フォー・ユア・プレジャー (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.72
  • (61)
  • (123)
  • (139)
  • (7)
  • (0)
本棚登録 : 692
感想 : 84
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062738170

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 園の存続のため新宿を走り回るハナちゃん園長。
    今回の裏のお仕事はクスリの売人探し。

    一方で、恋人の理沙が行方不明となり、相変わらず大忙し。
    今夜も眠れない園長先生だ。


    一夜をともにした男を探してほしいという依頼。

    だが、調べてみると、どうやらその男はクスリの売人らしい。
    今回の仕事もだんだん、きな臭くなってくる。

    そんな中、愛しき理沙の行方が分からなくなったという、
    理沙の妹からの電話。

    何者かに拉致された様子。

    ハナちゃん、パニック。

    マンションの一室に監禁されていることを突き止め
    救出に向かったところ、男女の射殺死体を同時に
    発見してしまう。

    事情があれやこれやこんがらがって、
    いつのまにか、警察学校で同期だった男の命を救うため、
    射殺犯を突き止めさせられる羽目に。

    このシリーズの魅力は一つや二つではない。

    園長先生という顔と、ヤバい仕事も請け負う探偵の
    二つの顔を持つ設定。

    そして、全員といっていいほど、愛おしくて好きになってしまう
    登場人物たち。

    凶悪、狂暴な経済ヤクザ、山内でさえ愛すべき人物に
    見えてくる。

    山内の危ない魅力は、別の作品、「聖なる黒夜」で、
    たっぷり描かれているので、そちらもおススメだ。


    警察学校で同期、今は山内の部下となっている
    斎藤の命を救うため、満身創痍で走り回る
    展開には泣けてくる。

    ともかく、ストーリー展開のスピード感は相変わらず。

    一ページ、一行に目が吸いつけられ、結末まで止まらない。

  • 園長探偵・花咲慎一郎 今回も危機一髪!
    無認可保育園の園長兼私立探偵・花咲慎一郎。彼に持ち込まれた人探しは、やがてクスリがらみの危険な仕事に発展する。その上、最愛の女性・理紗が行方不明に……。 次々に襲いかかる無理難題と戦う心優しいハードボイルド探偵に、明日はあるのか!?
    Amazon より

    かなりドキドキした.続きが出ているのに主人公が死ぬわけないと思いつつ、死ぬんじゃないかと思った.
    ところどころに、人生哲学が散りばめられているこのシリーズ.人間の弱さと強さの両方を思い知る.

  • ミステリーなのかハードボイルドなのか、はたまた人情モノなのか、まあどれも当てはまるといえばそんな感じ。
    シリーズ物なので、次も読むと思うけど、なかなか微妙だ。

  • 評価は4。

    内容(BOOKデーターベース)
    園長探偵・花咲慎一郎 今回も危機一髪!
    無認可保育園の園長兼私立探偵・花咲慎一郎。彼に持ち込まれた人探しは、やがてクスリがらみの危険な仕事に発展する。その上、最愛の女性・理紗が行方不明に……。 次々に襲いかかる無理難題と戦う心優しいハードボイルド探偵に、明日はあるのか!? 読み始めたら止まらない傑作シリーズ第2弾、待望の文庫化!

    最後は全て解決!と分かっていてもあっこっちの事件が絡みすぎて途中とっ散らかった感が。
    今回の花咲の命をかけた調査が組長の女たちの我が儘からだったとは何とも因果な世界だ。
    最大に印象的だったのは若頭山内。意外とお茶目で少々の情あり。それでも、本物のヤクザにはこんな人間的な部分は皆無だろうなぁ~
    相変わらずピンチに漏らす花ちゃんの投げやりな言葉は良いセンスしている。

  • [ 内容 ]
    無認可保育園の園長兼私立探偵・花咲慎一郎。
    彼に持ち込まれた人探しは、やがてクスリがらみの危険な仕事に発展する。
    その上、最愛の女性・理紗が行方不明に…。
    次々に襲いかかる無理難題と戦う心優しいハードボイルド探偵に、明日はあるのか!?
    読み始めたら止まらない傑作シリーズ第2弾。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • ハナちゃん、睡眠とってください。

  • さくさく読めておもしろかったけど、登場人物も多くてちょっとゴチャゴチャした。
    最後も上手くまとまりすぎ?って思ったけど、柴田作品はいつもそんな感じだから、ま、良しとします。
    ハナちゃんもいいけど、なんと言っても練が出てくる貴重な作品ですから。
    練ファンにはたまんないっす。ヽ(´▽`*)ゝ

  • 一夜を共にした男の行方を追う女、失踪した恋人、恋人の腹違いの妹につきまとうストーカー、そして巻き込まれた殺人事件。これらの事件がどうリンクしていくのか、読んでいてとてもスリリングでした。最後は巧く纏まっていますが、ややご都合主事的な展開だと思いました。
    前作よりもやや迫力不足な感じはしましたが、次回作も読みたいと思わせる内容でした。

  • 花咲シリーズ第二弾。
    たくさんの事柄、人物が混ざりあって
    ねじれあって、最後に全部が一本の糸になる。
    なんだかその感じが爽快。
    それぞれのキャラクターの良さもそのまま。
    第三弾も読む予定。

  • 元マル暴で現役私立探偵、しかし表の顔は保育園の園長先生のハナちゃんが、可愛い子どもたちのために頑張るお話第2弾。

    今回も例によって借金返済のため、いわくあり気な人捜しの依頼を引き受け、例によって捜し人が麻薬の売人である可能性が浮上…

    そのうえ恋人が行方不明、ヤクザの死体に遭遇。
    さらには銃撃に会い、妻に逃げられた男の世話までが降りかかる。

    挙句の果てにはヤクザに捕まり「走れメロス」ごっこを強要される始末。

    絶体絶命なのにどこか飄々として情に厚い。かっこいい~。

    それにしても山内くん、極悪人になってしまったのだね…

著者プロフィール

 小説家、推理作家。
『RIKO-女神の永遠』で第15回横溝正史賞。
 猫探偵正太郎シリーズ、花咲慎一郎シリーズ など。

「2021年 『猫日記 Cat Diary』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柴田よしきの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
石田 衣良
三浦しをん
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×