カーリー <2.二十一発の祝砲とプリンセスの休日> (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062774932

感想・レビュー・書評

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  • 第1巻より時代が進み、戦争のきな臭さが目立ってきた時代背景を受けていることと、主人公が殆んどマハラジャの王女に変わり、本来、話としては進呈しようのなかった主人公と王子との関係に一息をつき、更に結末も第1巻程、少女漫画的なベタベタ感が色を潜めたので、話としては普通になったが、まだまだ、ガーリーな感は残っている。次回作に引っ張る感で話が終わっているが、基本は悲劇になるであろうことを、そこらじゅうに明確に伏線という感じでもなく、あからさまに記載しているが、第2次大戦とあわせ、何処まで描くのか期待したい。まあ、声変わりを果たす王子が流石に女装することはないとは思うが、ここでも風邪だとかいうことで主人公にとぼけさせるのはいささか、無理が多そうなので、よりハードな方向に進むことを合わせて期待したい。

  • これは面白い。

  • とっても良かったです。
    もーシャーロットがにぶくて、裏を知ってる読者はハラハラさせられて!そして、カーリーの不毛すぎる恋心(?)に切なくなること!
    MI6の非道なやり方には、やっぱり憤りがフツフツと。でも、プリンセスは立派だったなぁ…。あぁ、例のエージェントがエドワードじゃありませんように!!って読みながら何度祈ったことか…。
    この時代、こんなことは実際あったんじゃないかなぁと想像を逞しくしてしまいました。そして、たくさんの心が傷ついて、ボロボロになったんだろうなぁと。きっとエージェントの心もね。エドワード、あんたのことですよ!
    次は、数年後…淑女?に変身したシャーロットに待ち受けるカーリーとの再会やいかに!?次号楽しみです!

  • 第二次世界大戦勃発 英国《ホーム》統治下のインド その中にある小イギリス《ステーション》 駐在英国人の子女が通うオルガ女学院 象に乗ってやって来たインドの王女様:パティ イギリスの新聞記者:エドワード 禁断の恋? 逃避行 コンタックスのカメラ やりたい事リスト《 皆で合唱「遠い昔」 チョコレート戦争 真夜中のお茶会 まくら投げ ブロンドの友達を作る 》 ベリンダのファグ生 対立し合っているヴェロニカとの同室 さらにカーリーと離れ離れで不満なシャーロット ホーリーのお祭り 駆け落ち大作戦決行 意外で痛烈な結末 ついにカーリーの正体が……

    インド版ローマの休日的な 第一巻と比べても無茶苦茶面白い むしろ本番 続きが楽しみ

    カーリー語録
    「やっぱり、この前のクリスマスに食っちまえば……」
    「あのクソアヒルは、もれなく石を抱かせて池に沈めるけど」

  • Iを読んだときは、それなりに面白かったけど、
    ちょっと ありがちな ストーリかなぁ、とも思った。

    けど、II巻目読んだら、おっ これは思ったより拾いもんかなぁと

    この後の展開が ちょっと楽しみなシリーズとなりました d^^)

  • 早く、続き、続き読ませてください。
    今回主人公がもう一人いるみたいな感じでした。

  • イギリス人の彼との駆け落ちを画策するパティの心の内を知った彼女は友人達に呼びかけ、女の子の秘密を共有し計画を立てる…
    恋を応援し、友情を育てる娘達。
    しかし、イギリスのスパイMI6が絡み、独立を目指すインドとイギリスの思惑が影を落とす。

    こっちも”たまらん…”
    転がった。

    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-2673.html

  • お騒がせプリンセスが登場して、賑やかな巻かと思えば、
    激動の時代背景なので軽い話ではなかったと思います。
    昔読んだ少女マンガのような主人公の鈍感さや
    話の進み方など、いろんな意味で定番の作品を
    観ているようで妙に安定感があり安心して読みきりました。

    続巻はどうなるのでしょうか。
    早く読んでみたいです。

  • カーリーがシャーロットに、ヒンディー語で愛の言葉を言わせたときの反応がツボ!
    作者ばんざい!(笑)

    ヴェロニカのようなキャラクターが大好き♡
    続き…あるよね?

  • ラノベレーベルのときと、2回読んでいるわけだけど、一般文庫では、誤植などのミスが少なく、読むときのストレスは減る。
    (山場で誤字とかありえん・・・)

    でも。
    やっぱり挿絵が、口絵が欲しいー!と思った。
    高殿さんは、一般向けの小説のときと微妙にやっぱり文章がちがうんだ。視覚に頼れる部分、そういう余白を残した文章になっているんだ・・・。

    で、3巻は一般文庫で初お目見え。どれくらい文章がちがうのか。

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著者プロフィール

1976年兵庫県生まれ。2000年『マグダミリア三つの星』で第4回角川学園小説大賞奨励賞を受賞しデビュー。主な著作に「トッカン」シリーズ、「上流階級 富久丸百貨店外商部」シリーズ、『メサイア 警備局特別公安五係』、『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』、『マル合の下僕』、「カーリー」シリーズ、『剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎』、『主君 井伊の赤鬼・直政伝』(文藝春秋)など。2013年『カミングアウト』で第1回エキナカ書店大賞を受賞。漫画原作も多数。

「2023年 『忘らるる物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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