- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062935050
作品紹介・あらすじ
青空市場で魚を売るカラブリア出身の強面三兄弟。リグリアのワイン工場の社長と“山のイカ”。サルディーニャ島出身の女性の手料理は羊のチーズとトマトソースの味。イタリア在住30余年の著者が出会った人々と食……そこから立ちのぼる“人生と心模様”を鮮やかに描く至宝のエッセイ集。『ジーノの家』で日本エッセイスト・クラブ賞、講談社エッセイ賞を同時受賞した著者の温かな眼差しがとらえた「食べることは、生きること」。
感想・レビュー・書評
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この人物とあの人物とでは、同じイタリア人であっても、生涯お互いに触れ合うことはないのだろうと思うほど、内田洋子さんが知り合う人達の振れ幅が凄い。
この中に出てくるドイツ人夫婦はちょっとなぁ…。
あと、本文読んでいると、みんな飲酒運転してるようだけど、イタリアってOKなの?
怖いわ。
エッセイなんだが、小説のよう。
ちょっと違う意味でお腹いっぱい。
後半は少し飛ばし読み。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
内田洋子さんのエッセイはどれも外れないのだけれど、これもよかった。1篇18ページほどのエッセイに含まれるものの多さと深さにクラクラする。
イタリアといえば食。でも観光客として美味しく食べるものとは全然ちがう世界が広がる。
食べることは生きること。何も喉を通らない日もある。食べられないこともまた、食べること。という作者のあとがきを噛みしめる。 -
弾丸出張でしか訪れたことのないイタリアだが、食事はやはり他国と比べても美味だった。華やかなイタリア料理ではなく、第一次産業を中心に町内のバール、一般宅の家庭料理など、飾り気のないイタリアの食事情を切り取ったルポタージュで、著者の内田さんの求心力やイタリア人の裏表のなさに感心しながら読めた。多少小腹を空かせながら読むと尚更楽しめる(むしろそれがスタンダード?)「船乗りの知恵」は衝撃的だったが「母の味」「八月の約束」「上司が辞職した理由」「計り知れない味」がお気に入り。ところで表紙の三人はやはりあの三兄弟…?
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それぞれの土地の、千差万別な食…から見える生き方
について、著者を通じてこんなに深く知ってしまうことに、少しの背徳感さえある。 -
私もあの人と日々の食卓を供にする仲間になれるかな
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料理がどれも美味しそう。
オリーブオイルにまったくこだわりがないんだけど、産地によって全然味わいが違うなら食べてみたいな。
美味しいオリーブオイルをつけたパン好き。
フランクでとっつきやすい人も、自分を着飾る高飛車な人も色々。
当たり前のことなんだけど、「イタリア人だからこういう傾向がある」みたいな固定概念は無意味だなと改めてわかった。
ただ、楽観的な人は日本に比べて多い気がする。
ひとつだけ言えるのは、太りすぎはよくない。
適度に気にして、楽しい食事を繰り返していきたいな。 -
文字だけなのにヨダレが出そうな文脈。
この本で改めて感じたのは
食事には5W1Hはかなり重要。
かなり、重要。 -
みんなの感想にあるようにお腹がすいてくる一冊、味付けはオリーブオイルにニンニクに塩コショウ、パンとチーズ、そしてワインも欲しくなります。
本の食事を日々真似したいけど、食材は鮮度が命だから難しそう、でも毎日忙しいながら食事の時間をもっと大事にしなきゃと思いました。