義足でかがやく (世の中への扉)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 37
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062870160

作品紹介・あらすじ

日本の義肢装具の第一人者・臼井二美男氏が取り組む「義足」の世界を描きます。義足を使用している子どもたちの思い、彼らが生きる目標としているアスリートたちとのふれあい、アスリートたちの思い、義足の製作、医療の最前線秘話などを丹念に取材します。バリアフリーの最先端の世界を読み進むうちに、心のバリアが解放されていく、前向きな気持ちがわいてくる――そんなノンフィクション作品です。

感想・レビュー・書評

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  • 小中学生向けノンフィクションとは知らず、kindleで買いました。kindleはこういうところをうっかりわからないまま買ってしまうのが困ります。

    内容はとても素敵なものでした。
    登場人物の一人の男の子が、骨肉腫で足を切断する前日、足裏の感覚を覚えていてほしいと、両親が彼を浜辺に連れて行き、はだしで遊ばせるシーンが印象的でした。水の冷たさ、波に連れて行かれる砂、その官能は彼の人生で、どんなふうに残るのだろう?

  • 1966年生まれノンフィクション作家、城島充著「義足でかがやく」、2016.3発行です。この本の主役といいますか(引き立て役の主役!?)この世界に不可欠な方は臼井二美男さん60歳、義足装具士です。小学校のとき、大好きな先生が突然左足が義足に。そのとき何もしてあげられなかった思いが、現在の自分の原点になっているそうです。再会でき、今は先生の左足は臼井さん製作の義足だそうです。「歩ける」喜びから「走れる」笑顔と自信に。日々の暮らしからパラリンピックに至るまで、輝き続けていただきたいと思っています!

  • 小中学生むきノンフィクションシリーズ
    講談社『世の中への扉』シリーズ [社会]

    それぞれの事情で断節となった子どもたちが、義足と出会って、希望を取り戻していくエピソード集。

    また彼らの義足を作る義肢装具士臼井二美男(うすいふみお)さんのこと。

    義肢装具サポートセンター
    http://www.kousaikai.or.jp/support/

    ヘルスエンジェルス 切断者スポーツクラブ
    http://www.healthangels.jp/message.html

    義肢装具士 国家資格
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%A9%E8%82%A2%E8%A3%85%E5%85%B7%E5%A3%AB

    理学療法士 国家資格 リハビリ指導 

    板バネ 陸上競技用のカーボン製義足
    断端(だんたん) 切断した断面

    臼井さんが義肢装具士になったきっかけ
    中学生のときの担任の高橋先生の義足

    参考文献
    義足ランナー: 義肢装具士の奇跡の挑戦
    ラッキー・ガール2014 集英社文庫 佐藤真海
    ラスト・ワン 2014 義足アスリート 中西麻耶
    チャレンジド

    とぶ! 夢に向かって: ロンドンパラリンピック陸上日本代表・佐藤真海物語 (スポーツノンフィクション… - 佐藤 真海 単行本 ¥1,404

  • 義足を作る人たちと、義足を使う子供達のお話。
    北千住に義足の方たちのセンターがあるそう。
    どんな人でも希望を持って生活ができる、と思える本。

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著者プロフィール

城島充(じょうじま・みつる)
ノンフィクション作家
1966年、滋賀県生まれ。関西大学文学部卒業。産経新聞社会部記者を経て、2002年、ノンフィクション作家に。
児童向けの作品に、阪神淡路大震災でふたりの子どもを失った家族を取材した『にいちゃんのランドセル』、スキージャンプ・葛西紀明選手のソチ五輪までの道程と故郷の子どもたちを描いた『レジェンド! 葛西紀明選手と下川ジャンプ少年団ものがたり』(第61回青少年読書感想文コンクール課題図書)、義足でなんにでも挑戦する子どもたちと応援する大人たちを描いた『義足でかがやく』(すべて講談社)がある。一般向け作品に、『拳の漂流』(ミズノスポーツライター賞最優秀賞、講談社)『ピンポンさん』(角川文庫)などがある。

「2018年 『平野美宇と伊藤美誠 がんばれ! ピンポンガールズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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