朝食抜き!ときどき断食! (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062722315

作品紹介・あらすじ

これで万病が防げる、治る!!一日二食の「西医学」健康法!!

起きぬけの体は排泄モード。この時間に食べると、腸が汚れ免疫力が下がる。昭和初期に「暖衣飽食」の害を訴えた「西医学」の継承者の、体が根本から健康になる方法!!

今、健康のキーワードは「免疫力」です。免疫力を高める食事法をはじめ、サプリメントや健康法を紹介する本や雑誌が、飛ぶように売れていると聞きます。腸内環境を整えると、免疫力が高まることが、科学的にも実証されたそうです。それを聞いたとき、ようやく世間の動きが私に追いついてきた、と思いました。なぜなら、この免疫力こそが、私のいう自然治癒力だからです。朝食を抜くことが、腸内をきれいにして、自然治癒力を高める第一歩であると、私はもう半世紀近くも前から、訴え続けてきたのです。今こそ、再びはっきり申し上げたいと思います。健康を目指すなら、まずは朝食を抜きなさい、と。

●起きぬけの体は「排泄モード」
●「朝食を抜くと太る」はウソ
●朝食で胃潰瘍や胃がんの危険性?
●朝食を食べないほうが疲れにくい
●空腹で自然治癒力が高まる
●長生きしたければ腸を清くせよ
●脳出血の人は必ず宿便がある
●朝食抜きの生活で腸がきれいに
●ときどき断食で体内を浄化
●寒天と水でつらくない週末断食

感想・レビュー・書評

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  • ・2003年発行。著者は医者。
    ・起き抜けの体は排泄モード。
    ・空腹で自然治癒力が高まる。
    ・長生きしたけば腸を清くせよ。朝食を抜けば腸は休養することができる。
    ・生きているものは生きたもので養われる。野菜は温野菜より生がいい。
    ・生水を1日かけてちびちび飲む。
    ・皮膚は第二の呼吸器官。大気中から酸素を取り入れている。
    ・皮膚を鍛えるには、裸療法と温冷浴。

  • No Second Lifeより こっちの方が読みやすそうかな。

  • 題名と違う部分に紙面を割かないで欲しかった。
    皮膚とか骨とか運動とかいらないです。

    「宿便は不調の元」
    宿便は腸のシワやくぼみの部分「憩室」に入ってしまうことで、下痢をしたり下剤を飲んで出すことだけでは中々排泄され切らない。
    宿便を排泄するには胃腸の中を空にする必要がある。

  • 朝食抜きの良さに説得力があまり説得力が感じられなかった。

    タイトルに朝食抜きとあるが、内容の半分以上は、粗食の大切や金魚運動など西式健康法の説明だった。

  • これで万病が防げる、治る!!一日二食の「西医学」健康法!!

    起きぬけの体は排泄モード。この時間に食べると、腸が汚れ免疫力が下がる。昭和初期に「暖衣飽食」の害を訴えた「西医学」の継承者の、体が根本から健康になる方法!!

    今、健康のキーワードは「免疫力」です。免疫力を高める食事法をはじめ、サプリメントや健康法を紹介する本や雑誌が、飛ぶように売れていると聞きます。腸内環境を整えると、免疫力が高まることが、科学的にも実証されたそうです。それを聞いたとき、ようやく世間の動きが私に追いついてきた、と思いました。なぜなら、この免疫力こそが、私のいう自然治癒力だからです。朝食を抜くことが、腸内をきれいにして、自然治癒力を高める第一歩であると、私はもう半世紀近くも前から、訴え続けてきたのです。今こそ、再びはっきり申し上げたいと思います。健康を目指すなら、まずは朝食を抜きなさい、と。

    ●起きぬけの体は「排泄モード」
    ●「朝食を抜くと太る」はウソ
    ●朝食で胃潰瘍や胃がんの危険性?
    ●朝食を食べないほうが疲れにくい
    ●空腹で自然治癒力が高まる
    ●長生きしたければ腸を清くせよ
    ●脳出血の人は必ず宿便がある
    ●朝食抜きの生活で腸がきれいに
    ●ときどき断食で体内を浄化
    ●寒天と水でつらくない週末断食

