メディアの支配者(下) (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (503ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062763844

感想・レビュー・書評

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  • フジテレビの歴史について書いた一冊。

    残念ながら2009年出版なのでライブドア事件についての記述はほとんどないが、公共の媒体でありながら血塗られた歴史はとても興味深かった。

  • フジ・サンケイグループの成り立ちから紐解いたノンフィクション。
    個人的には、ここ10年ぐらいの間にフジテレビはオカシクなったなぁ、という印象を持っていたのだが、実は会社設立当時からトンデモナイ会社であることがよく分かる。
    マスメディアの内情を知る上でも読んで損はない本。

  • 新書文庫

  • 支配が完成した後、本来なら「2代目」が強固な基盤と采配を振るう時代がくるはずでしたが、突然の死によって、「初代」がカムバックし、現れた「3代目」への継承とクーデター、そして、現在では、
    「その後」の状況まであわせて読むことができます。

    外部から現れた「乗っ取り」者であった堀江さんが、実はものすごく正当な継承者であったのではないか、という気持ちにさせられることでしょう。

    しかし、現実は、バブル時代からの焼き直しの番組と低予算の後追い番組ばかりが流れています。

    歴史にifはありませんが、やはり、「2005年」は間違った解決だったではないか、と思わされずにはいられません。

  • 戦国時代顔負けの、権力闘争や陰謀。メディア界の華麗なる一族の隆興と聚落。マスメディアの暗部。
    これらが読み応えある形ながら、飽きさせることなく描かれている。
    社史が描かれない企業、フジサンケイグループの歴史をよくここまで調べたと感嘆。

  • フジサンケイグループの暗部を剥き出しにした緻密な取材力は圧巻。著者の次回作に期待大。

  • 「韓流ゴリ押し」で叩かれてるフジですが、そのような方に是非ご一読を。どんな会社でも叩けばホコリが出るものですが、そのホコリが半端ではない。創業者一族、鹿内家と日枝グループとの暗闘。お台場の一等地になぜ、新局舎を作ることが出来たのか、等など。こりゃ「社史」なんて作れないわなぁ。

  • フジサンケイグループというメディアグループの成り立ちと、その権力の源泉、変遷が歴史と経済の視点から書かれています。ホリエモンの買収騒動に至る流れも分かりやすく、読み応えがある一冊です。

  • 宏明さんは悪い人ではなかったかもね。
    銀行の文化・世の中の常識をもちこんだので
    特異な業界ではつまはじきというか。。。

    でも鹿内さんの魅力はすごい!!
    他の本も読もう。

  • 業界人は必読。

    これから社会に旅立つ学生にも役立つ。


    数十年お世話になる社会がいかに過酷で、無慈悲で、理不尽なところなのかという現実を疑似体験できるからぜひ読むべきだ。

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著者プロフィール

1960年生まれ。フリーランスジャーナリスト。月刊『文藝春秋』記者として「事件の核心」「黒幕」「悶死―新井将敬の血と闇」などを執筆。2000年に独立。フジテレビを支配した鹿内家の盛衰を描いた『メディアの支配者』(上・下、講談社刊)で講談社ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞をダブル受賞した。

「2019年 『二重らせん 欲望と喧噪のメディア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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