マークスの山(下) (講談社文庫)

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感想 : 257
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062734929

感想・レビュー・書評

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  • 合田、森、吾妻以外のキャラクターの書き分けがもう少し欲しかったです。

  • 上巻から一気読み。

    思っていたよりあっさり、というか拍子抜けな終わり方。しかし不思議なことに爽やかさが感じられました。もう少し読書に慣れたら改めて読み返したい作品。

  • 感想は上巻を参照
    ただ上下巻の長さを全く感じないミステリー

  • 明日さえ分らないのが生身の人生であり作者によって予め定められた運命を持つのが小説ではなかろうか。老練な作家が織り成す展開を見通すのは困難であるが残り枚数が手掛かりとなる。未完の大作が妙に心に残るのはこの制約からの自由ゆえか?上巻末辺りから俄然面白くなってきたが頁が足りない!と思っていたら足早に終ってしまった。日本の権力構造を支配する闇の勢力かと思われた存在が実は『青春の蹉跌』に過ぎず、復讐の天使が無垢なる魂の叫び?やや尻窄みの感あり。これは文学だというなら巻き込まれし人々の生と死をもっと語ってほしかった。

  • 長かったーー。
    上・下に分かれてるから長いんじゃなくて、上下それぞれに長かった。
    その割には広げた風呂敷が完全には畳めてない気がして、この長い道のりを乗り切った労力への報酬は??となりました。

  • 真知子が理解できないがそれでいい。

    森が山を好きになったと思えるのがいい。

    加納と合田の関係は山男同士であってもありえるのか・・わからん。
    でもそれでいい。

    北岳で富士山を見たくなるのがいい。

  • マークスの山(下)目次

    四 開花
    五 結実
    六 収穫

    解説 秋山駿

  • 精神に障害を持った者の視点から描く部分が苦手だが、この作品の場合、妙に粘っこく訴えてくる。

  • 「その“声”の主の名前は“マークス”と言うんだ」

    殺人鬼と殺人鬼を大切に思う女性
    殺人鬼と追われる者たち
    殺人鬼と警察

    ひとりの男性が「マークス」のより殺人鬼と化して
    様々な過去をあらわにしていく。

    自分の中に、もうひとりの別の人がいたら・・・?
    その声が自分を支配していったら・・・?
    白黒はっきりしない「グレー」な
    人間の精神面と社会について殺人鬼を通して
    語られているように感じます。
    そして、殺人鬼に関わるひとりの女性。
    この女性がいるからこそ
    この殺人鬼がただの殺人鬼でなくなるとも感じました。

    直木賞作品以上のおもしろさだと思います!
    一度は手にとって読むべき作品だと思います。

  • *上下巻同じ内容のレビュー。

    少し前に文庫新刊で『照柿』が出版。
    合田刑事シリーズの二作目らしい。
    いっちょ一作目を読んでみましょう。
    直木賞受賞作。

    心に“暗い山”を抱える殺人者マークス。
    合田刑事たち警察が事件の謎に挑む。

    文章を読む限り、嫌いなタイプではない。
    主人公の合田刑事にもかなり夢中になっていた。
    時折、こぼれる関西弁がぶっきらぼうでカッコイイ!
    なかなかこんな風にカッコイイ関西弁は聞けそうにない。

    この作品は警察小説といわれるものらしいのですが、私は“警察小説”と銘打たれているものをまだ読んだことがないので、よく分かりません。
    でも、警察を描いている場面は非常にひきつけられ、夢中で読みました。
    事件そのものに関して言うと、ちょっと混乱していました。
    結局のところ、犯人は、どういうことで、こういうことなの???
    警察はどうなっちゃうの??
    雪の山に終着したところで完結させてしまうのがこの小説としては素晴らしいところなのかもしれませんが、私は消化不良。
    もう一回読み返したら全部すっと飲み込めるかしら。

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著者プロフィール

●高村薫……1953年、大阪に生まれ。国際基督教大学を卒業。商社勤務をへて、1990年『黄金を抱いて翔べ』で第3回日本推理サスペンス大賞を受賞。93年『リヴィエラを撃て』(新潮文庫)で日本推理作家協会賞、『マークスの山』(講談社文庫)で直木賞を受賞。著書に『レディ・ジョーカー』『神の火』『照柿』(以上、新潮文庫)などがある。

「2014年 『日本人の度量 3・11で「生まれ直す」ための覚悟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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