  • (朝、食欲がないのは正常な証拠?)……人間がまず起きてすること、それは余分な脂肪や体内に蓄えられた栄養素を消費することです、栄養素が充分足りている状態なのに、そのうえ朝食を食べたら栄養過多になってしまいます。人間の体というのは、私たちが考えるよりはるかに精巧にできていて、糖が不足しても、肝臓や筋肉に蓄えられたグリコーゲンを分解して血糖値を一定に保つようになっています、ですから血液中の糖が不足して、脳に栄養が行かないという事態に陥ることはまずありません。
    (朝食を食べないほうが疲れにくい?)……「みなさんは体が疲れたら休養をとろうとしますね、それと同様に、内蔵にも休養が必要です。毎食毎食、おなかいっぱい食べていたら、内蔵はヘトヘトになってしまいます」。
    (すべての病気は腸に?)……体は排泄に向かっているのに、新たに食べ物が入ってくることで、エネルギーは消化吸収に分断されてしまうのです、すると、充分に排泄できなくなり、腸内にはどんんどんかすが蓄積します。
    (皮膚力が劣ると内蔵が弱るとは?)……「皮膚」は、人間が生まれて初めて外気に触れる部分で、言ってみれば、宇宙との境界です、人間は皮膚を衣服で包みますが、厚着をしすぎると、肝臓機能が弱まり、胆汁の分泌がにぶり、腸の機能が低下して便秘に陥りやすくなります、また、体をしめつける下着が、血液の循環を悪くするすることもあります。
    現代人にのほとんどが、便は臭いものだと思っているようですが、それは消化吸収が充分に行われてない未消化の便だからです、とくに一日三食主義の人は、過食が原因で食べ物が消化吸収されないため、悪臭のある便が出るのです。

  • 朝食ぬいたら腸がきれいになって健康でいられますよ、と。
    自己啓発的なのと西医学の宣伝がうざい。

  • 医学的見地から、朝食を抜くことの健康面でのプラスやダイエット効果を説き、朝食抜きを推奨する本です。午前中は身体が排泄モードになるので、内臓に負担のかかる朝食は抜いた方が健康によいそうです。薬への依存が免疫力や自浄能力を低下させる点など頷ける部分も多く説得力のある説明だと思いました。惰性による習慣をついついベスト・プラクティスと思いこんでしまう戒めの意味も含めて、一読の価値ある一冊です。

  • 「朝食はとらないより、とるべきものである」は絶対かと思っていたけど、それは習慣に基づくただの思い込みかもしれない。一度疑って、試しに1ヶ月ほど朝食抜きを実践してみることにする。

  • ◆『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062722313?ie=UTF8&tag=ishiinbr-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4062722313">朝食抜き!ときどき断食!―免疫力・自然治癒力健康法 (講談社プラスアルファ新書) </a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ishiinbr-22&l=as2&o=9&a=4062722313" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』

    なぜ朝食抜きの小食が人間の生理にかなった素晴らしい健康法であるのかが、たいへん分かりやすく紹介されている。この著者も朝抜きの小食と同時に一日断食を取り入れることの相乗効果を強く訴えている。これもまた、根拠の薄い現代栄養学や対症療法にすぎない現代医学への痛烈な批判になっている。しかも長年の実践とその成果をもとにした説得力のある批判だ。

    先に紹介した甲田光雄氏の実践と細部の主張において若干の違いはあるが、基本はほとんど違わない。それもそのはずで、ともに西式健康法(西医学健康法)を実践する代表的な医師だからだ。私は、この方面のことはほとんど知らなかったのだが、甲田氏の本をきっかけに西式健康法のことを知り、西式健康法の伝統を受け継ぐ何人かの医師たちがいることを知ることができて本当によかったと思う。こうした医学的な実践は、点数主義による現代の医療制度のなかでは、利益を無視した奉仕的な精神で行わざるを得ない。甲田氏や渡辺氏は、そういう貴重な医師たちなのだろう。

    以下、この本にしたがってなぜ朝食抜きが優れているのか、箇条書きにしてみよう。

    ?「1日の活力は朝食によって作られる」のではない。
    前日の夕食でとって食べ物は、眠っている間に消化吸収される。余分なエネルギーは脂肪になる。予備エネルギーとなった脂肪が肥満の原因となる。前日に普通に夕食をとっていれば、体はエネルギーに満ち溢れている。朝食を抜いたくらいでエネルギー不足に陥ることはなく、むしろ栄養過多の現代人には、朝食を抜くくらいの方が肥満予防になる。

