探偵の探偵3 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1497
感想 : 141
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062930611

作品紹介・あらすじ

決定! 地上波連続ドラマ化!
決定! コミック連載開始!

正視できるか、これほどの悪を。乗り越えられるか、これほどの憎悪を! 「探偵の探偵」シリーズ最新刊、早くも登場。

悪徳探偵を「駆除」するためにまったく手段を選ばない玲奈は、警察から24時間マークされることになる。玲奈は監視をかわしながら、自分と家族の人生を破壊した「死神」を追い続ける。ついに姿を現した「死神」の驚くべき正体とは。あまりに過酷な闘いに、玲奈の心は持ちこたえられるのか? 

イラスト・清原紘

その女、凶暴につき―孤高の探偵・紗崎玲奈。彼女の世界では、彼女が掟=ルールだ!―吉田伸子(書評家)

ついに現れた仇敵はこんな人間だったのか!? 探偵同士、究極の対決に興奮必至。―円堂都司昭(文芸評論家)

正義のヒーローの化けの皮が、容赦なく剥がされる。―香山二三郎(コラムニスト・文芸評論家)

このシリーズの秀逸さは、圧倒的な情報量で描かれたリアルな探偵業界という舞台設定と、フィクションならではのエッジの利いたキャラクターを組み合わせた点にある。―千街晶之(ミステリ評論家)

松岡圭祐作品の読みどころのひとつは、作中に配された豊富なトリビアにある。―宇田川拓也(ミステリ評論家)

感想・レビュー・書評

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  • 9年ぶりの再読。

    ⅠとⅡは、大まかなあらすじしか覚えていなかったのに、この巻は、市村凛との直接対決シーンのインパクトが強く残っていて、再読してもハラハラ、ドキドキが味わえて面白かった-!

    再読して気付けたのが、市村凛以外の登場人物たちが、「高校事変」でも登場(活躍)していたことを知れて、嬉しくなった。また「高校事変」も再読しようっと!

    それにしても松岡圭祐さんって、それぞれの作品の登場人物を他作品にもリンクさせているから1度読んで終わりって気持ちにさせず、再読させて何度も楽しませる達人だなって思った。
    ほんと感服。

  • その熱のなかに、せつなさのすべてを溶かしたかった。
    痛々しくて生々しくて苦しい どこまでも救いがない

  • ひとまずここで一息つける内容。妹の情報提供をした無免許の探偵に決着。まだ謎は残っているが(物語を完結させないため?)、ここまで読めば人心地。探偵の探偵という報われない職種に救いはあるのだろうか。続きがどうなったか気になる。

  • 怖いけど続き気になるなぁ。
    何もこんなに次々と酷い目に合わせなくたって。

  • 今回も面白かった。
    1.2巻目を読んで慣れたのか?怖さはマシだった。
    死神がDV被害者の一人だったとは。
    よりによって窪塚が命をかけて守った人だったとは…。言葉に表しがたい気持ちでいっぱい。

    そして今回は琴葉と玲奈どちらにとっても辛い、
    切ない終わり方だった。
    どちらにも共感できるから、やるせない。
    悪いのは死神。
    亡くなったのに、死神に対してズルいと思う。
    何、その満足そうな死に際は、って。

    探偵の探偵は終わり…かと思えば
    死神よりも強敵、姥妙の存在。精神科医だと⁈
    これは4巻目も読まずにはいられない。

  • 中堅調査会社の不屈の調査員、紗崎玲奈(ささきれな)の活躍の物語です。

    第2作の半グレ集団「野放図」の事件が解決したと思っていたら、女性にDVをした夫や恋人のうち不起訴になった者のうちに警視庁捜査一課の窪塚警部補が命懸けで守ったDV被害者の市村凛の夫が、市村凛を追って紗崎玲奈が勤める東京都港区東新橋の汐留オフィスビルにあるスマ・リサーチ社へ駆け込んできた。

    玲奈は、市村凛を匿い共に生活していたら。市村凛こそが玲奈が探し求めていた、妹の居所を突き止めた探偵であった。最後は、凛と玲奈との息詰まる対決シーンが待ち受けています。

    【読後】
    読みやすく、次はどうなるかと思い読み進んで行きました。先が楽しみになっていたが、あと50頁弱まできたところから胸糞が悪くなる。これはどんな形で終わらせるのかと思っていると、まさか女同志の恋愛小説か……なんて終わり方なのか。これで☆4から☆3に落ちました。

    「購入」
    探偵の探偵Ⅲシリーズ3作目《文庫本》
    2015.03発行。字の大きさは…小。2023.11.01~02読了。★★★☆☆
    Webで発注、110円で購入2023.10.11
    ~~~~~~~~~~~~~~~~
    探偵の探偵シリーズ一覧
    05.桐嶋颯太の鍵
    04.探偵の探偵Ⅳ
    03.探偵の探偵Ⅲ 2023.11.02読了
    02.探偵の探偵Ⅱ 2023.11.01読了
    01.探偵の探偵  2023.07.09読了
    ~~~~~~~~~~~~~~~~

  • 砂糖って色々役に立つんだな。どこまで本当かは知らないけど。

  • やっと市村凛との対決巻まで来た。この悪役が高校事変の次期ヒロインの母親かと思うと胸が熱い。それにしてもあっさり倒され過ぎなのでもうちょっと活躍して欲しかった。それにしても執拗に琴葉との間を壊そうとする作者だなぁ。全体的にデジタル技術に関する理解が薄っぺらいし、即興で武器を作る描写も杜撰なので、このあと磨きをかけての高校事変なんだなと思って読むと優しい気持ちになれる。

  • 一気読み。前作までの事件の被害者たちと邂逅しながら、妹の仇である「死神」と対峙する。ジェットコースターのような展開で、エンタメ全開なのだが、胸糞展開が多くて若干しんどい。

  • 相変わらずの玲奈の幅広い知識には驚くばかりだけれど今回は終盤に明らかになる死神の正体にがっかりした。そうであって欲しくなかった。琴葉との別れも泣けてくる。玲奈にとって心のよりどころになる場所、人が見つかるように祈らずにはいられない。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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