新参者 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
4.10
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  • (6)
本棚登録 : 12594
感想 : 722
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062776288

感想・レビュー・書評

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  • 被害者の周辺の人物にまつわるストーリーが展開され、事件の真相などは最終章で明かされる。ミステリーでありながら人情や人間関係にも焦点をあてた作品になっています。

    おそらく加賀の人間性をもってしないとあのような顛末にはならなかったと思う。

  • めちゃめちゃ良かった!
    好みど真ん中だったかもしれない

  • 下町と加賀が織りなす数々の粋な描写に心を打たれた。

    短編ものよりも一編の長編の方が物語に深みがあり好みだが、この作品は物語の本筋とは関係ないが気付くと心打たれるような伏線が多く潜んでおりら飽きずに最後まで楽しめた。

    店の中で風鈴派のおばあちゃんとエアコン派の息子夫婦が揉める描写があるが、その後別ストーリーにて同店の感動シーンの背後で『風鈴がちりんと揺れた』の描写があまりにも粋で印象に残った。

  • 事件とは全く関係なさそうなエピソードが続き、事件解決の糸口が見えないまま読み進めるがさすが東野圭吾! 後半でしっかり回収していく鮮やかさがお見事でした。

  • 殺人事件を解決する話だけど調べて行くうちにたくさんの人情溢れるストーリーがあり、さらにはそれが繋がっていてほんとに面白かった。
    悲しい話ではあるけどすごくあったかい。

  • 読んだのが10年前なので、やや記憶が曖昧だが、キャラ、街や店などの描写、ストーリー全て良くて、読み終わるのが惜しかった。
    「赤い指」までの重厚な加賀とは雰囲気が違う気がした。例えて言うなら浅見光彦風。というのも曖昧な記憶。再読してみたい。

  • ・小さな出来事に対しても原因を追求していく。
    その積み重ねが事件の真相を表していく。
    ただ起こった事件を解決するだけでなく、その事件を教訓として今後に活かせていくという考えがすごく心に染みた。

  • 加賀刑事シリーズの短編集。日本橋で起きる一つの殺人事件に絡む8つの小さな人情味ある事件を描く。日常ミステリの仕掛けと、登場人物のキャラクターの書き分けが見事にこなされており、大量の登場人物も苦なく読み進めることができる。一つ一つの事件に温かみがあり、特に洋菓子屋のエピソードはかなり秀逸な練り込み方になっている。事件全体は大きく無く、複雑なトリックも無いが、最初から最後まで飽きずに読ませる筆力と、人情味あふれる世界観には、ファンが多いだろう事が想像に容易い。

  • 犯人の紐解きもさることながら、事件に絡ませた人情味溢れるエピソードに、心がほんのりと温かくなりました。こんな推理小説をもっと読みたい!

  • 再再読。加賀恭一郎は、阿部寛でピッタリ。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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