- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062776448
作品紹介・あらすじ
新興財閥として軍部へ食い込もうとする灘尾儀一郎を狙って、緻密に練り上げられた罠に不測の事態が……。手に汗握るぎりぎりの攻防!
感想・レビュー・書評
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「翳りゆく夏」以来の赤井三尋作品、期待通りの傑作。
舞台が戦前の大阪ということで、馴染みがなく多少読みづらいかなとの予断は、軽く吹き飛ばされた。
詐欺師たちの次々と打ち出す仕掛けに誘い込まれ、ページを繰る手が止まらず、二分冊をたちまち読み終えてしまった。
最後まで息を持つかせぬ展開に、コンゲーム小説の魅力を味わった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
詐欺の大本番では突発的なアクシデントが次々と起こるから、いかに切り抜けるか、の興味で止め時を失う。全篇を通じて、なんか、スカしちゃってる雰囲気なのだ。題名からして『月と詐欺師』って。
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その後、春日がどうなったのかが気になります。
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コンゲームものは詐欺が成功して終わるお約束 とわかってはいるのにハラハラドキドキ 手に汗握る。
筋書き通りに進んでいる時はワクワク痛快。小道具に細工する仕掛けの数々は子供のイタズラのように楽しい。予想外のハプニングをアドリブで切り抜けるクライマックスにヒヤヒヤ。そして何より 運命を 大金を手のひらで転がしてゆく彼らがカッコいい。彼らの中には志があり それが読後の感動を生んだ。上下巻をためらっている方も 読み始めたらあっという間。是非お勧めします。 -
上巻に記述。
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上、下巻読んでも無駄な時間だったと思わない、かなりできのいい面白い作品だった。
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よう出来た作品です。
出来過ぎと取るか、
程よいと取るかは
読み手次第なんでしょうね。
私には、永遠の0 と似た雰囲気に感じました。
つまり、2時間ドラマにも、連続ドラマにも仕立てやすそうな感じがしました。