奪われざるもの SONY「リストラ部屋」で見た夢 (講談社+α文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062816731

感想・レビュー・書評

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  • この本を読んで、今まで「ソニー信者」であった私が、その後一切、ソニー製品を買わなくなったのは言うまでもない。

  • ソニーのリストラを追ったドキュメント。徹底的に、リストラされる側に立った記述で、リストラ部屋での生活、辞職とその後の人生を追う。同時に、リストラを敢行した経営陣に対する厳しい批判が挟まれる。これだけ悪者にされると、歴代の経営者は辛いだろうけれど。

  • 経営ってなんだろうって考える。

  • ソニーの凋落。延々と続くリストラで、とんがった人材、ユニークな人材を一掃してしまったソニーに復活はあるのだろうか。

  • 「切り捨てSONY」から改題した文庫版。あのソニーまでもがこの惨状だったとは...。

  • 【作品紹介】
    17年間で都合6度、目標削減数8万人の未曾有のリストラ。その時、無辜の社員はどう生きたか。元海外営業マンは「公園居酒屋」で団結し、エンジニアはリストラ部屋でもモノ作りを続け、現場の女性は徹底的に抗った。リストラ部屋の人々がすべて実名で、その苦しみと誇りを堂々と語る。嘆くな、前を向け、と。『しんがり』で感動を呼んだ著者の最新作を早くも文庫化!

    【感想】
    多くの人々が憧れる輝かしい一時代を築いた名門企業の衰退を描いた、何とも暗く残念なお話。
    発明なくして発展無しの厳しい現実。
    ヒット作、ヒット商品を生んで巨額な売り上げをあげ世界に飛躍したどのメーカーにも言える、いつかは訪れる衰退。
    結局は自分自身に何処でも生きていける力を持つ必要があると、あらためて実感させられた作品でした。

  • 主体的にキャリア形成する人は沈みゆく船から飛び降りるタイミングが適切なのかもしれない。
    属する組織の規模内でしか行動できない人は組織とともに沈みゆくしかないと思った。
    保身とは現状維持だけでは済まされないんだと。

  • SONYに知人がいて、少しリストラ部屋のことを耳にしたことがあり手に取った。
    今頃、知人らはどうしているのだろうと心配になる内容。残っていてもいいのかどうか。
    技術畑の人の話が多いので、それ以外の人はどうなのか分からないけれど。
    おばちゃんの言葉が身に染みる。出られる人は幸せ。本当にそう思う。もちろん色々な不安もあるだろうが、出られるだけの何かを持っているという事なのだから。
    これだけの情報が全てなのではないんだろうが、首切りしまくる経営者の高額報酬は謎。昭和ノスタルジーなのかなぁ、時代は変わってるしと自分を叱咤しつつも、日本的経営も悪くないような気がしてしまう。創設者はすごかったのは間違いない。
    SONYはやはり面白いものを作るなというイメージがあったしブランド力が落ちているのは残念な事だ。。

  • 人をコストとしか見ず、自社の本質を忘れた企業の末路が描かれている。初心を忘れたらどうなるのか、ビジョンを描けなければどうなるのかがよく分かり勉強になった。
    目の前の利益に惑わされず、ビジョンを示せるリーダーの存在の重要性を痛感した。

    #読書記録 #読書 #読書倶楽部
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    #清武英利
    #sony #ソニー
    #2016年58冊目

  • 世界のSONYと呼ばれた超一流企業のリストラの実態。えげつない内容が冷静に綴られる文章の行間に、人々の夢と希望への熱いを感じる。

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著者プロフィール

きよたけ・ひでとし/元読売新聞編集委員。2004年より巨人軍球団代表を務め、2011年に解任。現在はノンフィクション作家として活動する。2014年『しんがり 山一證券 最後の12人』(講談社文庫)で第36回講談社ノンフィクション賞を受賞。他の著書に『トッカイ 不良債権特別回収部』(講談社文庫)、『サラリーマン球団社長』『後列のひと 無名人の戦後史』(ともに文藝春秋)など。


「2023年 『どんがら トヨタエンジニアの反骨』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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