ブラックペアン1988(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062765251

作品紹介・あらすじ

一九八八年、世はバブル景気の頂点。「神の手」をもつ佐伯教授が君臨する東城大学総合外科学教室に、帝華大の「ビッグマウス」高階講師が、新兵器を手みやげに送り込まれてきた。「スナイプAZ1988」を使えば、困難な食道癌の手術が簡単に行えるという。腕は立つが曲者の外科医・渡海が、この挑戦を受けて立つ。「チーム・バチスタの栄光」へと続く、原点。

感想・レビュー・書評

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  • H30.5.13 読了。

    ・ドラマを観て、読みたくなりました。本だと高階先生はビックマウスって呼ばれているし、手術の腕もそこそこ。
    渡海先生は、「手術室の悪魔」って呼ばれてるのは一緒。でも、ドラマも本も渡海先生の誠実さや優しさを所々で垣間見てしまう。下巻も楽しみ。

    ・「手術は必ず成功させます、だなんて外科医には禁句だろ。そんなことはあり得ないんだから。告知では、きちんと失敗の可能性を伝えることが大切だ。」
    ・「医者はボランティアではない。病気を治すプロフェッショナルだ。」

    • chie0305さん
      読魔虫さん、こんにちは。
      私もドラマ観てます。高階医師、最初嫌な奴だったのに、今じゃ大ファンです(笑)ドラマ終わったら本を読むつもりです。
      読魔虫さん、こんにちは。
      私もドラマ観てます。高階医師、最初嫌な奴だったのに、今じゃ大ファンです(笑)ドラマ終わったら本を読むつもりです。
      2018/05/26
    • hs19501112さん
      横から失礼します。
      「ブラックペアン」「ブレイズメス」までを5~6年前までに読み、、、

      連ドラ観たら面白くて、その勢いで先日「スリジ...
      横から失礼します。
      「ブラックペアン」「ブレイズメス」までを5~6年前までに読み、、、

      連ドラ観たら面白くて、その勢いで先日「スリジエセンター」を読んだところです。

      「スリジエセンター」での高階講師が、小泉孝太郎にしか思えなくて・・・。
      2018/06/21
  • 春ドラマの原作本。すでに既読だったのですが、ドラマ化を機にこの後に続く作品を読む予定。この世界、縦に横にさらには奥にと拡がりを見せ、年代も行きつ戻りつ... というわけで、1/4程読み進めた後、高階講師が後の高階病院長!そして、学生として登場する後の主人公たち(田口、速水、島津)。この世界、どの作品から攻めていくのかも楽しみです。

  • 医者としての観察眼を楽しめる。

  • 一九八八年、世はバブル景気の頂点。「神の手」をもつ佐伯教授が君臨する東城大学総合外科学教室に、帝華大の「ビッグマウス」高階講師が、新兵器を手みやげに送り込まれてきた。「スナイプAZ1988」を使えば、困難な食道癌の手術が簡単に行えるという。腕は立つが曲者の外科医・渡海が、この挑戦を受けて立つ。

  • 1988年、作者の経験が垣間見れるような作品。
    病院内でPHSもなく、カルテは手書き。
    画期的なデバイスを持ち込んだ高階。
    破天荒な渡海。
    ドラマよりもこっちの方が面白い
    ニノのイメージができる前に読むべきだった

  • 二宮がドラマやってなかったら読まないやつ

  • 『スリジエセンター1991』を読了したところで再読。

  • 再読。ドラマ化されたので、ほとんど忘れていたし読み直してみた。原作とかなり違うとは聞いていたが、ホントに違う。全く別の作品みたいだ。同時進行はあんまりよくないな。先に読んでしまおう。田口、速水、島津がまだ学生なんだな。

  • ドラマを一話見てから、読み始めたのでキャストはドラマのイメージで…ドラマとはちょっとキャラが違うかな、という印象。
    盛り上がる直前で上巻が終わってしまったので、下巻に期待。

    31

  • 2人の対極の医師の考え方。どちらも間違ってはいない。

  • 神の手を持つ佐伯教授が君臨する東城大学総合外科学教室に、定華大学からビッグマウスこと高階教授がやってきた。

    高階教授の新兵器、スナイプAZ1988。
    これを使えば困難な食道癌のオペが簡単に行えると言う。
    更に、曲者の渡海が絡み、新人の世良は、混乱するが、...

