- Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062754606
感想・レビュー・書評
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クレヨン王国という懐かしいタイトルに惹かれた。読んだことがあった気がしたけど、よく覚えていなかった。
若干唐突だなと感じる展開で始まる物語に驚きつつも、ラストはとても素敵だった。 -
初めて青い鳥文庫でこの作品を読んだ時、
「世の中にこんな面白い本があるんだ!」と思う位、
当時の私には衝撃的な物語だった。
そんな素敵に面白かった物語が、
かつて華々しく書店デビューを果たす前、
「多いから百枚削れ」なんて非情な指示が
講談社より作者に下ったというドラマがあったなんて。
それから長い年月を経て、その手を入れる前の作品に
スポットがあたり、改めて読者の前に登場するなんて、
そうめったにない事なのではないかと思う。
つまり、それだけ「クレヨン王国の十二ヶ月」が
時代を超えて多くの人々に愛されている作品なのだということなのだろう。
読んでみると、やはり最初に書かれた、
本作の方が大人向けで今の私には面白い。
でも、青い鳥文庫の方もほのぼのと懐かしくて好き。
結局どちらもそれぞれ良い。 -
講談社文庫なので、あえて「大人の本」カテゴリへ。うっかりしている間に書店で見かけなくなっていてしまったなぁと思っていたのだけど、先日近くにオープンした某古本屋チェーンでふと思いつき、探したらあってほくほく。きのう買ってきのう読了。
久しぶりにクレヨン王国を読んだなぁ、という満足感。「まえがき」で福永さん自身が書いている意味も含めて、いま読むとひっかかる部分もいろいろあるのだけど、それでもやはり、このリズムというか世界観というかが心地良い。青い鳥文庫版を読んだのはもう十年以上前なので、どこまで内容が違うかはわからないけれど、わたしにとって大事な部分はきっとどちらにも含まれているんだろう。読むとつくづく、このシリーズが本に関するわたしの原点のひとつだなぁと思う。
いつか時間をみつけて全巻読み返してみたいもの。 -
家出をしたゴールデン王さまの行方を追って、大みそかの夜に始まる、ユカとシルバー王妃のふしぎな旅。王妃のちらかしぐせ、おねぼう、うそつき、自慢屋、ほしがりぐせ、偏食、意地っぱり、ゲラゲラ笑いのすぐ怒り、けちんぼ、人のせいにする、うたがいぐせ、お化粧三時間という十二の悪い癖を直すように王さまに言われ、ユカたちはそれぞれの月を旅しながら、様々な冒険を繰り広げる。色鮮やかなファンタジー世界「クレヨン王国」の原点とも言える傑作。
青い鳥文庫版のものとは若干違う初稿版。カットされた部分を丸々残して復活したものです。ご本人はこっちの方が気に入っておられるようで、私も同感。ダルマ裁判の部分がないのって、これ読んでから考えると残念すぎる。クレヨン王国を読み耽った最初がこれで、小学生の頃ドキドキしながらクレヨンたちを眺めたことを思い出します。四十年をへても変わらない素晴らしい作品をこうしてまた読めることが嬉しい。シルバー王妃のくせは、人間誰しも一つか二つは当てはまるもの。ちょっぴりひやっとしながら、ほのぼのとした優しい空気に染まって少しでも直せたらいいな、とか(笑) -
こっからあたしのクレヨン王国かぶれははじまった。
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クレヨン王国シリーズの一作目。
大人になった今読んでも素晴らしい作品だなと思いました。
これを期にシリーズ集めなおしてます。 -
☆未読 覚書。小学生の時夢中で読んでたシリーズ。初稿に訂正を加えたものらしい。読もうかな。
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090119(c 090213)
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青い鳥文庫では削られてしまった箇所も収録されている完全版。
小学生のときに大好きで、今読んでもわくわくした。
ユカがとても大人びて感じられた。シルバー王妃はわがままだけど、
ゴールデン王に一途なところが可愛く思えた。