フリッカー式 <鏡公彦にうってつけの殺人 > (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.21
  • (27)
  • (64)
  • (146)
  • (38)
  • (10)
本棚登録 : 742
感想 : 99
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062753197

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 意外なオチ系としてよくあるパターンだったので
    あまりサプライズはなかった。
    ストーリーよりもグロ描写に熱中しているような印象。
    そこかしこに出てくる、『ちょっと面白い言い回し』とか『うまい言葉選び』は確かにあるものの
    ネット上でこういう言葉使いのできる人間は山ほどいるので
    彼に限ったことでもなく。
    サイコぶった字詰め感がちょっと鼻につきました。

    こういうのが好きな人もいるんだろうけど
    とりあえず私とはウマが合いませんでした

  • 展開速いが、かなりグロイ。 寝る前に読むとうなされそうだ。 

  • 書き直しで最近のオタクネタが割り込んできた。
    シリアス場面で空気を読まず、いきなりそのての発言が飛び出すのもお約束。

    割とシスコンな人に読ませるとどう反応するか、結構本気で気になる。
    そんなネタとグロテスクが行けるなら悪くない。

  • この人の他の本も読んで見たい。僕の頭じゃ理解できないだろうけど、それがいい。
    狂気に満ちていてストーリーもめちゃめちゃなのに、なぜか本として成り立っている。しかも時々文学的な哲学的な要素とも出会う。
    シスコン、妹のレイプ、突然の来訪、いざ復讐、シリアルキラー。

  • 驚異的な集中力を発揮して一気に読み終えた

  •  最高なまでの気持ち悪さを兼ね備えた、意味の分からない壊れた小説である。

     その素晴らしさ具合を何と形容すればよいのだろうか。ストーリーがまずヒドイ(良い意味か悪い意味か分からない)。いきなり「おにーちゃん、おは」と合い鍵を使い寝室に入り込んでくる萌えな妹・佐奈が登場したかと思ったら、20ページもしない内に自殺。すると主人公・鏡公彦の家にとある成年が訪ねてきて佐奈が3人の男たちに凌辱されるビデオを見せ、レイプ魔たちの娘の詳細な情報を渡して去っていく。そして主人公はスタンガンを手にレイプ魔の娘の拉致監禁を開始する・・・

     と、冒頭のあらすじを書いただけでも相当にぶっ飛んだ小説であるが、これ以降の展開はさらに支離滅裂。オチ部分も含めて作者はおよそ物語の整合性などハナから全く考えていないんだろうな、と読者に思わせるような内容になっている。読者の予想を裏切る、斜め上を行くなんてレベルではなく読者に予想を立てさせてくれなかったり予想を始めからなかったことにしてしまったりする位に壊れた文章、そして世界観。この手に負えなさ加減は読んでもらえなければ理解してもらうことができないだろう。そしてそれが本書の醍醐味である以上、読んでもらわずしてこの作品の面白さを共有してもらうのはなかなか難しい。

     よく「好き嫌いが分かれる」という表現が使われるがこの慣用は本書のためにあるといっても過言ではない。波長が合う人は合うだろうし、合わない人は合わない。深く傾倒して読む人もいれば、こんなもん小説じゃないと言って投げ捨ててしまう人も多分いる。僕は前者。ただ自分がなぜこの作品に惹かれるのか、キャラクターの魅力故かその世界観故かはたまたその両方か・・・そういう意味でも「良く分からない」小説である。とにかくハマる人はハマるだろうし、ハマらない人はハマらないだろうことだけは予想がつく。

     最初の数ページだけでもいい、是非一読をお勧めしたい。そしてこの素晴らしき世界にどっぷりと浸っていただきたいものである。

    (因みに読む場合は文庫版で読むことを推奨する。文庫版あとがきで作者自身言及しているが、何カ所も修正されている箇所があるし、ネタ的な要素も新しく増えているので。あと何しろ安い。)

  • 冒頭があまりにも萌えで唖然。結末があまりにもアレで呆然。何より驚いたのは、主人公の姉が連呼していた「マルチ」が伏線だったこと。

  • 一応初ユヤタン。メフィスト系はほとんど西尾維新しか読んでなかったから新規開拓。
    なんというか、西尾維新しか読んでないのにこういうこと言うのもアレだけど、まさにメフィスト系ってお話でしたw
    イカれたキャラクター、ドライブ感のある文体、一度読み始めたら最後までグイグイ引っ張っていく展開。西尾信者としては大好物でした。めっちゃ面白かった。とりあえずシリーズ一気読みしよう。

  • まったりと微妙な読後感。でも否でない。

  • デビュー作品。

    いまいち。
    ここから佐藤友哉の才能を読み取った選考委員はすごいなあ。

全99件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

1952年北海道釧路市生まれ。
1974年に北海道教育大学札幌分校特設美術課程卒業(美学・美術史専攻)。1976年に北海道教育庁北海道新美術館建設準備室の学芸員、翌年には北海道立近代美術館学芸員となる。1985年北海道立旭川美術館学芸課長。1990年からは北海道立近代美術館に戻り、2004年同館学芸副館長。2012年から2022年まで札幌芸術の森美術館館長を務める。この間、それぞれの美術館で数多くの北海道ゆかりの作家の個展や現代美術展を企画開催。
現在、AICA国際美術評論家連盟会員、北海道芸術学会会員、北海道美術館学芸員研究協議会会員。また旭川市中原悌二郎賞、札幌市本郷新記念札幌彫刻賞、ニセコ町有島武郎青少年公募絵画展、北海道陶芸展などの審査員を務める。

「2023年 『北の美術の箱舟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐藤友哉の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
米澤 穂信
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×