- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062749664
作品紹介・あらすじ
昭和20年、日本が滅亡に瀕していた夏。崩壊したナチスドイツからもたらされた戦利潜水艦・伊507が、男たちの、国家の運命をねじ曲げてゆく。五島列島沖に沈む特殊兵器・ローレライとはなにか。終戦という歴史の分岐点を駆け抜けた魂の記録が、この国の現在を問い直す。第24回吉川英治文学新人賞受賞。【2005年3月公開 映画「ローレライ」原作】 (講談社文庫)
感想・レビュー・書評
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長編の物語の導入部だけあって謎ばかりが増えていく
ローレライって何らかの装置と思うがまだまだわからない、すでにドイツが降伏している状態から物語が始まるので日本は辛いことしかないだろうと思うが、それがどうなっていくのだろう?
最後の戦闘シーンで少し動き出した感じがあるので、次巻に期待詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
20年ちかく前に読んでますが再読です。
積読書が切れてたもんで。
長い長い物語の、まだ序章に過ぎません。
かなり前に読んでますが大まかな設定は頭の片隅にあります。
だから、ちょっとドキドキ感が出てこないなぁ。
面白い小説なんですけどね。
続けて最後まで読破するか微妙だな。 -
15年以上前に購入して積んでいた本書
当時苦手意識でもあったのか全く手つかずだったが、ここ10年間で艦これなどの影響で第2次世界大戦から太平洋戦争時代に抵抗感がなくなり非常に興味深く読めた。
仮想戦記物と言えばいいのか、ローレライという当時としてはオーバーテクノロジーのようなモノを駆使して今後の物語が進んでいくのだと思われる。
2巻目以降も気になるのでできる限り早めに続きを読んでみたい。 -
ようやく任務のため「伊507」に乗り込んだところで終了。せっかく8月なので戦争ものをたくさん読みたいのだが、終戦記念日までに読み終えられるだろうか。
学校の授業で習ったときは、「お国のために」と言って死ねるなんて昔の人はすごいと思っていたが、戦争関連の本を読んで決してそんなことはなかったことを知った。疑問を感じながらも、従いたくもない命令に従っていただけだったんだと、胸が苦しくなる。
冒頭からなかなかの描写があり、この重苦しい雰囲気がさらに増していくことを思うと気が滅入る。心して読まねば。 -
2002年度 第21回日本冒険小説協会大賞、2003年度 第24回吉川英治文学新人賞、2004年度 このミステリーがすごい!2位、第1回本屋大賞8位、と数々の賞に輝く大作。文庫では4冊に分冊されており、読み応えも十分。
本書はその一冊目。序章と第1章が収められている。まだ物語は始まったばかりだが、すでに絶望感が漂うこの展開はなんだろう。空虚感と戦うもの、それが戦争なのだろうか。誰も幸せにしない破壊行為。そんな太平洋戦争の中で、ある特殊任務につく人々の人間模様を描く。 -
昔読んだ本
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2005年に公開された映画の原作としての前提で書かれた作品とのことだが、全然知らなかった。戦争の話は好きじゃないのだが、序章から第1章の、全体からだとさわりの部分で引き込まれる。早く先が読みたい気分
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文句なく面白かった傑作ですが、この本の感想をまとめるのはなぜか苦手なようでした。レビューを削除します。
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太平洋戦争末期。
ドイツから引き取られた謎の潜水艦。
そしてその潜水艦が落して行った謎の兵器。
この謎の兵器を回収するために、謎の潜水艦は発信する。
本巻は長い小説のまだ序章。
しかし、潜水艦が発進する際の戦闘シーンは壮絶。
これからこの話はどう展開していくのだろう。
まっとうな感覚を持っていると思われる新兵の征人はどう成長していくのだろう。
次巻が楽しみである。