- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062730150
作品紹介・あらすじ
青山と麻布と六本木の台地に挟まれた谷間には、夜が更けるほどにみずみずしい霧が湧く。そこが僕らの故郷、霞町だ。あのころ僕らは大学受験を控えた高校生で、それでも恋に遊びにと、この町で輝かしい人生を精一杯生きていた。浅田次郎が始めて書いた、著者自身の甘くせつなくほろ苦い生活。感動の連作短編集。
感想・レビュー・書評
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ラストがたまたま通勤電車の帰宅中で人目を憚らず泣いてしまった。
是非ともみなさんにオススメできる感動作です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
登場人物の愛らしさ、滑稽さ、絶妙なニュアンスを表現するのが上手いと思った。
自分は古今東西問わず、青春小説が好きだ。 -
昭和四十年代、東京は麻布霞町(西麻布)界隈が舞台の青春ノスタルジー。高校生とは思えない、キザで、背伸びし過ぎの感のある学生生活は、ちょっと鼻につく。かっこよく描きすぎなのかも。
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いままで読んだ氏の作品の中で一番好きかも。色褪せつつも鮮やかな家族のアルバム…その一ページ毎のエピソードが切なく哀しく綴られています。
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夜のJ-WAVE 朗読番組で出会いました・・・・
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1960-70年代の東京にタイムスリップした感覚が得られる。
オーティス・レディングやブルース・スプリングスティーンの嗄れた歌声を聴きながら読みたい本 -
「お腹めしませ」が途中で忽然と消えてしまった。江戸時代から一気に昭和にタイムトリップして微に記憶に残る時代の匂いを感じながら読んだ。
へぇ、こいうのも書くんだというのが率直な感想。
で、読み進める間に夢中になった。不思議な余韻を残す「夕暮れ隧道」に惹かれ、各話で語られる写真館と伊能夢影の頑なな生きざまに惹かれた。オーティスは通な音学好きが贔屓にしてたのかと思ってたけど、そうじゃなかったみたいだな。浅田次郎に忌野清志郎の物語りを書いて欲しいなぁ。