新参者 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
4.10
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本棚登録 : 12595
感想 : 722
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062776288

感想・レビュー・書評

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  • なんとも清々しい読後感です。人情の街で起きた殺人事件を横軸に、個別の短編同士が見事に繋がって行きます。各々の登場人物のエピソードがなんとも良くて、読んだ後胸が震えます。加賀刑事最高だな。

  • 一つの事件を様々な視点から眺めたものを短編化したもの。人の繋がりを感じる。親と子の絆をどこかほのかに感じることができる作品。

    短編であることから読みやすく、それなりのページ数もあまり苦にならずに、楽しむことができました。

  • 少しずつストーリーを重ねていって最後に犯行の種明かしをするのが面白かったので引き込まれていった。悪いことを「悪い」とはっきりということがどれだけ大切なのかも伝わってきた。

  • 非常に良かった。ひとつひとつ独立した短編で、これ必要なんか?っていうピースが最後すべてとは言わないまでも上手く収斂してる。
    タイトルも秀逸だね。キャラクターとしての加賀恭一郎に出会ったのは「卒業」が初めてだけど、今回でかなり愛着沸いた。
    記憶新しいうちに麒麟の翼を読んで、そのあと赤い指とか悪意に移っていく予定。

  • 加賀恭一郎シリーズ
    これまた面白かった。短編集のような作りで、事件の真相を暴くだけでなく、そこに出てくる参考人たちの小さなドラマもないがしろにせず、この人情味のある加賀刑事はひとつずつスッキリさせてゆく。ついついこの頭のキレる刑事の事件を解決する軽快さを追い求めたくなってしまい、次の加賀恭一郎シリーズに手が伸びる。

  • 加賀恭一郎シリーズ ⑧
    新参者の加賀さんが事件を解決に導く!!

    やっぱり、加賀さんシリーズは、おもしろい!!
    最初は事件と関係ないところばかりで、これから
    事件に結び付いていくのか、不思議だったけど、
    見事にいろいろなことが事件に結びついていった。

    煎餅屋の娘 (祖母と孫は仲良し)
    料亭の小僧 (女将さんは、ワサビで成敗!!)
    瀬戸物屋の嫁 (嫁姑問題…でも仲良くしたい)
    時計屋の犬 (無事に孫が生まれるといいね)
    洋菓子屋の店員 (妊婦はみんなの宝)
    翻訳家の友 (桜の夫婦箸)
    清掃屋の社長 (家族って大事な存在だよねぇ)
    民芸品屋の客 (独楽っていろいろな紐があるんだね)
    日本橋の刑事(お見事ですー笑)

    加賀さんは事件の犯人を探すだけでなく、
    周りで傷ついている人を救おうと捜査している。
    こんな人、ステキすぎる!!
    加賀さんに関わった人は、救われるんだろうなー。

    • shintak5555さん
      記憶が・・・。涙
      読んだのが2011年より前なので、備忘録がない。
      ほくほくあーちゃんさんの感想で、そうそうそんな感じだった!という程度...
      記憶が・・・。涙
      読んだのが2011年より前なので、備忘録がない。
      ほくほくあーちゃんさんの感想で、そうそうそんな感じだった!という程度の記憶。笑
      2021/06/16
    • ほくほくあーちゃんさん
      ものすっごい、大雑把な感想ですが、少し思いだしていただけたなら、良かったです!
      備忘録って、大事ですねー笑
      ものすっごい、大雑把な感想ですが、少し思いだしていただけたなら、良かったです!
      備忘録って、大事ですねー笑
      2021/06/18
  • 加賀恭一郎シリーズ第8作。日本橋署に移動となった直後に起こった殺人事件の謎を解き明かすミステリー。9つの章で構成されており、一つ章を読み進めるごとに事件の背景が全く別の角度から明らかになっていく。下町の良さと加賀恭一郎の頭脳明晰な推理が絶妙なハーモニーを奏でページを捲る指が止まらなくなる作品。
    各章で心が温かくなるサイドストーリーが語られ、全体で一件の殺人事件の謎が解明される。さすが東野圭吾氏と唸る一冊。

    第一章 煎餅屋の娘
    第二章 料亭の小僧
    第三章 瀬戸物屋の嫁
    第四章 時計屋の犬
    第五章 洋菓子屋の店員
    第六章 翻訳家の友
    第七章 清掃屋の社長
    第八章 民芸品屋の客
    第九章 日本橋の刑事

  • 見落としかねない小さな違和感を丁寧に拾い、何気ない行動やそこにある物から、人の感情や関係性をあぶり出して事件の真相に迫っていく。
    日本橋界隈の情景が目に浮かぶ描写も物語のイメージを膨らませてくれる。
    何より加賀恭一郎の飄々とした言動が魅力的。 

  • 東野圭吾さんの作品を久しぶりに読んだ。
    文章も綺麗で読みやすくて面白かった。
    話を読み進めながら犯人を探すのが楽しいのはもちろん、人の行き交う下町の情景が浮かぶのも楽しい。

    人形町に行って昔ながらの煎餅屋さんや玩具屋さんを見てみたい。

    育児の合間に本を手に取るのが楽しみになる贅沢な時間だった。

  • 世の中の刑事がみんな加賀恭一郎だったならば、世界はもっと平和になるだろうになぁ。   
    それにしても本当に東野圭吾は物語を創るのが巧いよなぁ。   
    感服いたしますわ。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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