- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062774581
作品紹介・あらすじ
階段から落ちた恋人・亜矢子は意識不明のまま昏睡状態に陥る。それから五年、浦賀は亜矢子の兄に呼び出され、友人の北澤・吉野と共に階下の地下室に閉じ込められてしまう。解放の条件は彼女を突き落とした人物自身の告白だった。外部で進行する「代理殺人」の本当の目的とは何か。驚愕の結末は予測不可能!?-。
感想・レビュー・書評
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読みやすい文章は、200数ページと思えないくらいにあっという間で一気に読みました。
結末まで予測不可能なトリックでして、驚愕しましたよ。
凄く良い作品で、非常に圧巻でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全く関係のなさそうな2つのパートが交互に描かれる。
①主人公・浦賀が昏睡状態に陥っている恋人の亜矢子の兄によって地下シェルターに閉じ込められられるパート
②元彼を恨む冴子がネットで出会った人物と交換殺人を計画していくパート
上手くぼかしてあるが、同時進行で進む2つのパートに、なんとなく秘密が隠されていそうだとなと予想できる。
叙述トリックや2つのパートが繋がっていく展開ににはかなり驚かされたが、登場人物の誰にも感情移入出来なかった。
様々に解釈できるラストは個人的には良かったと思うが、少し過激な表現があり、好き嫌いも分かれそうな作品だと思う。 -
推理するのに伏線は結構あったように思った。登場人物が苗字だけだったりフルネームだったり所々。推理しながら読んで偉そうに分かったように読み進めましたがほぼ外れ。面白かったです。先入観が邪魔した。賢くなさそうだと思ったら結構色々考えてたり。巧妙なこと考えてたり。
すらすら読めてすごく好きな作品でした。
「彼女は存在しない」も読んでみようと思った。 -
叙述トリックをふんだんに使っている上でさらに叙述を重ねた渾身の作品だと思う。色々とあながあったり中心になる殺人や原因は弱いところは残念だけど、違う部分でどんでん返しがあるので面白い。人に勧められるかは別やなー。やり方がちょっと汚いって感じさせるとこがあるから読後感があまり良くなく、名作まで行かないけど素晴らしい惜しい作品というイメージ。
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所々の違和感を最後にスッキリと回収するのですが、読後感はもやもやしますね(いい意味で)笑
ミステリー好きな方はこの違和感の正体に気づくのではないでしょうか?
かくいう私もベッドシーンの違和感から違和感の正体に辿り着きました。
サッと読めるので、時間がないときにもおすすめです。 -
浦賀作品を初めて読んだが、あまりにも綺麗なパズラー小説であり、一気に読み終えてしまった。他の作品も読みたくなった。