- Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062705813
感想・レビュー・書評
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夏休みの自由研究として、東京駅を調べる陽太は、
かなりのミステリFANなので、東京駅の裏に隠されたものに興味を
持ってしまいます。ミステリに関してはすごくやんちゃで見ていて
可愛らしいところもあります。指摘も結構鋭いですし、
子ども版探偵といった役割を担っていました。
私は「東京駅」には数えるほどしか行ったことがないので、
あまり建物をイメージすることができなかったのですが、
それでも十分に雰囲気を楽しめるし、「東京駅」の歴史のような
ものを知ることができました。
欧米のターミナル駅は、線路と駅が垂直になるらしいのですが、
東京駅は、線路と駅が平行で通過駅としての役割になっているとか。
そして、この東京駅の秘密通路には霊安室があって、
轢死体(駅の関係者は「マグロ」と呼びます)が安置されるそうです。
田舎なので、駅を利用することは皆無な私(マイカー命)ですが、
読んでいて勉強になりました。
今度行くことがあったら、うろうろしてみたいですね。
前半の陽太の作文と、後半にちょこっと説明が出てくる吸血鬼。
「ダレン・シャン」のように、人を襲わない吸血鬼と、
人を襲う吸血鬼の存在が出てきたり、
吸血鬼に噛まれるとなぜ吸血鬼になるのかetc.
まさに「吸血鬼百科」を読んでいるような気分になれます♪
吸血鬼モノが好きな私にはたまらない説ばかりでした!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Heart of the Station,ぼくは吸血鬼になりたい!
小学6年生の陽太は吸血鬼に憧れていること以外はごく普通の小学生。そんな陽太には一風変わった叔父がいる。名前は夜之介。陽太の家の屋根裏部屋に居候している物書きだ。そんな叔父と甥が、ある日テレビで「東京駅」が大改築されることを知り、夏休みの自由研究のテーマに選ぶことになる。取材のためさっそく「東京駅」に向かったふたりだったが、迷宮のような駅構内の霊安室で無残な死体を発見してしまう! さらに、その日の夜中、宿泊していた東京ステーション・ホテルの夜之介叔父の部屋で密室殺人事件が発生! しかも叔父の姿は消失していた。連続殺人事件なのだろうか? 夜之介叔父はいったい? 陽太は名探偵志望の級友留美花と、事件の謎を解くべく奔走する……!!
東京駅に行きたくなる。2008/09/23 -
とにかく何が起こるかわからない!
ページをめくるたびにドキドキわくわくしていました。
「現実味のある話なのか?」と思ったら実は全然違ったり。ものの見方を考えさせられる一冊です。 -
7月30日読了。
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東京駅にで起きた不可解な事件とは?! ごく普通の小学生陽太には変わったおじさんがいる。そのおじさんと夏休みの
自由研究のために東京駅の探検に向かうが、謎の殺人事件に出くわしてしまい?! -
本格ミステリの密室モノだと思っていたら・・・ああこう来たか!
確かに伏線は張られていたし、どこにも本格ミステリとは謳われていないから、アンフェアではないけれど。
でもたしかに子供のころ好んでいたのはこういう物語だったかもしれない。
いつか自分の子供がこの物語を読んで、吸血鬼に興味を持って、読書の幅を広げていったら素敵だと思う。 -
ミステリランドのシリーズはとても好きですが、これまた素晴らしい作品でした。どきどき感がすごくいい。少年探偵の現実にはたくさんの制約があるという現実的な部分と、吸血鬼という非現実的な部分が見事にマッチ。女の子まで一緒に活躍してしまうところも良い。ラストまで素晴らしかった。これを読むと東京駅を探検したくなりますね!
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謎解きはええー!と言う感じですが、とてもよかったです。叔父さんが素敵。
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屋根裏での秘密会議、図書館デート、秘密の部屋に隠し通路、そしてボーイミーツガール!
そんな言葉にキュンときたならオススメ。
題材も展開も、「正しいジュブナイル」です。
読了日:1/14 -
ミステリーランドの最新作。 「うわっ!あの山口雅也が本格ミステリを!」驚きつつ読んだら!やっぱり一筋縄ではいかないお話だった。 本格ミステリというよりはホラー寄りですが、そうすることによって、あちこちに散りばめられた伏線がパタパタと綺麗に回収される様子はお見事。 大きくなったら「吸血鬼になりたい」主人公陽太と、陽太の叔父である夜之介の関係がいいんですよね。私の幼少期に、こんな風に本の面白さを教え導いてくれる存在がいたらどんなに良かったのに!と強く思ったことか。(本を読まない姪っ子のために、あれこれ本をススメて夜之介叔父的役割を果たしつつありますが) 初恋の甘酸っぱい思いあり、ハラハラドキドキ手に汗握る夜の冒険あり、と子供が読んでも大人が読んでも楽しめる1冊かも(山口雅也ファンとしては観音市が登場するだけで、もう大喜びさ)。 (2007.1.5読了)