- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062777582
感想・レビュー・書評
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なんだろう、「生」と「家族」について
奥深く、考えさせてくれる作品でした。 -
夏のキャンプが舞台なのとは裏腹、家族や命などについて考える重い内容だった。
角田光代のほかの本も読みたいと思った。 -
すごくよかった、意外にも重たいテーマだった。いい言葉が出てきて、涙が出そうだった。わたしも周りにいい影響を与えるようになりたい、と週末の反省を込めて。
あと、川上弘美さんの森へ行きましょう、にも出てきたことがあるけど、今のわたしには分からないことがある。 -
女友だち特集で紹介されてて、このタイトルを見て手に取ったら、想像していたものと違いすぎました。笑
扱っているテーマは重いし、ミステリー的な要素も十分面白いのに、それ以上に登場人物たちの心模様に夢中になります。問題提起的な設定も、謎が晴れていく爽快感も、それぞれの人間像を描くための道具なんだろうな、と。どのキャラクターもリアリティがあって、それ故魅力的で、多視点を味わえる小説というものの面白さを改めて思い知らされました。 -
読み始めは全くその先の展開が予想出来ず、謎の多さに辟易したけれど、読み進むに連れて少しづつ明らかになって行く真相に思い切り引き付けられて行き7人の登場人物がずっと脳内映像で動いていました。
内容も人工受精を取り扱った作品は目新しくはないけれど、掘り下げて丁寧に描かれていて好感が持てました。
文章に無駄がなく又色々と考えさせられる部分もあり、かなり完成度が高い作品だと感じました。 面白かったです。 -
難しいテーマのお話でした
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2020年97冊目。最近この題材によく出会う。何冊も読んだけど、正解とか自分がどう思うかとかまったくわからなくて、でもこの本がいちばんしっくりきた。状況としては何も変わっていないのに、最後の手紙の部分でようやく救いが見えるのは、事実の変化じゃなくて考え方の変化なのかな。「でもさ、禅、何かをはじめることでできるのは、結果じゃなくて世界なの。いいことだけでできた世界も、悪いことだけでできた世界もないと思わない?」 /20200622