- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062785099
感想・レビュー・書評
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あらすじ
「狼のガブとヤギのメイは、嵐の夜に山小屋で雨をしのぎつつ一晩を語り明かす。真っ暗な中でお互いの姿を知ることもなく。翌朝それぞれの姿を知ったガブとメイは、狼=捕食者、ヤギ=被食者というそれまでの関係を超えて不思議な友情を育むが、ガブにとってはメイを目の前に食欲との葛藤に苦しみ、メイは狼との親交を知られた仲間たちから裏切り者と扱われ、それぞれ悩みを抱え続ける。仲間から『お前はあいつに利用されているだけだ。早く目を覚ませ』と諭されるガブとメイ。2匹は相手への友情と、それぞれの仲間への関係の板挟みに苦しむ。そしてガブとメイの下した決断は…。」
子供に読み聞かせようと購入しましたが、私自身がすっかりハマってしまいました。友情、個人と社会、愛する人との別れ、生きるための犠牲、などいろんな面から大人でも誰もが考えさせられる絵本です。物語の終盤、「ああ、こんなことになるんだったら、あのあらしのよるに出会わなければよかった」と語る主人公(ガブかメイかは読んでみてください)の独白が、なんと切ないことか。
子供さんと一緒に読んで親子で感想など話し合うもよし、一人で読んでもよし。子供向け絵本と侮るなかれ!
もともと全7冊のお話を1冊の単行本としてまとめられており、大人でも手に取りやすいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
南座の公演で完全版の存在を知り即購入。
子どもの頃大好きだった絵本。
面白かった記憶しかなかったのに、読み返してみたらまさかの号泣。
まさかの絵本を読んでの大人の号泣in新幹線。
歌舞伎版では歌舞伎らしくストーリーも変わっていたけど、でもこの絵本が大好きだった人の想いを汲んだ人が作り上げた気持ちがよく伝わる、とてもいい舞台でした。
歌舞伎だ映画だアニメだと枠組みはいろいろで評価も批評も様々で、でも感じられるものはやっぱり作り手の思いによるのかな。
伝わるものは、何であっても伝わるんだ。
今、夜寝る前子どもに1話ずつ読んでるけど、
君にも大好きな絵本の一つになってくれたらいいな。 -
この秋、新作歌舞伎として
中村獅童さんが京都南座で
公演されると知って千秋楽にチケットを
かろうじてゲットすることができた。
あらしの夜にシリーズが
一気に読める完全版があるという
即購入、一気に読みました。
観劇前の予習を兼ねて読みました。
ヤギとオオカミの友情物語
二人が友達でいるためには
オオカミは本能をコントロールして
ヤギを食べてはいけない
次は、どうなるのと
ハラハラ、ドキドキの連続で
二人の友情を応援している私がいました
土曜日の舞台がとても楽しみです。 -
2015.9.9
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2014/11/18 6-3
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種を超えた友情、素敵なお話。
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狼のガブと山羊のメイの物語。
まったく異質のふたりが、僕達似ているねというところからはじまる。
あらしのよるに出会うオオカミとヒツジ、ガブとメイ。
そこの出会いのところが一番泣けます(僕は)。
「ガブ・・・・わたしのぶんまで、生きて。」
苦しみを乗り越えて、みどりの森に。「やっぱり、みどりの森は、あったんだよう。」 -
高校生のとき、小学生に読み聞かせしていた母に、一冊ずつ借りて読み、後半、号泣した作品。完全版を本屋で見つけた時、どれだけ心踊ったことか!
大人になって読むとまた一味違う。
友情、恋愛、どんな風にも読める、素晴らしい作品。 -
表紙がすばらしい。大人の心にも響きます。全ストーリーは知らなかったので、この本発売を新聞で知ったとき嬉しかったです。
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最後にいくに連れて中々壮絶なお話となりました。
所々に出てくる言葉や葛藤が深いです。