謀略の都(下) 1919年三部作 1 (講談社文庫)

  • 講談社
3.70
  • (2)
  • (11)
  • (6)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 69
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062935746

作品紹介・あらすじ

不審死を遂げた父が遺した謎のメモ。マックスは父の知人らの協力を得て解明を進めるが、ドイツのスパイ網指揮者の存在が浮上してほどなく、命の危険に晒されてしまう――
近代史を背景に緻密なサスペンスを描いて、世界中から熱い支持を集める名手ゴダードが、満を持して描いた壮大な物語、いよいよ開幕!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 上巻で、だんだんと登場人物すべてを信じられなくなりそうなのだが、下巻では(予想通り)信じられなくなる。何度、「あっ、あいつが!」と思ったことか。マックスの活躍によりサー・ヘンリーの殺害犯は明らかになるが、謎はまだまだ残る。マックスの活劇具合がだんだんスパイらしくなってきて楽しい。第二部「灰色の密命」では、残りの謎を解明することになるのだろう。フリッツ・レンマーとの対決も期待したい。

  • 上下巻纏めて。
    ゴダードのスパイシリーズ3部作の第1部。
    何となく『完結してから纏めて読もう』と思っていたのだが、自分の選択は間違っていなかった。こういうラストだったら、第2部が出るまでムズムズしながら待つことになっただろう……。

  •  第一次世界大戦後、講和条約締結の協議を行っているなか、イギリスの外交官が死亡した。
     事故死といわれたが、彼の息子は真相究明にのりだす。
     
     貴族の次男坊で、もと陸軍パイロットという経歴が生きてます。でもって、ジェイムズ・マクステッドで、マックスと呼ばれてるっていうのも、上手い。
     あと周りのキャラもしぶいです。
     さすが、ゴダード。

     で、死の真相を知る過程で、マックスはドイツの伝説的スパイの存在を知るのだが…。
     この辺から、話は急展開ですよ。
     
     1919年三部作ってなっていたので、続くんだろうと思ってはいたけれど、こういう展開になろうとは。
     とはいえ、こうもっていきたい、っていうのがちょっと無理矢理かなって思わないでもない。
     まぁ、話の本筋かと思っていたことが、実は添え物だったってことはあることではあるのだけど。それはそれで、もうちょっとコントラストが欲しかったような。
     
     ともあれ、次作が楽しみ。

  • 三部構成の最初のシリーズなので、いろいろと出来事がありましたが、それは、登場人物のキャラクターを確定するためだったのかなと思います。全体的には、やっと話が始まったという感じですね。

  • 三部作のうちの第一部。これを読み始めてしまったら、もういくしかない。結末まで見届けるしかないでしょう。

    1919年という時代の割には、主人公が27歳のタフガイでアクションも多く、今までのゴダードのような重厚さというより、軽快さが目立つ。
    含みのある人物があれこれいるので、どうなっていくんだろう…と早く続きが読みたい!

  • 不審死を遂げた父が遺した謎のメモ。父のはかりごとは、何だったのか?
    素人スパイ、スタンダードな筋書きだが、登場人物の誰も彼も信用しきれない展開。
    第一部が終わっても、何も明かされていない様な気分にさせられ、どうしても次を読まないと済ませられない。

  • 非常にオーソドックやけど、熟練の技巧派。
    続編もはや刊行されるみたいやし、いいこっちゃ。

  • ゴダード渾身の歴史ミステリ三部作、いよいよ開幕! 1919年春。第一次大戦後のパリで英国のベテラン外交官が謎の死を遂げ、息子であるマックスが真相究明に乗り出す。父の密かな計略を知った彼は、やがて、英・独・露・米の入り乱れる諜報戦に身を投じることに。

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1954年英国ハンプシャー生まれ。ケンブリッジ大学で歴史を学ぶ。公務員生活を経て、’86年のデビュー作『千尋の闇』が絶賛され、以後、作品を次々と世に問うベストセラー作家に。『隠し絵の囚人』(講談社文庫)でMWA賞ペーパーバック部門最優秀賞を受賞。他の著作に、『還らざる日々』『血の裁き』『欺きの家』(すべて講談社文庫)など。

「2017年 『宿命の地(下) 1919年三部作 3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ロバート・ゴダードの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×