- Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062754736
作品紹介・あらすじ
『新宿鮫』の原点
冷血な男がこの街にいる――
「もっと、もっとあったかくして……」
私立探偵・緒方洸三が調査する先で、次々と関わった若者たちが殺害されていく。最も弱い部分を突かれ非業の死を迎える彼らは、やくざすら自在に操る冷血漢に支配されていた。緒方は六本木の街でひとり、暗黒に心を支配された男と対峙し、正体に迫る――。『新宿鮫』へとつながる大沢ハードボイルドの原点。
感想・レビュー・書評
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ハードボイルド!
どーいう風に展開していくのか
どーなるのか最後まで
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あらすじ
『新宿鮫』の原点
冷血な男がこの街にいる――
「もっと、もっとあったかくして……」
私立探偵・緒方洸三が調査する先で、次々と関わった若者たちが殺害されていく。最も弱い部分を突かれ非業の死を迎える彼らは、やくざすら自在に操る冷血漢に支配されていた。緒方は六本木の街でひとり、暗黒に心を支配された男と対峙し、正体に迫る――。『新宿鮫』へとつながる大沢ハードボイルドの原点。 -
初めて大沢作品を読みました。
ハードボイルド小説の原点とされる作品。
全ての人から愛されないと満足できず、人であって、人の心を持たない冷血漢である影の主人公によって、殺人や麻薬などの事件により、周囲の若者が非業の死を遂げる。
その冷血漢を追いつめる私立探偵の緒方。
ラストはストーリーが一つにつながり、なるほどと思わせる結末。
まあまあというところでしょうか。 -
これぞハードボイルド!と言う感じの私立探偵もの。
美女と裏社会と殺人と…で途中までは面白かったのですが後半があっさりし過ぎていました。
主人公に敵対する人物を操っていた人物の描写が殆ど無く、リアルさを感じられなかったことと最期が呆気無くて肩透かしを喰らった気分で読み終えました。 -
時間があれば。
2024年4月24日再読
喧嘩が強くて何故か女にもモテる男が主人公なのがハードボイルド?
再読でしたが、表現や描写の拙さは目立つし、別な2つの事件が絡むのもなんだか強引。ラスボスの最期も呆気ない。
最後まで再読だと気づかず読了したので、☆→☆☆へと変更。
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これは、今まで何故か読んでいなかった作品。『新宿鮫』の前に書かれており、「新宿鮫の原点」という言葉が帯にあります。
元麻薬捜査官で、現在は探偵をしている緒方が主人公。とある政治家の娘を探し出し、家に連れ戻して欲しいという依頼を受け、娘の居所を見つけたというところから話は始まる。
そこから、いくつかの依頼を受けることになっていき、そしてそれらが複雑に絡み合い……というハードボイルド定番のパターン。
ひとことで言えば、文章も話の展開も、荒々しくて若々しいという感じ。
けれど、主人公が元麻薬捜査官であったり、最終的に相対する相手の存在であったりというところは、やはり帯や解説にあるように「大沢ハードボイルドの原点」と感じる。
一人称の語り口で物語が進むのだが、軽い語り口と重苦しい空気が混在していて、ハードボイルドの中でも特にノワール的な物語になっているように思う。
この軽さと重苦しさが後に分離していき、軽さはライトコメディの各シリーズで、重苦しさは「鮫」シリーズや「佐久間」シリーズに繋がっていくのかと思うと、なかなか面白い(「佐久間シリーズ」など、この作品の前に既に発表されているシリーズもあるけれど)。 -
大沢在昌の飛躍の作品と聞いて。
普通に面白かった。
万年初版作家といわれていた作者が
渾身の力を込めて書いた作品。
ハードボイルドの王道と言って良いような、
腕っ節の強い孤独な男、
一人称の文書、
回りくどい表現、
そして魅力的な女性。
著者がぷんすか言っているように、
この作品を評価しなかった批評家は、
どこに目がついているのやら。
ハードボイルド的には問題がないのだろうが、
個人的には犯人の心理描写がないままに、
最後を迎えてしまったことが残念。 -
ハードボイルドです。熱い男の闘いです。
気づいたら読み終わっていました・・・
ヤバイ、面白すぎる!!!
人物描写、情景描写ともに綿密で、全く飽きさせません。
主人公はもちろんですが、登場人物に魅力があるよなぁ。
ただ・・・ラストが・・・
「ここまで引っ張ってそんなバカな!」と言わざるを得ません。
あえて書かなかった気もするんですが
もう少し主人公と真の敵の絡みがあっても良かったのではないかと。
ていうか、私は見たかったです。 -
私立探偵と冷血漢の戦い。
ハラハラ感は味わえたが、少し物足りない気がした。 -
探偵の緒方が関わった若者が次々と殺害され・・・
どうなってるのよ、とガシガシ読んだものの、ラストで突然アッサリな真相には、ちょっと興ざめかも。