- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062734929
感想・レビュー・書評
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合田、森、吾妻以外のキャラクターの書き分けがもう少し欲しかったです。
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上巻から一気読み。
思っていたよりあっさり、というか拍子抜けな終わり方。しかし不思議なことに爽やかさが感じられました。もう少し読書に慣れたら改めて読み返したい作品。 -
感想は上巻を参照
ただ上下巻の長さを全く感じないミステリー -
明日さえ分らないのが生身の人生であり作者によって予め定められた運命を持つのが小説ではなかろうか。老練な作家が織り成す展開を見通すのは困難であるが残り枚数が手掛かりとなる。未完の大作が妙に心に残るのはこの制約からの自由ゆえか?上巻末辺りから俄然面白くなってきたが頁が足りない!と思っていたら足早に終ってしまった。日本の権力構造を支配する闇の勢力かと思われた存在が実は『青春の蹉跌』に過ぎず、復讐の天使が無垢なる魂の叫び?やや尻窄みの感あり。これは文学だというなら巻き込まれし人々の生と死をもっと語ってほしかった。
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長かったーー。
上・下に分かれてるから長いんじゃなくて、上下それぞれに長かった。
その割には広げた風呂敷が完全には畳めてない気がして、この長い道のりを乗り切った労力への報酬は??となりました。 -
マークスの山(下)目次
四 開花
五 結実
六 収穫
解説 秋山駿 -
精神に障害を持った者の視点から描く部分が苦手だが、この作品の場合、妙に粘っこく訴えてくる。
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「その“声”の主の名前は“マークス”と言うんだ」
殺人鬼と殺人鬼を大切に思う女性
殺人鬼と追われる者たち
殺人鬼と警察
ひとりの男性が「マークス」のより殺人鬼と化して
様々な過去をあらわにしていく。
自分の中に、もうひとりの別の人がいたら・・・?
その声が自分を支配していったら・・・?
白黒はっきりしない「グレー」な
人間の精神面と社会について殺人鬼を通して
語られているように感じます。
そして、殺人鬼に関わるひとりの女性。
この女性がいるからこそ
この殺人鬼がただの殺人鬼でなくなるとも感じました。
直木賞作品以上のおもしろさだと思います!
一度は手にとって読むべき作品だと思います。