リヴィエラを撃て〈下〉 新潮文庫

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レビュー : 107
  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101347158

感想・レビュー・書評

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  • 下巻。
    上巻途中で挫折しそうになりましたが、髙村ファンの友人のレクチャーを経て、各諜報機関とそれぞれのキャラクターがどのように関係しているかを把握した上で読み進めると、物語の展開が俄然面白くなった。
    最後、ある人物がペラペラと真相を話して終わりっていうのはちょっとあっけなかった気がする。話が壮大すぎて、あれだけ死者を出して大騒動を起こした理由が、あまりピンときませんでした。
    物語も、それぞれの人間関係も、重厚すぎてとにかく疲れた。
    また時間を置いて再読したい。

  • 骨太な人物たちに引き込まれ、それぞれのを宿願が遂げられることを祈った。
    自分の後を託せる者を見つけることが、彼らが最後に抱いた最大の願いだったのだろう。

    託したい、託されたい、その重要な思いはどこで生まれるのか。
    深い信頼と、直感、その瞬間、この人しかいないとなる。
    伝える言葉は、
    これをやってくれ、
    ではなく、
    「お前の思う通りにやってほしい」。

    人生は複雑、普通の幸せ、体に染み込む言葉じゃ伝わらない何か、本当の自己犠牲
    こんなことを考えた。

    時代が違うなんて思わない。
    「次を託された者」の姿が心に刻まれた。

  • つ、疲れた…
    これは傑作だー

    日本・アイルランド・イギリスで展開される諜報戦のスケールのでかさはあくまで設定であり、真の魅力は登場人物たちの鬼気迫る濃厚な心理描写にあると思います。

    展開は結構複雑で、上巻の半分くらいまではなかなか全体像がつかめず読みづらいです。でもあきらめないで!それ以降は目眩く展開に一気読み必至です。
    下巻のピアノシーンは圧巻です!

    ラストのある人物の独白は若干拍子抜けでしたが、この作品の良さを削ぐものではありませんでした。

    ミステリー・サスペンスとして一級品であり、文学性も高く素晴らしい作品でした。

  • 平和な時代に生まれ育った身には登場人物たちの思考に付いていけない部分もあるが、それは幸せなこと。激しい紛争の無い日本でよかったと安堵しつつ読み進めた。

    話のスケールが大きく、重く、複雑で長い。途中、登場人物の名前が「これ、誰だっけ?」と何度も判らなくなり、最初の人物紹介ページで確認しました。高村さんの本は、この人物紹介ページに助けられます。(私だけかも知れないけど)

    ラストは、これでよかったのかな?
    見方によってはストンと落ち着いて丸く収まってるし、違う見方をすると、なんてひどい話なんだ!とも言えるだろう。

    決して読みやすい本ではないけど、読んでよかった。
    これを書ききった作者の持久力に感服します。

  • 二回目読んでてもハラハラドキドキ。これ読んでから千鳥ヶ淵のイギリス大使館を見に行った事あるのは私だけではないはず。とにかく素晴らしいの一言。

  • スゴイ‼この人ほんとスゴイ‼
    なかなかどっぷり感から抜け出せなかった…なんかせつなくて。

  • スパイやら刑事やらテロリストやらCIAやら5やら6やらがいっぱいいて、登場人物を覚えるのに苦労はしました。
    でも、イケメンピアニストやらイケメンテロリストやら妖艶な美人スパイやら個性的な面々、そしてひとりひとりがしっかりとした過去を持っているので、イメージはしやすいかも。


    国の秘密、利権、国益、、忠義、友情、愛情、裏切り、憎悪、正義、勇気、真実…

    本当にこんな世界があるのだろうか。

    ひとりの人間が背負うには重たすぎるものをみんな、抱えてます。

  • 日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞受賞。
    1992年冬の東京。元IRAテロリスト、ジャック・モーガンが謎の死を遂げる。彼を衝き動かし、東京まで導いた白髪の東洋人スパイ<リヴィエラ>とは何者?
    日本人が書いたエスピオナージュを初めて読んだ。

  • 舞台はアイルランド、イギリス、日本。
    1970年代から1990年代まで、時代を感じて。スリルに満ちた最高のエンターテイメント。アイルランドに行ってみたい。

  • とても面白かった。過去に植え付けられた種が時間の経過とともに根が絡み合い複雑なストーリーを作り出す。見事な小説でした。おかげで寝不足です。

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著者プロフィール

高村 薫(たかむら かおる)
1953年大阪市東住吉区生まれ、現在大阪府吹田市在住。国際基督教大学教養学部人文学科(フランス文学専攻)卒業。外資系商社の勤務を経て、作家活動に入る。
1990年『黄金を抱いて翔べ』で日本推理サスペンス大賞、1993年『マークスの山』で直木三十五賞、1998年『レディ・ジョーカー』で毎日出版文化賞、2016年刊行の『土の記』では大佛次郎賞、野間文芸賞、毎日芸術賞をそれぞれ受賞し、新たな代表作となった。
『レディ・ジョーカー』を境として、重厚な社会派ミステリーから純文学に転向。織田作之助賞選考委員を務める。

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