    嵐の二宮さんなど、多彩な役者さんが多数参加して、4月からドラマ化されるそうです。
    ドラマにも、下巻にも、乞うご期待。

    ・ブラックペアン
    http://www.tbs.co.jp/blackpean_tbs/

  • ドラマ化するのがブラックペアン だとは知らずに、図書館で見つけて借りた本。
    年代的に技術が少し古くなってるのかな?と思いながらも読み進め。
    途中で娘にニノが演じるの役名を聞き(笑)
    なかなかドキドキしながら読み進めて下に続く

  • 医療系は久しぶり。
    専門用語でなかなか中味が頭に入らず読み進めに時間がかかった。
    テレビドラマ化され、主役の世良役が嵐のニノだと分かってたからチラついてしまった。他の配役も気になるところ。楽しみだ。

  • バチスタから20年遡ったころ、高階が東城大学に現れるところ
    から話が始まる。

    新人として佐伯外科に入局した世良の目を通して語られる、
    東城大学佐伯外科最大の事件。

  • 1988はちょうど自分が就職した年。立場は違うが世良と同様に「1年生」だった訳だ。久しぶりに読み返す桜宮サーガの、時系列で言う最初の物語。後に病院長になる高階が引き起こすパラダイムシフトを中心に、外科医の世界を新米医師の視線で読者に教え諭すかのような上巻の構成だ。ごく限られた医師にしか行えない手術手技の脆弱性、癌告知と手術に臨んでのインフォームドコンセントという医療の問題提起もあった。『バチスタ』の中心人物である速水、島津、そして田口がベッドサイドラーニングの学生として登場する面白さ。続けて下巻へ

  • バチスタシリーズの登場人物達の若かりし頃の話かしら。
    医療というより外科手術の技術に重きをおく渡海。印象に残ったのは彼が手術を受ける患者に言った言葉「大丈夫かどうかなんて誰にもわかりません。私が小山さんに呈示できるのは確率的事実だけ。だけどどれほど低い確率であっても起こってしまえばその人にとっては百パーセント。つまりすべてか無か、なんです」
     高階講師が、天才外科医渡海とどのようにわたりあうのか下巻が楽しみです。

  • 「ひかりの剣」の裏では、こんなことが起こってたんだね( ´ ▽ ` )ノ
    あの高階たぬきおやじ院長の、若き日の姿( ´ ▽ ` )ノ
    世良といったら、「極北クレイマー」のラストでさっそうと登場した、あの人だよね( ´ ▽ ` )ノ
    藤原婦長にネコちゃんも出てくる( ´ ▽ ` )ノ
    「バチスタ」シリーズの主舞台となり、「ケルベロス」であんなことになる大学病院新館の建設前夜( ´ ▽ ` )ノ
    ……とかなんとか、時代的には桜宮サーガの劈頭にあたる作品なんだけど、逆にぜんぶ読んだ後にとりかかったほうがより楽しめるかも( ´ ▽ ` )ノ

    他シリーズ作に比べてかなり硬派かつ真面目で、医学専門用語が多発してなかなか難しい(>_<)
    そもそも、タイトルの「ペアン」からして何のことか分からず(>_<)(調べたら「鉗子」のことだった。表紙絵のやつだね)
    オペ(とその準備)シーンは、むかし「ER」見てたからおぼろに脳内再生できたものの、そうでなければお手上げだったかも(>_<)


    それにしても、だ。
    毎回書いてるけど、宝島社のおろかな編集者の思いつきで始まった「海堂尊小説の薄ペラ2分冊刊行」、なんで講談社まで追随してるんだ?(*`ェ´*)プンプン
    ことに本書は1冊200ページもないじゃん(*`ェ´*)プンプン
    価格は上がるは、読みづらいは、読者のことを一切考えてないじゃん(*`ェ´*)プンプン

    2017/03/26

  • バチスタシリーズで登場するキャラクターがちらほら。まだ学生だった頃の田口も登場します。若き日の猫田師長が出てきて嬉しかった。猫ちゃんは若い頃から眠り猫だったんですね。バチスタシリーズはまだナイチンゲールまでしか読んでいないけど、これを読んだ後にまた読めばさらに楽しめそうです。
    病院内に渦巻く人間関係や確執、駆け引きが面白い。
    専門用語が難しくて、オペシーンではどこがどうなっているのか、すべて理解するのはちょっと困難でした。
    下巻に続く。

  • 【内容】
    バチスタの栄光シリーズの舞台となる東城大学病院の20年前を描いた作品。
    バチスタの栄光の主人公である田口医師が医師になる前に学生として、ちょこっとだけ出てくる。
    主人公は東城大学病院に赴任したての研修医である世良が、新たに大学にやってきた高階医師、外科部長の佐伯教授、曲者の渡海医師と関わりながら外科医師として成長する。
    上では、高階医師が赴任してきて、手術技術偏重の佐伯教室に波乱を巻き起こす。
    【得たもの?やってみること】
    ・特になし
    【感想】
    バチスタシリーズでは病院長として活躍する高階医師が外科の医師として活躍する。
    シリーズを読んでいる人には唸るものがある。この後どうなるのかが気になる一冊

  • こらから佳境に入ります

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著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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