アイソパラメトリック (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 73
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  • Amazon.co.jp ・本 (98ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062753548

作品紹介・あらすじ

森博嗣の撮る写真は、無機的で静謐(せいひつ)で孤独だ。しかし、寂しさはない。それらの写真は、撮影した視点、人間の存在を語っている。森博嗣の目で世界を見ることができる。その特異な視点からのインスピレーションで綴られた25の超短編からなる異色の作品集。2001年に限定版で出版された幻の一冊、待望の文庫化!

感想・レビュー・書評

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  • 短編小説と、写真集が合わさった一冊。

    好きな写真:「本当かどうか時が経てばわかる」「人々は不満だった」
    好きな短編小説:「天秤」「大きさ」「時計」「夢」

  • 写真と
    タイトルと
    キャプションではない詩ではない散文がある本
    元々の最初に出版されたのを予約して買ったのを思い出します
    文庫になってコンテンツを抜き出し
    写真が良いです
    写真って
    視線を描きとる写真
    良い写真って何だろう
    視点がここに切り取られる
    写真にタイトルを付ける
    タイトルに写真を付ける
    順番の先に
    切り取る


  • ずっと一機の飛行機を作っていると想像してほしい。
    まえがき より


    AM系の電波は、明るさが変化して見える。FM系の電波は色が変化して見える。
    アンテナ より

    SS集。写真集。横書きなので左綴じ。
    短編よりも、氏とトーマの写真の方が貴重かもしれません。トーマの横に初代iMac(ボンダイブルーで有名な)の箱らしきものがあり時代を感じます。限定版の方は2000部くらいしか出回っていないので、その文庫本だそうです。

  • 再読。写真と25編の掌編で構成されている。掌編はどれも1頁程度の作品ばかりなのでさくさくと読めるわけだが、その短さにも森博嗣らしさが詰め込まれていることは間違いない。普通の小説も良いけれどこういう掌編もなかなかに味わい深い。

  • 【あらすじ】
    森博嗣の撮る写真は、無機的で静謐(せいひつ)で孤独だ。しかし、寂しさはない。それらの写真は、撮影した視点、人間の存在を語っている。森博嗣の目で世界を見ることができる。その特異な視点からのインスピレーションで綴られた25の超短編からなる異色の作品集。2001年に限定版で出版された幻の一冊、待望の文庫化!

    【感想】

  • 「そうら、言わんこっちゃない」
    「それ、ロシア人の名前?」


    「お金を入れたのに、ジュースが出ないよ」
    「ああ、間違えたんだね。あれはジュースの販売機じゃなくて、俺の貯金箱さ」

    物事の遂行に必要な条件を、彼はすべて砂場で学んだ。

  • 2015 3/15

  • なんとなく手に取った作品ですが、こういう作品も出版されていたなんて知りませんでした。独特の感性で題付けされた写真に、たった1ページに収まる超ショートストーリーを添えられています。本当に多彩な方ですね。
    大好きな作家さんなの頭のなかを覗けるかなと思いきやけどわかるようで全然わからない不思議な世界でした。でも、たぶんそれがまたおもしろい。おきにいりもいくつかありましたが、きっと読むときの環境・状況・心理状態で響くものも変わる予感がします。
    ページを捲るごとに脈絡ない不思議な世界観が更新されるので、一気に読もうとすると眠くなってしまうかも。。
    寝る前に毎日1ページとか、通勤一駅だけ使って読むとか、そういう楽しみかたに向いている一冊かと。

  • 古本屋でみつけて、森さんだったので勢いで買って、よく見たら都馬のピンバッチがいっぱいついてて、可愛くて、値段見たら4000円だったので、中古で買ってしまったことが申し訳なくなったりした。

    横書き1pに収まるショートショート。
    ちょっとシュールで詩的なモノが多め。言葉のセンスが面白い。

    写真がたくさん載っています。
    写真の善し悪し以上に、冠されているタイトルがとてもユニークです。
    タイトルがあることによって写真の印象が変わるのです。

  • とても短いお話と写真の本。 『スクロールを必要としない程度の文章』なので、本にすると1ページ前後。その短さはとても鋭い。 邦題と英題。森博嗣のセンスがとても心地よい。 文章では「誘拐」「学識経験者」が好き。 「物事の遂行に必要な条件を、彼はすべて砂場で学んだ。」

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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