- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062813372
感想・レビュー・書評
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紅白のヨイトマケにやられて読んだ。美輪明宏の人生は奥深い。長崎での原爆体験から東京でのどん底の日々。脚光を浴びても見向きもされなくなる。浮き沈みの激しい人生を強靭に生きる美輪は気高くもある。出てくる登場人物もスターばかりで、さながらもう一つの昭和史のようである。シャンソン喫茶銀巴里で力をつけ、歌舞伎座で『黒蜥蜴』を上演するまでになった丸山(美輪)への三島由紀夫の言葉が感動的。「あの(銀巴里のある)銀座7丁目から歌舞伎座の銀座4丁目まで、たったあれだけの距離を、君は15年かけて歩いて来たんだね」。
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美輪明宏の人生を追いかけ綴ったノンフィクション。著者がノンフィクションとして三輪の「スピリチュアル」「オーラ」を書くべきか非常に迷ったという。個人的にはむしろ良かった。美輪さんの壮絶な生き様と孤高の芸術性と、人生の悲哀が知れる一冊。
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美輪明宏の評伝。他人が書いたからこそドキドキしながら読んだ。でも大丈夫だったよ!
かなりの辛酸をなめてきてるけど、立ち上がる。絶望しない。感謝を忘れない。そこに改めて素晴らしさを感じた。
後書きに、「美輪明宏の霊能力は功徳を施すための手段」とあるが、それが言いたかった!!スピリチュアルが敬遠される理由はよくわかるけど、これにかぎっては霊が主題になってないんだよね。あくまでも生きてる人のために視てる。よりよく生きるための方策にしてるとこが共感する。