- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062760232
作品紹介・あらすじ
大陸と半島と島国の鎖綜する関係を紐解く
悠久の歴史のなかで演じられた治乱興亡のドラマから、食の文化、風土と習俗、近代への足どりまでを、新たな視点で自在に語りつくす。豊富な知識と独自の史観がぶつかりあい、日本・中国・朝鮮の錯綜する交流の歴史が紐解かれていく。東アジアの時間と空間を縦横無尽に行き来する、円熟の3作家による鼎談集。
感想・レビュー・書評
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この本の出版は2008年だが、この鼎談自体は1980年代に行われたものだ。
今は亡き3人の大作家による、それぞれのルーツとなる国の文化交流史鼎談だが、本当に感服したとしか言いようがない。
その知識量たるや!!
情報が上滑りするネット世代からすると、驚くべき記憶力。
そして、互いの国についても造詣が深く、尊敬の眼差しを忘れない。
この鼎談が行われた当時は、日本の経済成長が著しく、韓国・中国はまだ混迷の時期だったが、もし今お三方が存命だったら、どんなことを語り合うだろうか…聴いてみたい。
2021.4.18詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
司馬遼太郎 (1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語科)陳舜臣 (1924年神戸市生まれ。大阪外国語学校インド語科)金達寿 (1919年朝鮮・慶尚南道生まれ)三氏の対談。結果として、私はこれまであまり意識しなかった、韓国の文化、国家の独自性と、数奇な独立性を再認識するきっかけとなりました。
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・帯つきできれいです。