世直し小町りんりん (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 230
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062930956

作品紹介・あらすじ

お侠なお蝶と、物腰柔らかな色白美人・砂十の前に、次々現れる曲者の男達。人呼んで「弁天観音」に、お江戸の危機はお任せあれ!

感想・レビュー・書評

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  • 沙十がめちゃ強くて、お蝶もバチを武器に戦うと思いきやだよ。口達者な江戸っ子キップがいいね、長屋も出てくるし、色んな人が関わって来て、反乱が始まるのと止めるのとで、同じじゃないんだね、終わってみれば分かり易い相関図、でもなあ親父さん死ぬ事なかったし、最後の安之の恫喝で終わるんかいって言いたくなるけど、隠居しただけで罪はないので言い訳ないよね。安之が強かったとかも味があっていい、沙十の薙刀を組み立てる作蔵は良い仕事するねえ、どれだけ見てきたのだろうか、作蔵に始まり作蔵に終わる。左とん平が浮かぶんだよね作蔵〜

  • 穏やかな顔のもう一方で薙刀の達人、完璧そうな姉に方向音痴の欠点を持たせたり、ちゃきちゃきの長唄師匠の義妹が意外に酒に強くなかったり、といったところが魅力的。取り巻く男子たちの、時にライバル、時に同志のような関係も良い。
    一話一話の小さな事件と並行して動く大きな何か、誰が敵か味方か、最後まで退屈することなくテンポ良く読めた。

  • 2021/9/8
    結果、お兄ちゃんが一番かっこよかった。
    陣内がいいか四十次郎がいいか考えてたのに。
    お蝶も嫌いじゃないけどそんなでもないねん。
    だからそのお相手もまあどっちでもいいか~ってなってまうねんな。
    ちょい物足りぬ。

  • やっぱりおもしろい西條さん!きちんとミステリーだし。キャラもたってるし。暗さで終りそうな話なのに爽やかに終わるところもいいです。ところで、何でこれに改題したんでしょう?単行本の方がよかったのに。

  • 女性たちがかっこいい。
    様々な事件が繋がっていく事、お蝶を取り巻く男性陣それぞれに謎がある事等もりだくさんで楽しめました。

  • 意外な陰謀モノでした。
    えいかのようでおもろかった。

  • 中身はとてもおもしろかった。けど題名が…。
    世直ししたっけ?
    お兄ちゃんが主役の話を読みたいと思いました。

  • 最近、時代小説にハマってます。今回はまさに一気読み。心温まる短編かと思いきや、後半で加速し、全ての伏線が回収される最高のエンターテイメントでした。ストーリー構成とスピード感、美味いですねー。文章も好みです。NHKのBS時代劇か映画にでもなりそう。その時に2人の姉妹の配役は誰になるのか楽しみ。

  • 与力の娘ながら長唄の師匠であるお蝶と、しっかり者のようで抜けているところもある兄嫁 沙十のコンビが気の良い男たちを従えて江戸の町で起こったトラブルを解決する物語。と思いきや、予想を遥かに超える大ネタが仕込まれていました。
    とことん真っ直ぐなお蝶以外の全員が単純に見た目通りではなく意外な過去や内面や能力などを持っており、最後までダレることなく楽しめました。
    荒唐無稽な話でも違和感なく成立してしまう時代小説の良さがすごく出ている作品だと思います。
    唯一の欠点はタイトル。作者買いじゃなければ普通は手に取らないかな。。。

  •  2015-08-17

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著者プロフィール

1964年北海道生まれ。2005年『金春屋ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、デビュー。12年『涅槃の雪』で第18回中山義秀文学賞、15年『まるまるの毬』で第36回吉川英治文学新人賞、21年『心淋し川』で第164回直木賞を受賞。著書に『九十九藤』『ごんたくれ』『猫の傀儡』『銀杏手ならい』『無暁の鈴』『曲亭の家』『秋葉原先留交番ゆうれい付き』『隠居すごろく』など多数。

「2023年 『隠居おてだま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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