    私も、朝はほとんど食べないと同じだし、一日断食のときは、水かお茶くらいしか飲まないが、エネルギー不足になったとか、頭がボーっとしたとかは全くない。むしろ体が軽く爽快だ。たぶん、普段朝食を食べる人が急に抜くとボーっとしたりするのだろう。

    以下、一日何項目になるか分からないが数日にわたって朝食抜きの根拠を紹介しよう。

    ?「1日の活力は朝食によって作られる」のではない。(その理由すでに説明した。)

    ?朝食を抜いても脳は充分に働く。
    これもよく言われる反論だ。脳のエネルギー源はブドウ糖で、脳はそれを貯蔵することはできないから、ブドウ糖に変換される炭水化物や糖分を補給しないと脳が活性化しないとされるのだ。しかし人間は、糖が不足しても、肝臓は筋肉に蓄えられたグリコーゲンを分解して血糖値を一定に保つから、血液中の糖が不足して脳に栄養がいかないことはまずありえないという。

    ?朝抜きの方が宿便がたまらない。
    起きてすぐの体は、前日までの余分な脂肪や栄養素を消費する「排泄モード」になっているから、食べるより排泄を優先する方が生理にかなっているのだそうだ。午前中に食べ物が入ってくると、排泄と同時に消化吸収もしなければならず、内臓の負担が増す。そのため排泄がおろそかになった腸には消化しきれない宿便がたまり、それが様々な病気の原因になる(リュウマチや神経痛すら宿便の毒素に関係すると言われる)。朝食を抜けば、空腹時に腸を動かすモチリンというホルモンが分泌され、腸が収縮し、便が出やすくなる。

    ☆私の体験から
    ?については、私も経験的にその通りだと思う。朝食を抜いたから頭の働きが鈍ったと感じたことはない。ボーっとしたこともない。むしろ消化に血液を奪われない分、頭はさえるはずだ。胃が休まってすっきりと爽快な気分で、仕事にのぞめる。むしろ脳はクリアな感じだ。

    ?朝食で自律神経が乱れる。
    朝は眠りから目覚め、活動を開始するので交感神経が働く。食事に関係するのは逆に副交感神経なので、朝食をとると緊張がゆるみ、鼓動数、血圧などが低下する。一日の活動に向けて交感神経が高まっているところで、朝食により体は逆の動きを強いられる。体のリズムが混乱し、強いストレスとなる。

    ?朝食後の胃は血液不足になる。
    朝食をとると血液の流れにも問題が生じる。朝は通勤そのほかの運動で筋肉は相当の血液を必要とする。朝食をとると血液は胃に集中しなければならないのに、実際には体を動かしているので、胃は少ない血液で消化をしなければならず、これが胃にとって相当の負担となる。血液不足にともなって胃粘膜を守る粘液の分泌が少なくなるので、消化のための胃酸やペプシンが胃壁を刺激し、胃潰瘍になりやすくなる。

    ☆それにしても
    これだけ並べられると、そうかも知れないと思わないだろうか。それぞれの説明は理にかなっており説得力がある。しかも、著者自身が多くの実践によって朝食抜きの効果を実証している。ある村の人々を説得して朝食抜きを試させたところ、食べていたときより疲れにくいということで、朝食抜きが村全体に広まったという。そして胃腸病、高血圧、脳溢血、心臓病、神経痛などの症状が減ったという。

    それにしてもわが家族も含めて、朝食抜きは体に悪いという固定観念が蔓延しているのには驚く。現代医学や栄養学の説くところがそのまま盲信されてしまい、これだけの材料を並べられても、それじゃあ試してみようか、というところまで行かないようだ。実は、わが妻や娘もそうで、ダイエットを気にしながらも朝食だけはしっかり食べている。ここでまとめたものをプリントアウトして渡そうと思っているのだが。

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著者プロフィール

渡辺 正(わたなべ・ただし)
1948年鳥取県生まれ。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了、工学博士。同大学教授を経て名誉教授。著書に『高校で教わりたかった化学』『「地球温暖化」狂騒曲」』、訳書に
『教養の化学』『フォン・ノイマンの生涯』『元素創造』ほか多数。

「2022年 『アインシュタイン回顧録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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