卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062757799

感想・レビュー・書評

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  • 「たまごのふわふわ」作ってみたくなりました。

  • 温度差に私もどんどん日本の感性とずれてきているのかと感じる。宇江佐さんの作品はこれまでに何冊か読んでいるが、今回ほど違和感を感じたのは初めて。今風の江戸物とでも言おうか。好みではない。
    おふでのような家柄の人間が武家に入れたのか?親戚一同から大反対を受けるだろう。その子供が出世するわけないと思う。言葉使いがまるで大工のはっつぁんのおかみみたいな...。あまりにべらんめいすぎる。嫁入りする前に養子にもいかなかったんだろうな。
    この身分の曖昧さが江戸後期か?
    主人公のぶもなんて自己れんびんが強い、まるで商家の世間知らずなお嬢さん。時にいらついて読書中断。人はいいなぁ、って隣の芝は蒼いという悩み、発言に気づいていない。
    その旦那にしては、おかしい。論理的におかしい。母親を蔑んでの事ならわかるのに、母親っ子。
    文句だらけだった。読むのにもだから時間がかかった。

  • 難解な高村作品が続いたので、息抜き?に斜め読みしやすい本作品を選びました。選んで正解、すかすか読めるwww

    捕物帳というより、夫婦間の問題がテーマなのかと思います。
    あるある、そうよねー なんて思いつつ。封建的な男って、ほんと根性の根っこのあたりが子供と言うか成長してないんだわ。

    って、若旦那の態度見てたらそう思いました。

    姑と舅と良い関係のお嫁さん。実際はなかなか難しいですよね。
    嫁さんも良い人だけど、食べ物に対する態度見てたら、私が姑なら若旦那と一緒に怒鳴り散らしてるかもしれない。

  • ふわっとした安心感ふわっとタイトルもいいな

  •  
    主人公・のぶとその夫正一郎のすれ違いに終始胸が痛んだり、
    忠右衛門や今助、ふでの発言にちょっとくすっとしたり
    度々起きる事件にどきどきしたり、
    とにかく先が気になるお話だった。
     
    淡雪豆腐と卵のふわふわがおいしそう。
     

  • 初作家さんだったけど、面白かった。のぶの行動も幼く素直で可愛いけどちょっとなーとも思うけど、それは正一郎も同じ。きちんと思いを言葉に相手に伝えなければ、わかるはずない。
    姑さんと舅さんがよい人で気持ちがよい。読み心地も良かった

  • 頑固な夫婦が、別居して、仲直りをする、という現代でもありそうなことが、江戸時代を舞台に繰り広げられるお話。

    主人公も、主人公の旦那も、はたから見るとまぁ頑固なんだけど、周りの登場人物のキャラクターが良くて、それほどギスギスせずに読み進められる。

    とくに、舅のキャラが抜群に良い。読者アンケートとか取ったら、絶対主人公押さえて一位になりそうな気配(笑)

    タイトルにもふわふわ卵とあるように、お舅さんがグルメで、色んな料理かが出てくる。卵料理好きの私にとっては、たまりませんでした。あとがきを書いた方がふわふわ卵を作ったと書いてあったので、私も試しに作ってみようかな。

    読み終わると、心が暖かくなるので、オススメです。

  • とてもよかった。
    買って何回も読みたい本。

    読み始めは正一郎が嫌な奴過ぎて読むのが辛かった。
    新宿鮫の香田をイメージした。

    姑、舅は優しくて素敵。

    でも終盤はこうなってほしいと思う通りになりつつ
    しみじみと切なくもあって、とてもいいラストだった。

  • 宇江佐真理さんの作品は、私と相性のいいのと悪いのがあるみたい。これは悪い方。
    これを読むのは2度目なんだけれど、登場人物のどれにも共感できないのと、この人の台詞回しに臨場感がないというのかな。例えば、「声を荒げた」みたいに書かれている、その声を荒げたらしいセリフが、どう読んでも声を荒げたようには読めない…ということ。
    面白いと思える作品も他にはあるので、これが私とは合わないってことなんだと思う。

  • 真面目で不器用な男とぼんやりだけど頑固な妻。そんな二人を温かく見守る舅と姑。なんてことないやりとりにも、涙がポロポロこぼれてしまう。舅、椙田忠右衛門の食べ物談義は面白い。

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著者プロフィール

1949年函館生まれ。95年、「幻の声」で第75回オール讀物新人賞を受賞しデビュー。2000年に『深川恋物語』で第21回吉川英治文学新人賞、翌01年には『余寒の雪』で第7回中山義秀文学賞を受賞。江戸の市井人情を細やかに描いて人気を博す。著書に『十日えびす』 『ほら吹き茂平』『高砂』(すべて祥伝社文庫)他多数。15年11月逝去。

「2023年 『おぅねぇすてぃ <新装版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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