- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062761963
感想・レビュー・書評
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経済小説。金融庁が銀行を監査している事自体知らなかった。その程度の前提知識で読み始めたのだが読めば読むほどにハマり、一気読みだった。実に面白く読めた。著者が元は銀行に勤めていた事は知っていたがこれ程までに克明に細部まで丹念に描かれていると感動すら覚える。読後感もいい。詳細→
http://takeshi3017.chu.jp/file8/naiyou24203.html詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
金融庁vs銀行を双方の視点から描いた作品。
しかも戦うのは兄弟。
ものすごく面白かった。
普通、「金融庁は私怨でもあるかのように、金融検査で銀行を痛め付ける」だとか、「銀行が銀行の常識、勝手な理屈で悪いことを隠蔽しようとする、保身に走る」という悪い面ばかりに目がいってしまうけれど、この作品を読めば、「なるほど、だから金融庁はここまで銀行の悪い部分を見過ごさないのだな」とか、「銀行という組織の中で、自らの保身ではなく、目上の人間を守ろうとする人や、このままではいけないと声を上げられる人もいるのだな」とか、ポジティブな面に気づかされた。
作られたイメージを覆してくれる一冊だった。 -
フィクションではあるが、実際に起きたことがモチーフになっている。
文章も軽快でスラスラ読め、小説としてとても面白い。
一方で、当時起きたことを整理するのにも良い。 -
2009年4月24日