- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062739894
感想・レビュー・書評
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浅田節全開
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1970年代の自衛隊を舞台にした表題作を含む連作短編集。
高度成長時代の世界一奇妙な軍隊。
そこで生きる男たちの青春グラフティ。
個人的には「若鷲の歌」,「シンデレラ・リバティー」,
「越年歩哨」が良かった。 -
み〜んな名字だけしか出てこないので登場人物覚えにくいけど、どの話もちょっとじんとくるいい話ばっかり。個人的には泣く子も黙る和田士長が好き。(20070428)
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自衛隊の内情……といっても2〜30年前の話なのでしょうけど、知らない世界を垣間見た「そうなんだ!」という驚きを伴い、話としても大変に面白い短編集でした。
語り口は軽いのに、リアルで奥深いものをつきつけてくる話ばかり。
不条理な規律や暴力を滑稽にも哀しくも描きながら、泥の中でこそ光る人間の矜持というようなものもしっかり感じさせてくれます。
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なんだろう、心にじわーんとくる。
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自衛隊もこの頃とはずっと事情が変わっていると思うんですが上下関係がありつつ、暴力もありながら、こんなにもお互いを思いあっている。<br>
すごいあざとい感動のさせ方。<br>
でも大好きなんですが。<br>
暇だなぁと思っていて、何か軽いものを読みたい人におすすめします。<br>
短編集なので、簡単に読めると思います。 -
自衛隊と俺たち、みたいな。(どんなや)初めの2作までは「どうかな〜」という感じだったんですが、読んでいるうちに引き込まれていきました。
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私が中高生の頃は、卒業近くになると「自衛隊希望者を探しに来る人間に気をつけろ」などといった言葉が、真しやかにささやかれたものである。本書は、自衛隊経験者浅田次郎が、愛情を持って書き上げた自衛隊隊員青春グラフィティである。新隊員の戸惑いとカルチャーショック、過去の遺物のような古参、様々な隊員たちへの思いやり溢れる賛歌といったらいいのだろうか。こんな作品、浅田先生にしか書けません、きっと。
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戦後20年の自衛官のお話し。つながりのある短編でサラッと読める。男臭いシーンが好きです。
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今まで、浅田次郎の本は結構読んできたつもりでいたのですが、まったく違った印象を受けました。それは浅田次郎ではなく、作者の自衛隊時代、一緒に過ごした仲間の視点で物語が展開していくからでしょうか。とても読みやすかったです。