- Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062924191
作品紹介・あらすじ
慕っていた崇徳上皇の御陵に参った西行が見たものとは? ――「白峯」
病に倒れた旅の武士。逗留先の学者と兄弟のちぎりを交わすが――「菊花の約」
怠け者勝四郎、都に上ると里は戦禍に塗れる。そして愛する妻は――「浅茅が宿」
絵が得意な三井寺の僧・興義。求める者には自作画を欲しがるまま与えながら、鯉の絵だけは頑として手放さなかった――「夢応の鯉魚」
高野山へ物見遊山の親子。「仏法」と鳴く鳥に応え歌など詠むも、そこに武士たちが現れ――「仏法僧」
吉兆なら湯が沸き上がるという釜。若い夫婦が祈願したが、釜は虫の声ほどの音も立てなかった――「吉備津の釜」
雨宿り先で邂逅した美しい女を追いかけ、幸せに暮らすはずが――「蛇性の婬」
遊行僧を泊めた老人は、紺染の頭巾をかぶり、「鬼」になった僧の話を始め、あることを懇願した――「青頭巾」
武士・岡左内は、度を越した倹約ぶりで奇人とまで言われた。ある日、黄金の精霊と名乗る老人が枕もとに現れる――「貧福論」
感想・レビュー・書評
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1776年に上田秋成(剪枝崎人として)が書いたものの現代訳。
怪談話とい印象を持って読み始めたが、前半はあまりおどろおどろしさはない。中には明るめの話もある。ただし後半は結構怖め。
全体として情景描写が素敵。
訳の構成としては章ごとに大量の中略と考察が入るので物語が分断され、少し読みづらいのが残念。 -
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https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00241707 -
17/03/21。