食事だけが右手になるのは、子供のころ、矯正された影響です(親が教える為等。)
     これは僕がそうなのでわかります。

     しかし、包丁等を使用するとき、フライパン、コップなどは絶対に左手になります。
     →これは矯正されるものではないので。
      これも念頭に置いてください。
     
     そして元カレの前では料理や飲酒を一緒にしています。さらに、一緒に寝たという表記もあります。
     そういう時はどちらかというと利き手を使うものです。
     
     つまり、元カレが彼女が特殊な左ききであることを気づかないはずがないのです。
     
     そしてこれは友人にも言えます。
     ましてや、自分と同じ特殊な左利きですから、逆に話が盛り上がるはずなのです。

     ここで、僕の推理ですが。
     妹は思いとどまり、元カレ、友人のことを忘れようと考えました(手紙があります)
     しかし、元カレ、友人は彼女を殺そうと乗り込んできました。
      
     結局、殺されずに2人は帰ります。

     その後、僕は妹が目を覚ましたという話を信じます。
     そして、自分を殺そうとした友人と元カレ(それぞれの形跡があり、気づきます。)
     自殺する準備は整っています。

     明日、実家に帰ると兄には電話したが・・・・。
     やはり、裏切られてつらい・・・。
     しかし、このままでは悔しい(妹が実は気が強いことは、彼と付き合ったときのバスの中での表現や友人への仕返しでわかります)
    そこで、二人が疑われる状態で自殺しようと決意する。

     兄はかえって来ない妹を心配し、訪ねてくる。
     そうして、兄が疑うべき状態を見たらきっと自ら真相を追うことを妹は知っている。

     そして、実行したわけです。

     ただし、妹は最後会心していますし、兄に復讐をさせるつもりはないので、実は自殺であったと気づくようなヒントも残しています。
     (これは部屋のいろいろな状態が示しています。)

     以上、すでに出ている回答と違うものを僕は提示します。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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